ジャンル 世界を知る
中野校
スペイン・ポルトガルの美術と文化 アルタミラから黄金世紀まで
久米 順子(東京外国語大学准教授)
| 曜日 | 火曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全7回
・10月06日 ~
11月24日 (日程詳細) 10/06, 10/13, 10/20, 10/27, 11/10, 11/17, 11/24 |
| コード | 330302 |
| 定員 | 24名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 20,790 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 23,908 |
目標
・先史時代から近世のイベリア半島で展開した美術と文化の⼤きな流れを掴む。
・中近世のスペイン・ポルトガルで作られたキリスト教、イスラーム、ユダヤ教の美術の特徴を理解する。
・中近世のスペイン・ポルトガルで作られた美術の様式や技法について基礎的な知識を⾝につける。
講義概要
先史時代、古代、中世、近世(ルネサンス、バロック)にかけて、イベリア半島(現在のスペイン・ポルトガル)で作られた美術や建築を取り上げます。作品をデジタル・スライドで鑑賞しながら、それぞれの特徴および作品が作られた時代の社会状況を講義する形で進めます。予備知識は不要です。アルタミラ洞窟壁画、アルハンブラ宮殿、ベラスケスなど、すでに有名な作品や芸術家も、大きな歴史の流れに照らして見直してみると、思いがけない発見があるかもしれません。モサラべ美術、ムデハル建築、ユダヤ教美術、イスパノフラメンコ様式の絵画といった、あまり知られていない作品にも光を当てつつ、スペイン・ポルトガルの美術の歴史を辿ります。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 10/06 | 先史時代から古代の美術と文化 | 先史時代の洞窟壁画から始まり、フェニキア人・ギリシア人の到来、ケルティベリア美術(ケルト人+イベロ人)を経て、ローマ帝国がイベリア半島に残した美術・建築までを見ていきます。 |
| 2 | 10/13 | 西ゴート王国からロマネスク時代のキリスト教美術と文化 | まず、ゲルマン系のキリスト教王国であるスエヴィ王国と西ゴート王国の成立とその美術を見ます。その後、8世紀前半に建国されたアストゥリアス王国を皮切りに、イベリア半島北部に複数のキリスト教諸国が誕生していきます。アストゥリアス美術、10世紀のいわゆる「モサラベ美術」、サンティアゴ巡礼路の成立、ロマネスク美術と、6世紀頃から12世紀頃にかけて北部キリスト教圏で作られた美術・建築を見ていきます。 |
| 3 | 10/20 | アンダルスの輝き(イスラーム・スペインの美術と文化) | 711年に北西アフリカからイベリア半島に侵入したムスリムたちは、イベリア半島南部を支配し、後ウマイヤ朝カリフ国は10世紀に最盛期を迎えました。コルドバのメスキータ、セビーリャのヒラルダの塔、グラナダのアルハンブラ宮殿など、イベリア半島に残るイスラーム美術・建築の代表的な作例を見ていきます。 |
| 4 | 10/27 | ゴシック時代のキリスト教文化、ユダヤ教の美術と文化 | まず、13世紀頃からキリスト教圏に広がったゴシック建築、美術の特徴を見ていきます。後半は、アンダルスでもキリスト教諸王国でも宗教的マイノリティでありながら、翻訳活動や商業で大きな役割を果たしたユダヤ教徒の美術と文化を紹介します。 |
| 5 | 11/10 | 中世後期から近世の幕開けへ | 中世後期から、スペインとポルトガルは、いわゆる大航海時代(大交易時代)を迎えます。アメリカ大陸からもたらされた富を用いて、精緻な装飾を凝らしたポルトガル王マヌエル1世時代、スペインのカトリック両王時代の建築を見ていきます。絵画のほうではフランドル美術から大きな影響を受けて、イスパノフラメンコ様式が開花します。 |
| 6 | 11/17 | スペインのルネサンスとマニエリスム美術と文化 | カール5世によりスペイン・ハプスブルク朝が始まります。その息子フェリペ2世は、1580年以降ポルトガル王をも兼ね、「日の沈むことがない」と称された世界帝国が成立します。フェリペ2世が精魂を傾けたエル・エスコリアル修道院の建築と、その絵画コレクションを中心に、ティツィアーノ、ボッシュ(ボス)、エル・グレコらの作品を見ていきます。 |
| 7 | 11/24 | スペイン黄金世紀の美術と文化 | スペイン・ハプスブルク朝の主な美術と文化を見ていきます。ベラスケス、リベーラ、スルバラン、ムリーリョといったスペイン・バロックを代表する画家たちの作品が中心となります。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は12月1日を予定しています。
講師紹介
- 久米 順子
- 東京外国語大学准教授
- 博士(文学、早稲田大学)。中世のイベリア半島(スペイン、ポルトガル)で作られた美術・建築を社会史的視点から研究している。主著に『スペイン美術史入門─積層する美と歴史の物語』NHK出版(共著)、『スペイン・ポルトガル史研究入門』山川出版社(共著)、『11世紀イベリア半島の装飾写本』中央公論美術出版(単著)ほか。




