ジャンル ビジネス・資格
中野校
働く価値―制度、歴史、国情から改めて読み解くキャリアの意味から
海老原 嗣生(大正大学招聘教授、合同会社サッチモ代表)
| 曜日 | 土曜日 |
|---|---|
| 時間 | 15:05~16:35 |
| 日程 |
全6回
・07月18日 ~
09月05日 (日程詳細) 07/18, 07/25, 08/01, 08/22, 08/29, 09/05 |
| コード | 320807 |
| 定員 | 24名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・なぜ、日本人の働き方は欧米と異なるのか。そして、今、なぜ日本人の働き方が激変しているのか。この背景をメカニズムに落としてしっかり学ぶ。通り一辺倒の「欧米に見習え」論や、合理的判断はやめて、日本型の良し悪しを分析し、その変質の過程を詳らかにする。
・これからの働き方・生き方に答えを出す。社会構造の変化で起きた「ホワイト化」「男女共同参画」がこの先どう帰結するか考える。
・キャリアの本質への理解を揺らぎないものにする。流行りの言説や、マスコミに渦巻く不安論に惑わされず、今後の変革への対処法を身に付ける。
講義概要
・なぜ、欧米と日本の働き方は異なるのか?
・なぜ、日本では「中高年のキャリア危機」が生まれたのか?
・なぜ、日本では長らく性別役割分担が色濃く残ったのか?
・なぜ、日本で昨今、ホワイト化・男女共同参画が急進展し始めたのか?
・なぜ、日本は欧米と比べて賃金が上がりにくかったのか?
・なぜ、日本では大学生になってもキャリア展望が未成熟なのか?
・AIやテクノロジーの変化で、キャリアはどう変わる?教育システムはどう変わる?
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 07/18 | 60年以上、「日本型雇用をやめ欧米型を導入すべし」と言い続けた歴史 | 職務給、同一労働、同一賃金、閉鎖的労働組合の改変、労働移動の円滑化…。どれも昨今言われ始めた話ではない。1950年代にはもうマスコミで頻繁に語られ、教科書にも載る「所得倍増計画(池田隼人内閣)」には、ズバリそのままの文言でこの4語が並ぶ。それがなぜ、60年以上を経た今も、改革できなかったのか。メンタリティや社会論ではなく、そこにある「メカニズム」を客観合理的に知る。 |
| 2 | 07/25 | 「日本は転職が少なく、勤続が長い」本当の理由 | 「転職が多い」のは、欧米だけの話ではなく、中国や東南アジア、アフリカでもそうだ。日本を見ても、戦前は労働移動が円滑であり、また、現在でも中小企業では勤続率は高くはない。つまり、「転職が少ない」というのは現代×日本×ある程度の規模の企業でのみ、成り立つ話だ。メンタリティも時代も地域も異なるのに「転職が多い」、なぜ、日本の大企業は転職がないのか?それは法規制などではない。理由をメカニズムに落として腹落ちしてもらう。 |
| 3 | 08/01 | 長らく女性活躍が滞り、同時にシニア世代が雇用不安にあえいだのはなぜか? | 1・2回の講義で、「日本型雇用の本質」が分かると、それが社会に与えた功罪も詳らかになる。その2大要素が「性別役割分担」「シニアのキャリア危機」であり、副要素として「新卒一括採用」「非正規雇用の低待遇」が重なる。一見別々に存在するような労働・社会問題の多くが同根であることが分かり、現在は社会構造の変化から、それが維持不可能になりつつあることを示す。 |
| 4 | 08/22 | 欧米に色濃く残る階級社会。働かない大多数とハイパフォーマーな上流層。 | 日本型に対して、「欧米は天国」という話をよく聞く。だが実際は全く異なる。そこには、一部の上位層と、多数の一般層という厳然とした差が存在する。その分断状況を明らかにし、なぜ、そんな仕組みが現代でも生き残るのか、教育・就業システムからメカニズムに解き明かす。 |
| 5 | 08/29 | 年収が上がらないのは、「デフレ」以外の問題が大きかった。 | ここでは、労使協議チャンネルを学ぶ。今時、労働運動や労働組合というものはアナクロに映るだろうが、欧州ではこの仕組みが今でも社会に強い影響を及ぼす。その最たるものが、「賃上げ」だ。一方で多くの日本人は知らないことだが、欧州ではワーカーレベルの給与は企業別に決定できず、市場一律(全社同一)給となり、しかも、年功昇給は小さい。こうした全く異なる給与システムが、なぜ合理的に生き残るのか、を解説する。 |
| 6 | 09/05 | AIの浸透と新技術。キャリアと教育は本当に変わるか? | 時代による社会構造の変化により、かつての日本型はいよいよまかり通らなくなりつつある。2015年に始まった変革の真っただ中にいる今、新たにAI失業などのハイテク要因でキャリアが揺れる。この状況を詳しく解説する。要は「変わるもの」と「変わらないもの」をしっかり腑分けすべき、という帰結だ。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆特にナシ。事前勉強も不要。生半可に対策をするよりも、「今のままのあなたのキャリア観」で参加して欲しい。
◆毎回、パワーポイントで講義し、終了後にPDF資料を配布いたします。予習よりも復習に重点を置いて頂ければ幸いです。
◆参考図書も、講義後に紹介します。
講師紹介
- 海老原 嗣生
- 大正大学招聘教授、合同会社サッチモ代表
- 1964年、東京生まれ。 大手メーカを経て、リクルート(旧リクルート人材センター)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計等に携わる。
その後、リクルートワークス研究所にて雑誌Works編集長。2008年にHRコンサルティング会社ニッチモを立ち上げる。
広島県雇用推進アドバイザー、奈良県行財政改革委員、厚生労働省労働政策審議委員、立命館大学経営学部客員教授、中央大学大学院MBAコース客員教授などを経て現職。
「エンゼルバンク」(モーニング連載、テレビ朝日系でドラマ化)の主人公海老沢康生のモデルでもある。




