ジャンル 文学の心

早稲田校

御伽草子の絵とことば―室町時代を読み解く

  • 秋講座

齋藤 真麻理(国文学研究資料館研究部教授)

曜日 金曜日
時間 15:05~16:35
日程 全5回 ・10月16日 ~ 11月20日
(日程詳細)
10/16, 10/23, 10/30, 11/13, 11/20
コード 130116
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・室町時代の文芸について理解を深める。
・文字テクストのみならず、絵画表現を読み解く力を身につける。
・日本文化の特質について、多様な観点から考察する力を養う。

講義概要

室町時代から江戸時代にかけて「御伽草子」と呼ばれる数々の短編物語が誕生し、多くは絵巻や絵本などに仕立てられ、楽しまれました。本講座ではその最新の研究を分かりやすく紹介しながら、本文と挿絵の双方から物語世界を読み解きます。そこに反映された古典知の豊かさ、口語の面白さ、ひいては現代にも通じるこころのありようを明視することで、なぜ、人は文学や芸術を求めるのかといったテーマについても考えます。なお、国内外の諸機関が公開している作品のカラー画像を活用し、画像の検索方法や利用のマナーについても学びます。

各回の講義予定

回 日程 講座内容
1 10/16 御伽草子入門 御伽草子は日本文学史上、どのような位置を占め、読み継がれてきたのでしょうか。『鉢かづき』『一寸法師』など、今も親しまれている作品を例として御伽草子の基礎知識を説明し、海外にある絵巻等も紹介します。
2 10/23 物語絵のかたち―絵巻・絵本・屏風― 絵巻や屏風など、御伽草子はさまざまな「かたち」で描き伝えられました。武家に愛好された『酒呑童子』などを例として「かたち」が作品形成や鑑賞体験に果たした機能を考え、伝来を伝える蔵書印の世界も巡ります。
3 10/30 挿絵から聞こえる声―画中詞の楽しみ― 物語本文とは別に、挿絵には登場者の台詞や流行歌が当時の口語で書き込まれ、豊かな物語世界を形づくっています。具体例に北野天神が主人公の御伽草子などを取り上げ、挿絵の魅力を味わいながら作品形成の諸相を考えます。
4 11/13 異類・異界の物語 御伽草子には人間以外のモノが活躍し、あるいは、異界を舞台とする作品群があります。その中から動物たちの恋物語や、源義経の異界訪問譚などを取り上げ、このような作品が生まれた文化的背景を掘り下げます。
5 11/20 御伽草子の水脈 一見、民間伝承を取り込んだように見える御伽草子も、本文と挿絵を吟味すると『源氏物語』等を巧みに利用している例は少なくありません。多彩な御伽草子を形成した古典知の水脈を辿り、室町文化、ひいては日本文化の特質を考察して総括します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、11月27日(金)を予定しております。
◆教材は適宜、プリントを配布します。

講師紹介

齋藤 真麻理
国文学研究資料館研究部教授
専門は日本中世文学。博士(文学)。とくに物語絵、説話、画題の生成享受等に関心を持ち、研究に取り組んでいる。著書に『異類の歌合 室町の機智と学芸』(吉川弘文館、2014年)、『妖怪たちの秘密基地 つくもがみの時空』(平凡社ブックレット、2023)、編著に『「戯画図巻」の世界 競う神仏、遊ぶ賢人』(KADOKAWA、2024年)などがある。
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