ジャンル 人間の探求

早稲田校

近世哲学史入門 基礎から学ぶ「大陸合理論」と「イギリス経験論」

  • 春講座

野内 聡(東京電機大学講師)

曜日 土曜日
時間 13:10~14:40
日程 全4回 ・04月20日 ~ 05月18日
(日程詳細)
04/20, 04/27, 05/11, 05/18
コード 110589
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

講義概要

哲学に興味はあるものの、いきなり原典を読むのはハードルが高いと躊躇されている方に、基礎的な知識と背景を提供する講座です。今回は17世紀から18世紀に焦点を当て、まずは、その後の哲学史の流れを決定づけたと言ってよい、「われ思うゆえにわれあり」で知られるデカルトを出発点とします。そして、デカルトの主張を引き継ぎながら、独自の体系を構築していったスピノザやライプニッツ、さらにはデカルトに影響を受けつつもまったく別の方向に進んだロックやヒュームを取り上げていくこととします。哲学史のなかで、一般に大陸合理論とイギリス経験論と称される考え方の根本思想とそれぞれの違いを概観します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/20 近代科学とデカルトの方法 デカルトが提示した方法は、当時の科学(いわゆる近代科学)との関係を考慮に入れると理解しやすくなります。きわめて自覚的に展開されたデカルトの方法論をまずは検討していきたいと思います。
2 04/27 デカルトのコギト 近世/近代哲学の大前提となる「私は考える」(=コギト)は、一見単純そうに思われますが、デカルトはこれを非常に慎重に、それでいて大胆な仕掛けのもとに導き出します。『省察』で展開される方法的懐疑からコギト導出までを詳しく見ていきます。
3 05/11 スピノザとライプニッツ 同じ大陸合理論に位置づけられるスピノザとライプニッツですが、実体の捉え方などを見ると、その思想は対照的にも見えます。現代でも繰り返し参照される二人の根本思想を捉えていきたいと思います。
4 05/18 ロックとヒューム いわゆるイギリス経験論は、デカルトにおいて「私は考える」とともに採用される観念ideaという語を受け入れながら、生得観念を認めず、「経験」から出発します。大陸合理論と対比しつつ、ロックとヒュームの思想の特徴を考えていきます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は5月25日(土)を予定しています。

講師紹介

野内 聡
東京電機大学講師
早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程満期退学。共編著『交域する哲学』(月曜社)。翻訳『破壊と拡散』(サミュエル・ウェーバー著、月曜社)。共訳『フランスの現象学』(ベルンハルト・ヴァルデンフェルス著、法政大学出版局)、『芸術の至高性』(クリストフ・メンケ著、御茶の水書房)。
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