ジャンル 現代社会と科学
中野校
「物流」から読み解く日本と世界経済
松田 琢磨(神奈川大学教授)
| 曜日 | 火曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全7回
・10月06日 ~
12月15日 (日程詳細) 10/06, 10/13, 10/20, 11/10, 11/17, 12/08, 12/15 |
| コード | 330700 |
| 定員 | 24名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 20,790 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 23,908 |
目標
・コンテナの動きから世界経済の今を読み解く視点を養う。
・国際物流が日本の暮らしと経済に与える影響を理解する。
・日本経済と国際情勢の関係を物流のレンズで考える。
講義概要
私たちの暮らしと日本経済は、目に見えにくいコンテナ輸送などを用いた国際物流に支えられています。スマホ・衣類・食品から原材料まで、モノの動きを支えるコンテナ輸送の仕組みを入り口に、グローバルサプライチェーン、米中貿易摩擦、スエズ・パナマ運河の混乱、環境規制が世界経済と日本の暮らしにどう影響しているかを読み解きます。難しい数式や専門用語に頼らず、最新の動向と豊富な事例から、日本と世界経済の今を理解する視点を養います。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 10/06 | 身近なものの動きから眺める ― コンテナ輸送と海運業の全体像 | 衣類・スマホ・食品など身の回りのモノはどこからどう運ばれてくるのか。コンテナ船と外航海運の全体像を概観し、海運業の役割(外航と内航、定期船と不定期船、主な船の種類)を整理する。世界貿易における海運の位置づけと日本のエネルギー・食糧の海運依存を確認しながら、本講座を貫く問題意識を共有する。 |
| 2 | 10/13 | 経済の言葉「コンテナ」を理解しよう | そもそもコンテナとは何か。誰が造り誰が所有しているのか。コンテナ輸送の単位(TEU)と統計の見方を学ぶ。世界の主要港湾とコンテナ取扱量を概観し、日本の港湾(横浜・東京・名古屋・神戸)の世界ランクの推移と現在地を考える。 |
| 3 | 10/20 | コンテナ輸送はどう発展してきたか | 1990年代以降のコンテナ船拡大の歴史を辿る。ハブ&スポーク型ネットワーク。グローバル・アライアンスの形成と再編、海運会社の集約(マースク・MSC・CMA-CGM・COSCO・ONE 等)を学ぶ。日本の三大海運会社のコンテナ事業統合(ONE設立)の背景にも触れる。 |
| 4 | 11/10 | 「コンテナの動き」で、なぜ世界経済が読めるのか | コンテナ輸送量は世界経済の指標と呼ばれる。生産拠点の分散とグローバルサプライチェーン、輸送量とGDP・景気・為替・消費の関係を学ぶ。日本のGDPとコンテナ輸出入、円安と物価への影響もあわせて読み解く。 |
| 5 | 11/17 | いま世界で起きている海運問題と経済への影響 | スエズ運河閉鎖事故、紅海危機、パナマ運河の渇水、米中貿易摩擦と関税、ロシアのウクライナ侵攻など、最近の国際情勢がコンテナ輸送と物価に与える影響を読み解く。これらの出来事が日本の小売価格や企業活動にどう波及したかを考える。 |
| 6 | 12/08 | これからのビジネス・経営、海運政策と税制 | 地政学的変化と「チャイナ+1」、サプライチェーンの長距離化・短縮化を踏まえ、物流が映し出す経営判断を考える。あわせて外航海運企業を支える政府補助、便宜置籍船と海運税制(トン数標準税制など)、各国の海運政策と日本の対応を学ぶ。 |
| 7 | 12/15 | これから「コンテナ船」はどこに向かうのか ― 環境と未来 | 海運業界が抱える環境問題(IMO規制と脱炭素、LNG・メタノール・アンモニア・水素など新燃料)、自動運航・デジタル化といった新技術の動向を学ぶ。日本の脱炭素戦略と造船業の競争力にも触れ、これまでの学びを踏まえて講座をまとめる。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆ご受講に際して、講師の著書『コンテナ海運が世界を動かす』(KADOKAWA)を、お読みいただきますとより理解が深まります。
◆授業の進行順序は、基礎から積み上げて主題に到達する構成のため、初回に全体の流れをご説明します。
◆事前知識は不要です。
講師紹介
- 松田 琢磨
- 神奈川大学教授
- 筑波大学第三学群社会工学類卒業。東京工業大学大学院理工学研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)(東京工業大学)。(公財)日本海事センター主任研究員、拓殖大学商学部国際ビジネス学科教授を経て、現在神奈川大学経済学部現代ビジネス学科教授。研究分野は海運経済学、国際物流。2024年度日本海運経済学会賞(論文の部)。2023 Emerald Literati Awards、第15回住田物流奨励賞などを受賞、その他 『日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?』(共著、2023年)、『コンテナ海運が世界を動かす 』(2026年)などの著書がある。所属学会は日本海運経済学会(副会長)、日本物流学会(理事)など。2021年5月よりNewsPicksプロピッカーも務める。




