ジャンル 日本の歴史と文化

早稲田校

倭から日本へ 古代国家の形成を考える

  • 秋講座

森田 喜久男(淑徳大学教授)

曜日 水曜日
時間 15:05~16:35
日程 全9回 ・09月30日 ~ 12月09日
(日程詳細)
09/30, 10/07, 10/14, 10/21, 11/04, 11/11, 11/18, 12/02, 12/09
コード 130212
定員 33名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 26,730
ビジター価格 受講料 ¥ 30,739

目標

・「大和民族」だけではなく、さまざまな人びとが日本誕生において重要な役割を果たしたことが理解できるようになる。
・日本の古代を長いスパンで理解できるようになる。
・今日まで続くさまざまな制度の起源を知ることで、現代日本の政治や儀式の本質が理解できるようになる。

講義概要

皆さんは日本の古代と聞くと何を思い浮かべますか?ある人は邪馬台国、ある人は古墳や埴輪、あるいは平城京や南都の寺院、場合によっては平安京かもしれません。倭国が海の向こうの中国の王朝の進んだ制度を取り入れて律令国家が成立したものの、すぐに律令制は崩れ、平安初期に政治改革が行われたものの、藤原氏が台頭して摂関政治が始まり、天皇は傀儡と化したというのが教科書的理解でしょう。近年の古代史研究はそのような理解の仕方に修正を迫っています。では、新たな古代の通史はどのような観点で語られるべきなのか?キーワードは「成立」ではなく「形成」です。

各回の講義予定

回 日程 講座内容
1 09/30 国家形成史はどのような形で論じられてきたか。 国家の成立をいつと見るか?いろいろな論争がありましたが、どこに視点をおくかで変わってきます。何が問題なのか、研究史を整理します。
2 10/07 3世紀の倭国 皆様ご存知の卑弥呼、彼女は果して邪馬台国の女王なのでしょうか?そもそも邪馬台国とは何だったのでしょうか?
3 10/14 4世紀の倭国 広開土王碑文、七支刀碑文により倭国は対外的な軍事行動を起こしたことは言えますが、この時の王権の性格をどのように理解すべきなのでしょうか?
4 10/21 5世紀の倭国 宋書倭国伝には、倭国王が中国南朝に使者を派遣したことが書かれていますが、この時期の政治組織はどのようなものだったのでしょうか?
5 11/04 6世紀の倭国 「継体新王朝」や磐井の乱など激動の時期と言われている6世紀なのですが、表面的な政治の動きだけでなく、国家形成に焦点を当てると国造制やミヤケ制など重要な問題が浮かび上がってきます。
6 11/11 7世紀の倭国 隋唐といった大国との接触は、倭国にどのようなインパクトを与えたのでしょうか?
7 11/18 8世紀の日本 8世紀初頭の律令国家が成立し、国号日本が対外的に認められたものの、8世紀半ばに崩れ始めた⋯。なんだか変ですよね。本当に崩れたのでしょうか?試行錯誤の時期と見ることはできないでしょうか?
8 12/02 9世紀の日本 かつて、桓武朝の行政改革と呼ばれた平安初期、しかし政治改革以上に重要な変化がありました。9世紀は果たして単なる改革の段階なのか、それとも国家形成の新たな段階なのか、こういった点について考えてみましょう。
9 12/09 10世紀の日本 律令国家の変容、解体と言われたこの時期、国家体制の転換と言われたこの時期、ひょっとしたら、この段階で安定した国家が姿を現したと考えることはできないでしょうか?

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆可能であれば、岩波講座日本歴史『原始・古代』1〜4(岩波書店 2013年〜2015年)、『シリーズ日本古代史』1〜6(岩波新書 2011年)などに目を通しておかれることをお勧めします。

講師紹介

森田 喜久男
淑徳大学教授
石川県生まれ。博士(歴史学・駒澤大学)専門分野は、日本古代史および神話学。前職の島根県立古代出雲歴史博物館で、出雲の神話や出雲国風土記の展示を担当。著書として『やさしく学べる古事記講座』(ハーベスト出版)・『古代王権と出雲』・『能登・加賀立国と地域社会』(同成社)などがある。
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