ジャンル ビジネス・資格
中野校
哲学と対話 ビジネスと日常に新しい可能性をひらくコミュニケーションの技法
五十嵐 沙千子(五十嵐哲学研究室代表)
| 曜日 | 土曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全5回
・10月17日 ~
11月28日 (日程詳細) 10/17, 10/24, 11/14, 11/21, 11/28 |
| コード | 330805 |
| 定員 | 20名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 19,800 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 22,770 |
目標
・職場や組織におけるコミュニケーションの本質を、哲学的な視点から構造的に捉え直す。
・現代思想やオープンダイアローグの知見に触れ、心理的安全性や対話のメカニズムを理解する。
・哲学対話の実践を通じ、複雑なビジネス環境で成果と幸福を両立させる「高度な対話力」を身につける。
講義概要
「対話が凍えるとき、人もまた凍えている。」これはオープンダイアローグの言葉です。私たちは日々、職場のメンバーや顧客、家族と話していますが、それは果たして成果や幸福に繋がる対話になっているのでしょうか。「凍えた対話」になってはいないでしょうか。本講座は、全5回をすべて哲学対話(哲学のプラクティス)で行います。参加者がビジネスや日常で直面するモヤモヤや問いを出発点とし、全員で思考を深める手法です。 現代思想では対話こそ人を新しい空間に解放する鍵だと考えています。組織における対話力の向上、ハラスメントや同調圧力の超え方、自己の意思決定まで、人と組織を幸福にする本質的な対話のあり方を共に探求しましょう。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 10/17 | なぜ家族と話が通じないのか―「わかりあえないこと」の意味 | 親子や夫婦、友人など、親しいはずなのになぜか気持ちが通じない—そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。アサーションやネガティブ・ケイパビリティの思想を参照しながら、まずは「わかり合いたい」という願いを疑うことから出発します。私たちはなぜ「わかり合いたい」と願うのか。そして、「わかり合えないこと」にはどのような意味があるのか。身近な関係の中で生じるモヤモヤや違和感を手がかりに、組織や日常のあらゆる場面の基盤となる「対話の原点」を共に探求します。 |
| 2 | 10/24 | なぜ職場で本音が出ないのか― 組織マネジメントと心理的安全性 | 組織や職場で生じる悩みや葛藤、同調圧力などを出発点として哲学対話を行います。生産性や正論、上下関係の役割論が重視されるビジネスの現場において、イノベーションや心理的安全性をもたらす「対話」はどのような意味を持つのか。人はなぜ職場で語れなくなるのか、ゲーム理論を参照しながら、組織における言葉とコミュニケーションのあり方を考えます。 |
| 3 | 11/14 | なぜ自分を見失うのか―「期待」に呑まれてしまうとき | 焦燥感、キャリアの選択、マネジメント上の決断など、ビジネスパーソンが抱える葛藤を手がかりに、自分自身との対話について考えます。他者の期待や市場の評価に応える中で、私たちはなぜ自分を見失ってしまうのか。「自分らしく働き、決断する」とはどういうことなのか、「1on1」を具体例にしながら「対話の軸」を哲学的に探求します。 |
| 4 | 11/21 | 人はなぜ癒えるのか―オープンダイアローグから考える対話 | 近年注目される精神医療のアプローチ「オープンダイアローグ」の実践を参照しながら、関係性を再生させる対話の構造を考えます。ビジネスで求められがちな「問題解決」や「説得・論破」といった一方的なコミュニケーションとは全く異なる、他者と協働し、組織の可能性を引き出すための「聴く力・問い直す力」について探求します。 |
| 5 | 11/28 | 対話とは何か―対話と幸福の位相学 | 全5回を通して生まれた問いを手がかりに、ビジネスにおける成果、個人の幸福、「柔らかい対話」の関係性を考えます。人と人とのあいだにどのような空間が立ち上がるとき、私たちは組織や社会の中でより自由に、豊かに、創造的に生きられるのか。明日からのビジネスと日常に活かす対話の実践への足がかりを築きます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は、12月5日(土)を予定しております。
講師紹介
- 五十嵐 沙千子
- 五十嵐哲学研究室代表
- 哲学者。専門は現代思想(ハイデガー、ハーバーマス、対話思想)。筑波大学、東海大学等で教鞭を執り、東海大学ではTeaching Award、筑波大学では二度にわたりBest Faculty Member賞を受賞後、2025年に独立。現在は五十嵐哲学研究室代表として、哲学対話を基盤に学校づくり、組織支援、市民向け哲学カフェなどに取り組んでいる。著書に『この明るい場所』、共著に『オープンダイアローグ―思想と哲学―』、編著に『幸福をめぐる哲学者たちの大冒険!』など。博士(文学)。




