ジャンル 日本の歴史と文化
早稲田校
最新の研究成果から日本の古代史教育を見直す
瀧音 能之(駒澤大学名誉教授)
| 曜日 | 火曜日 |
|---|---|
| 時間 | 15:05~16:35 |
| 日程 |
全10回
・09月29日 ~
12月08日 (日程詳細) 09/29, 10/06, 10/13, 10/20, 10/27, 11/10, 11/17, 11/24, 12/01, 12/08 |
| コード | 130210 |
| 定員 | 23名 |
| 単位数 | 2 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 29,700 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 34,155 |
目標
・古代史の新しい知識を理解する力を身につける。
・史料を通して、そこから古代の日本を考える。
・史料の読み方を学習する。
講義概要
古代の歴史は、もう変わる余地がないように思われますが、実は、そうではありません。とくに、近年では古代史に対する解釈が従来とは違っているものが、多々見られます。私たちが、高校で習った日本史とは、全く違ったことが教科書に載っていることもあります。こうしたことに着目して、私たちが習った教科書との違いを理解し、どうしてそのようなことになったかについて、丁寧に解説したいと思っています。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 09/29 | 卑弥呼とはどんな人物だったか。 | 邪馬台国に関する問題は、日本の古代史のなかでも人気のテーマですが、未だあまり明確にはなっていないように思われます。ここでは、女王卑弥呼に焦点を当てて、その人物像の今昔を比較してみたいと思います。 |
| 2 | 10/06 | 四世紀は、本当に空白の世紀か。 | 日本の古代史では、邪馬台国の壱与から倭の五王までの時代は、わからないことが多く、とくに四世紀は、空白の四世紀とよばれています。この点について、本当にそうなのか、具体的に史料をあげて、この空白の四世紀の実態を吟味します。 |
| 3 | 10/13 | 渡来人と帰化人の違いは何か。 | 大陸から日本にやってきた人たちを以前は、帰化人と言っていましたが、それは差別的な用語だと言われるようになり、現在では渡来人という言葉がもっぱら使われています。この帰化人と渡来人との関係について、今一度、考えてみます。 |
| 4 | 10/20 | 冠位十二階・憲法十七条を作ったのは誰か。 | 冠位十二階や憲法十七条は、従来、聖徳太子が作ったものと言われていました。ところが、最近は、これらを作ったのは、聖徳太子ではないといった考えが出てきています。この点について、再検討を加えていきます。 |
| 5 | 10/27 | 天皇号の使用は、いつからか。 | 古代史を述べた書物などでは、天皇という言葉をあまり気にしないで使っているように思います。しかし、もともとは、大王と言われており、それが天皇に変わったと指摘されています。ここでは、大王から天皇へと読み方が変わったのは、いつ頃かについて、考えていきます。 |
| 6 | 11/10 | 乙巳の変の主人公は、誰か。 | 乙巳の変と言えば、従来、中大兄皇子が主人公とされていましたが、近年は、中大兄皇子は、それほど力が無かったのではないか、とも言われています。ここでは、乙巳の変、それに続く大化の改新について、『日本書紀』を使って具体的に考えていきます。 |
| 7 | 11/17 | 大化の改新の詔は、本当に作られたか。 | 乙巳の変、それに続く、大化の改新については、その方針が大化の改新の詔に明記されております。ところが、最近は、この大化の改新の詔の信憑性について、疑問をもつ考えも出ております。ここでは、この大化の改新の詔を再検討して、その実態を考えます。 |
| 8 | 11/24 | 遣唐使の廃止は、本当か。 | 遣唐使については、894年に菅原道真が廃止したと考える人もいるようですが、本当に、道真によって廃止されたのかどうか、史料を丁寧に読み込んで、再検討します。 |
| 9 | 12/01 | 武士の発生は、どのようなものか。 | 武士は、律令国家の弱体化にともなって、地方で発生したという理解が強いかと思いますが、最近は、そうではなく、地方から地方へと流れていった武官が軸となって武士が発生したと言われるようになってきています。その是非を改めて検討します。 |
| 10 | 12/08 | 古代から中世への移行は、いつからか。 | 従来、平安時代までが古代とし、鎌倉幕府が1192年に成立したと考え、そこから中世と捉えていたように思います。しかし、そうした考えは、最近では、否定されるようになっています。また、鎌倉幕府も1185年をもって成立したという考えも言われるようになってきました。これらをふまえて、古代から中世への移行期について、考えます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆テキストは特に指定せず、毎回プリントを作成し、皆さんに配付し、それをもとにできるだけわかりやすく解説したいと思います。
講師紹介
- 瀧音 能之
- 駒澤大学名誉教授
- 1953年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、明治大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。専門分野は、日本古代史。著書に『出雲古代史論攷』(岩田書院)などがある。





