ジャンル 現代社会と科学

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地球環境の変遷と資源 南鳥島レアアース泥・マンガンノジュールの開発ー海底鉱物資源争奪戦

  • 秋講座

加藤 泰浩(東京大学教授)

曜日 木曜日
時間 15:30~17:00
日程 全6回 ・09月24日 ~ 10月29日
(日程詳細)
09/24, 10/01, 10/08, 10/15, 10/22, 10/29
コード 730764
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・地球史46億年にわたる地球と生命・資源の密接な関係について理解することで、人類が直面する資源問題や環境問題に関する意識を高め、各自が解決策を模索できるようになることを目標とする。

講義概要

地球上の資源は、地球深部および表層環境のダイナミックな進化と密接に関わりながら形成されてきた。例えば、先カンブリア時代の縞状鉄鉱層の生成は、マントルの組成や温度の変遷のみならず、大陸地殻の発達とも深く関係している。また、日本列島の付加体中に存在する別子型銅鉱床は、顕生代におけるグローバルな海洋環境の変遷を反映している。さらに、このような過去の資源形成に関する研究の蓄積は、私たちが太平洋の深海底で発見した新資源「レアアース泥」の発見にもつながっている。本講義では、最新の地球科学データに基づき、46億年にわたる地球進化と資源形成の関わりについて解説する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 09/24 レアアース泥 その1 2011年、私たち東京大学の研究グループは、太平洋の深海底から新資源「レアアース泥」を世界で初めて発見した。さらに2012年には、日本の排他的経済水域(EEZ)である南鳥島周辺海域に、膨大な量のレアアース泥が分布していることを明らかにした。本講義では、その発見に至る経緯と商業化に向けた最新の取り組みについて、2回にわたって解説する。
2 10/01 レアアース泥 その2 2011年、私たち東京大学の研究グループは、太平洋の深海底から新資源「レアアース泥」を世界で初めて発見した。さらに2012年には、日本の排他的経済水域(EEZ)である南鳥島周辺海域に、膨大な量のレアアース泥が分布していることを明らかにした。本講義では、その発見に至る経緯と商業化に向けた最新の取り組みについて、2回にわたって解説する。
3 10/08 マンガンノジュール :南鳥島の深海底には、レアアース泥に加え、新たなバッテリーメタル資源として期待される「マンガンノジュール」も存在している。2024年には、私たちの研究グループと日本財団が共同で詳細な調査を実施し、開発有望海域が広範囲に分布していることを明らかにした。本講義では、その調査結果の概要と実開発に向けた取り組みについて解説する。
4 10/15 グローバル海洋環境の変遷と海底資源の生成(別子型銅鉱床) 日本列島を構成する付加体中には、大規模な硫化物鉱床(別子型銅鉱床)が多数存在している。私たちの研究グループは、日本各地に分布する別子型銅鉱床の年代測定を行い、その結果、約1億5千万年前に生じたグローバルな地球表層環境の変動が、これらの鉱床の生成および保存に大きく関与していたことを明らかにした。本講義では、グローバルな海洋環境の変遷とこれら海底資源の生成との関係について解説する。
5 10/22 先カンブリア時代の縞状鉄鉱層とマントル・大陸地殻の進化 オーストラリアやインドなどの先カンブリア時代(特に約30~20億年前)の地質体には、現在の鉄資源の大部分を供給する縞状鉄鉱層(BIF)が存在している。私たちの研究成果により、縞状鉄鉱層の生成は、マントルの組成や温度の変遷のみならず、大陸地殻の発達とも深く関係していることが分かってきた。本講義では、この縞状鉄鉱層とマントル・大陸地殻の進化について解説する。
6 10/29 太古代の温暖化と海洋地殻による二酸化炭素の固定 太古代(約35億年前)の地球では、大気中のCO₂濃度が現在の数千倍に達していたと考えられている。私たちの研究グループは、当時の大気・海洋中のCO₂が海洋地殻内で炭酸塩鉱物として固定されることで大気中のCO₂濃度が低下し、現在のような酸素に富む地球環境が形成されたことを世界で初めて明らかにした。本講義では、太古代の海洋地殻によるCO₂固定メカニズムについて解説するとともに、その知見を応用したCCS研究についても紹介する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、11月12日(木)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インタ
ーネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

講師紹介

加藤 泰浩
東京大学教授
埼玉県生まれ。博士(理学博士、東京大学)。専門分野は地球資源学・環境学。山口大学助手、東京大学准教授などを経て2012年より現職。千葉工業大学次世代海洋資源研究センター所長を兼務。2011年にまったく新しいタイプのレアアース資源「レアアース泥」を世界で初めて発見した、海底鉱物資源研究の世界的権威。
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