ジャンル 現代社会と科学
早稲田校
【対面+オンラインのハイブリッド】国際報道から読み解く世界
横村 出(ジャーナリスト、作家)
| 曜日 | 土曜日 |
|---|---|
| 時間 | 13:10~14:40 |
| 日程 |
全10回
・09月26日 ~
12月05日 (日程詳細) 09/26, 10/03, 10/10, 10/17, 10/24, 10/31, 11/14, 11/21, 11/28, 12/05 |
| コード | 130742 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 2 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 29,700 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 34,155 |
目標
・国際報道の背景を掘り下げ、ジャーナリズムの手法を通じて世界を知る
・混迷する時代をどう生き抜くか、その知恵と自らの立ち位置を確かめる
講義概要
米国やロシアなど軍事大国が「力による現状変更」へと舵を切った現在、第2次世界大戦後の価値観によって築かれた主要な国際秩序と枠組は大きく損なわれた。安全保障から外交経済に至るまで機能不全に陥った体制の再生に努めるだけでなく、新たな覇権主義や帝国主義を招かないために、個々人の思考と行動を転換するミニマムな自己決定権こそが重要な時代を迎えている。事実の上に価値観を築くジャーナリズムの手法を通じてその可能性を探りたい。本講座で取りあげるニュース素材は国際情勢によってその都度アップデートする。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 09/26 | 破壊された国際秩序〜枠組と国際法 | 国際社会が戦後に築いた枠組は、安全保障や国際秩序の維持等のいずれの分野でも〝安定した世界を守る〟合意が根底にあったが、現在ではそれが公然と踏みにじられている。戦後の枠組を主導した米ロをはじめ主要国がなぜ国際秩序を破壊するプレーヤーに転じたのか、その背景を考察する。 |
| 2 | 10/03 | 破壊された国際秩序〜国際経済と外交 | 国際社会の枠組の流動化は、必然的に世界経済に影響を及ぼし、さらには外交関係を変化させてゆく。かつて〝平等な世界の実現〟に努めてきた主要国が、世界格差の縮小よりも自国益の最大化に注力するようになったのも、秩序の破壊によってもたらされた〝弱肉強食世界〟への不安がある。 |
| 3 | 10/10 | 自国主義の帝国主義化〜ロシアの世界観 | 冷戦期までのブロック化した世界構造とは異なって、現在ではまとまりを失った自国主義が公然と主張されている。冷戦後いち早く、分断された世界観を政治戦略としたのがロシアのプーチン政権だった。ウクライナ侵攻に至って〝帝国主義化〟した軍事大国の暴走の深層について解説する。 |
| 4 | 10/17 | 自国主義の帝国主義化〜米国の世界観 | 戦後長く自由主義陣営の盟主を自認してきた米国が、ロシアの後を追うように新たな〝帝国主義国家〟へと回帰している。2つの軍事大国が暴力的手法を行使することをためらわない現実とは、超大国が衰亡する兆候なのか。大国によって支配される世界は持続可能なのか、未来像を予測する。 |
| 5 | 10/24 | 覇権と戦争〜新たな地政学 | 現代の世界が新たな帝国主義の時代への分岐点に立つと仮定し、そうした政治的な衝動を裏打ちしている〝新たな地政学〟とはいかなるものか。戦争へと永遠に呪縛する地政学的な発想から決別し、覇権支配を不可能とする〝新たな協調〟はいかにして実現できるのか、その可能性を考察する。 |
| 6 | 10/31 | 宗教と戦争〜原理主義の呪縛 | ロシアによるウクライナ戦争、米国とイスラエルによるイラン戦争、かつてのイスラム主義者による内戦とテロ等、現代世界においても戦争と宗教は不可分の関係にある。宗教的な動機が持ち出される背景に何が存在するのか、戦争は宗教によっていかに粉飾されるのかについても解説する。 |
| 7 | 11/14 | 国家と戦争〜ポピュリズムと極右 | 国民国家と経済と戦争とは、ひとつづきの輪のように連関しつづける。ポピュリズムに支持される経済政策が招いた外国資本の流入で、物価高騰と格差が拡大し、より過激な極右化が加速する景色は、今や世界中で見ることができる。このループから脱し戦争へと帰結させない可能性を探る。 |
| 8 | 11/21 | 人類の課題〜貧困・格差・生命 | 新たな帝国主義を招かないためには、人類の共通課題を自他の別なく認識することが必要だ。世界中に拡散する貧困、生活と生命の格差は、自国主義では不可能な国際協調を通じて解決すべき課題となっている。状況を打破するため挑戦する最前線の取り組みを知れば、自らの世界も広がる。 |
| 9 | 11/28 | 人類の課題〜核・外交・協調 | 人類存亡の危機を招かないためには、核の超大国によって破棄された枠組をより普遍的で広範な枠組として格上げしてゆくほかない。弱体化している外交と国際協調のみに頼らず、非政府・民間といった全人類の知恵と力を集めるための努力は、グローバル世界の生存がかかる戦略といえる。 |
| 10 | 12/05 | 私たちの課題 | 混沌とする時代の岐路に立つとき、グローバルであると同時にミニマムな自己決定権こそが重要になる。その時代の自らの生き方を選択するために、確かな情報のなかから選別された事実を多面的に理解したうえ、人間の良心に背かない誠実な決断を積み上げてゆくことこそ鍵になるだろう。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆本講座は対面でもオンラインでも受講できるハイブリッド形式の講座です。対面・オンラインのご都合のよい形式でご受講いただけます。
◆オンラインは、Zoomのウェビナー形式を使用しています。
◆休講が発生した場合の補講日は12月12日(土)を予定しています。
◆講師は早稲田校の教室で講義し、その講義がオンラインで同時配信されます。
◆対面で受講するときは、「受講証兼教室案内」に記載された教室へお越しください。「受講証兼教室案内」は開講が確定してから送付されます。
◆オンラインで受講するときは、マイページからご受講ください。
◆オンラインでの受講を予定している方は、お申し込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。
インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)
講師紹介
- 横村 出
- ジャーナリスト、作家
- 1962年生まれ。早稲田大学政経学部政治学科卒・大学院政治学研究科博士前期課程修了(政治学修士)。朝日新聞社入社後、ロシアのサンクトペテルブルク国立大学へ留学し、モスクワ特派員になる。ロシア東欧・中東アフリカなどで戦争や革命を取材した。現在、米ロと関わる国際紛争や安全保障をテーマにするほか、小説を執筆している。著書に、プーチン政権の政治と戦争の闇を記録したルポ『チェチェンの呪縛 — 紛争の淵源を読み解く』(岩波書店)、現代世界を点描した小説『漆黒のピラミッド — 世界をめぐる十の短編』(新潟日報メディアネット)などがある。詳しくは、公式サイト(izuruyokomura.com)をご覧ください。




