ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

深海生態系、そこにせまる影響

  • 春講座

藤倉 克則(国立研究開発法人海洋研究開発機構上席研究員)

曜日 金曜日
時間 15:05~16:35
日程 全5回 ・05月17日 ~ 06月14日
(日程詳細)
05/17, 05/24, 05/31, 06/07, 06/14
コード 110711
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・深海という人から見たら極限環境にどのような生態系があるのかを理解する。
・深海生態系にどのような人為的影響がせまっているのかを理解する。
・海洋生態系の持続的利用と保全について理解を深め、私たちの今後の行動に活かす。

講義概要

潜水調査船「しんかい6500」やロボットを使った深海研究のやり方、深海にある生物学の常識とはかけはなれた生態系とそこに生きる生物の生態、海洋プラスチックを含む深海へ迫りつつある人の影響などについて、深海生物や海洋プラスチックを研究している研究者が、研究現場の状況を講述します。また、深海をふくむ海洋生態系の持続的利用と保全について、科学と社会がどのように連携しているかについても講述します。人と海の関わりについて一緒に考えましょう。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/17 深海研究のやり方 深海の基本的な環境と、深海を研究する方法について解説する。深海を研究する方法としては、海洋研究開発機構JAMSTECで運用している有人潜水調査船「しんかい6500」、無人ロボットROVなどを用いて、どのように深海生物研究を行っているか解説する。
2 05/24 深海生態系-1 一般的な深海生態系と、海底から熱水が噴出する場所(熱水噴出孔)などに作られるとてもユニークな生態系(化学合成生態系)について解説する。
3 05/31 深海生態系-2 深海化学合成生態系に生息する生物の生きる工夫について解説する。
4 06/07 海洋プラスチック 深海をふくむ海洋におけるプラスチック分布、マイクロプラスチックの計測手法の開発、生物への影響などについて解説する。
5 06/14 深海をふくむ海洋生態系の持続的利用と保全 海洋保護区の設定など深海生態系の保全に向けた社会と科学のつがりなどについて講述する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆2023年春講座と内容が重複する箇所が含まれますが、最新情報を盛り込んでお伝えします。

講師紹介

藤倉 克則
国立研究開発法人海洋研究開発機構上席研究員
1964年栃木県生まれ。東京水産大学(現東京海洋大学)大学院修士課程修了。学術博士(水産学)。専門分野は深海生物生態学。主な著書に『潜水調査船が観た深海生物―深海生物研究の現在』(共著、東海大学出版会)、監修に『深海のフシギな生きもの』(幻冬舎)などがある。
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