ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

平和を考える―直接的・構造的・文化的暴力と国際協力

  • 夏講座

松本 悟(法政大学副学長、元特定非営利活動法人メコン・ウォッチ代表理事)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・07月04日 ~ 07月18日
(日程詳細)
07/04, 07/18
コード 120708
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・平和のための普遍的国際機構(国際連盟や国際連合)について歴史的な変遷を理解する。
・平和を達成する手段についての異なる考え方の存在を理解する。
・構造的暴力や文化的暴力について具体的な例を挙げて説明できるようになる。

講義概要

本講座では、ヨハン・ガルトゥングの暴力の概念をベースにして、平和について考えます。ただし、個々の紛争の原因分析は行いません。暴力や平和に関わる「正解のない問い」(正解があったら平和は今すぐ達成されるでしょう)を議論することを通して、暴力の根絶や平和の難しさを実感し、そこから一歩踏み出す知恵を絞り出したいと思います。限られた講義時間の中で、(1)平和のための普遍的国際機構と武力行使の例外、(2)平和な社会を目指すことが生む暴力と開発協力、(3)「平和のための○○」(xx for Peace)という矛盾、を大きな軸として、講義と議論を組み合わせて進めていきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/04 平和のための普遍的国際機構と武力行使の例外 現在の国際連合に繋がる「平和のための普遍的国際機構」の思想の変遷を17世紀からひもとき、違法化された戦争や武力行使の「例外」に目を向けます。議論を通じて「例外」の必要性を実感すると同時に、世界で起きている様々な紛争との繋がりを意識化します。
2 07/18 「平和のために」が生む暴力 「平和」の怖さは、目的の「正しさ」にあるのかもしれません。差別をなくす、貧困をなくす、諍(いさか)いをなくす……そのために様々な形の「暴力」が行使されることがしばしばあります。開発協力や平和教育などを実例に、受講生と一緒にこのジレンマと向き合い、そこから一歩踏み出すヒントを見つけたいと思います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講発生した場合の補講日は7/25(土)を予定しています。
◆一方的な講義ではなく、受講者と一緒に議論をしたいと思います。

講師紹介

松本 悟
法政大学副学長、元特定非営利活動法人メコン・ウォッチ代表理事
早稲田大学政治経済学部卒業後、NHK記者。退職後、NGOの日本国際ボランティアセンター(JVC)のラオス事務所で「女性と農村開発」「村落共有林保全」などの草の根協力に従事しながら、大規模開発の弊害を国際組織や日本政府に問題提起。シドニー大学大学院地理学専攻の修士課程を経て、調査提言型のNGOメコン・ウォッチの代表理事等を務める。メコン地域のODAや民間投資がもたらす環境社会影響を回避するための政策作りに力を注いだ。その間、東京大学大学院で国際協力学の博士号を取得。2012年4月から現在まで法政大学教員。国際文化協力、平和学などの授業を担当する一方で、グローバル教育担当の副学長を務めている。
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