ジャンル 文学の心

中野校

漢詩入門―夏目漱石に学ぶ

  • 夏講座

齋藤 希史(東京大学教授)

曜日 火曜日
時間 15:05~16:35
日程 全6回 ・06月30日 ~ 08月04日
(日程詳細)
06/30, 07/07, 07/14, 07/21, 07/28, 08/04
コード 320121
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・訓読を復習しながら、基本的な漢詩の句法を身につける。
・絶句や律詩などの詩型と表現との関係について、理解を深める。
・漢詩漢文が近代日本においてどのような意義をもったのか、広い視野から考える。

講義概要

夏目漱石の漢詩は、文学的に高い評価を得ていますが、一首ずつ読んでみると、詩の練習のようなものから、禅問答のようなものまで、さまざまです。漢詩らしいイメージを使いつつ、独特の表現もあります。詩作のありかたが漱石の人生の節目ごとにことなっていくのも興味深いです。こうしてみると、じつは漢詩を学ぶテキストとしても漱石は有用なのです。この講義では、正岡子規との友情、隠逸へのあこがれ、詩画一致の境地、限られた人生の超越など、漱石の漢詩をトピックごとにわけて、句法、表現、背景の順に説明を加えます。漢詩の再入門ともなるよう工夫するとともに、漱石ならではの深さも共有したいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 06/30 漱石漢詩とは 漱石漢詩と漢詩の句法について概説します。
2 07/07 子規との友情 正岡子規と交わした詩を中心に講義します。詩の入門は七言絶句でしたが、五言絶句も五言七言の律詩も書かれています。
3 07/14 草枕の詩 熊本の第五高等学校で教えていたころに作った詩、引用された詩を中心に講義します。五言古詩に特色が有ります。
4 07/21 修禅寺の大患 『思ひ出す事など』に引かれた詩を中心に講義します。五言絶句に傾斜します。
5 07/28 詩作への回帰 南画を描きながら自ら書きつけた詩を中心に講義します。ほぼ五言と七言の絶句です。
6 08/04 明暗の境地 『明暗』執筆時の漢詩を中心に講義します。七言律詩が主です。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は8月18日(火)を予定しております。

講師紹介

齋藤 希史
東京大学教授
専門は中国古典文学、近代東アジアの漢詩文。京都大学大学院文学研究科博士課程中退、京都大学助手、奈良女子大学准教授、国文学研究資料館准教授を経て、現職。著書に『漢文脈と近代日本』(角川ソフィア文庫)、『漢文ノート』(東京大学出版会)など。
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