ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

図書館を楽しもう 図書館の過去・現代・未来を考えましょう

  • 春講座

雪嶋 宏一(早稲田大学名誉教授)

曜日 水曜日
時間 13:10~14:40
日程 全6回 ・05月08日 ~ 06月12日
(日程詳細)
05/08, 05/15, 05/22, 05/29, 06/05, 06/12
コード 110723
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・図書館の過去、現在、近未来を知る
・図書館の新しい利用方法を知る
・図書館を楽しむ

講義概要

日本では一般に公共図書館はタダで本を貸してくれるところと認識されており、それ以外のサービスについて詳しく知る人はあまり多くありません。本講座ではこの認識を越えて、図書館は結構いろいろなサービスを提供しているところであることを知り、図書館をより楽しむことを目指します。そのため、図書館の過去と現在を知り、現在の図書館について深堀りして、図書館は楽しいところであるという近未来の図書館の姿を考えていきます。皆さんでワイワイやりながら図書館の最新情報を探していきましょう。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/08 図書館に歴史あり西洋編 図書館はいつ頃からあるのでしょうか。図書館はどのように誕生したのでしょうか。人類最初の図書館はどのようなものであったのでしょうか。このような疑問から西洋の図書館の歴史的な発展を紐解きましょう。
2 05/15 図書館に歴史あり日本・中国編 文明の発達に従って図書館は成立し発展してきました。最初の東アジアにおける図書館はどのような姿をしていたのでしょうか。中国と日本における図書館の成立と発展をたどってみましょう。
3 05/22 図書館のサービス 皆さんは図書館をどのように利用しているでしょうか。本を借りて返すだけでしょうか。あるいは新聞を読むだけでしょうか。データベースや電子資料は利用していますか。現代の図書館の一般的なサービスについて考えてみましょう。
4 05/29 図書館は市民社会の鏡 図書館の発展は市民社会を反映しています。図書館が発達した国では必ずや市民が平和で豊かな社会を作っています。欧米の現在の図書館はどのような姿をしているでしょうか。市民はそこでどのような活動を行っているのでしょうか。
5 06/05 図書館の今を調べてみよう 日本でも新しい図書館がどんどん誕生しています。地方の中小都市では図書館は市民サービスの重要な施設として駅前、駅近くに建設されるようになっています。その理由は、中心市街地の活性化のために、図書館がもつ集客力が重要視されているからです。現代の日本は図書館にどのような役割や機能を期待しているのでしょうか。皆さんと考えてみましょう。
6 06/12 図書館の苦悩 インターネットが発達した現代、必要な情報の多くは手元のスマホで入手できるようになっています。若い人たちはスマホで入手できないような情報が存在することも知りません。そのため、図書館を利用する必要性をあまり感じていません。一方、ウクライナでは戦争のために図書館が爆撃や砲撃でどんどん破壊されており、図書館を利用することもできません。このような時代に図書館は大きな岐路に立っています。今後の図書館はどのような施設になっていったらよいでしょうか。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆公共図書館には大きな可能性があります。可能性を引き出すのは市民の皆さんです。講座を通じて公共図書館の様々なサービスを学び、積極的に利用してみましょう。この授業では特定の教科書は使いません。毎回授業でプリントを配布します。皆さんも普段の生活の中で図書館に関する新聞記事やネット情報を見つけたら教室で情報を共有するため、是非ご持参ください。

講師紹介

雪嶋 宏一
早稲田大学名誉教授
1955年静岡県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、早稲田大学図書館勤務、2008年度から教育・総合科学学術院准教授、2013年度教授、2022年度末退職。専攻は西洋書誌学、図書館情報学。著書にIncunabula in Japanese Libraries (IJL2)、『雪嶋宏一書誌選集』、『アルド・マヌーツィオとルネサンス文芸復興』、『書誌学の誕生』などがある。
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