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最新科学で解き明かす「皮膚」の全貌 免疫力・老化・病気から守る、一生モノの肌知識

  • 夏講座

鶴田 大輔(大阪公立大学大学院教授)

曜日 金曜日
時間 10:30~12:00
日程 全5回 ・07月03日 ~ 07月31日
(日程詳細)
07/03, 07/10, 07/17, 07/24, 07/31
コード 720632
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・皮膚がどのような構造でできていて、どのような役割を持っているのかを理解できる。
・年齢を重ねることで皮膚にどのような変化が起こるのか、その理由を説明できる。
・アトピー性皮膚炎、乾癬、水ぶくれの病気など、代表的な皮膚の病気について、その特徴や基本的な考え方を理解できる。

講義概要

本講座では、人体最大の臓器である皮膚について、最新の科学的知見をもとにわかりやすく学びます。前半は、皮膚の基本構造(表皮・真皮・皮下組織)や、皮膚が体を守る働きや免疫・感覚・体温調節など私たちの健康を支えるさまざまな役割を整理し、加齢に伴う変化(しわ、乾燥等)のメカニズムを最新研究から解説します。後半は、アトピー性皮膚炎や乾癬などの代表的な疾患への理解を深めるとともに、皮膚と全身の健康、免疫との深い関係について学びます。最終回では、再生医療やAI診断など、皮膚医療の最前線と未来展望を紹介します。本講座を通じ、皮膚への科学的理解を深め、自身の皮膚と健康について説明できる力を養うことを目指します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/03 正常な皮膚の構造と働き 第1回では、皮膚がどのような「つくり」と「働き」を持っているのかを、わかりやすく学びます。
まず、皮膚が表皮・真皮・皮下組織という三つの層からできていることを説明し、それぞれがどのような役割を果たしているのかを理解します。表皮では、体を外から守るバリアの仕組みや、皮膚の色をつくる細胞、免疫に関わる細胞などについて紹介します。
次に真皮では、コラーゲンやエラスチンといった皮膚の強さや弾力を保つ成分、血管や神経の働きなどを学びます。皮下組織では、脂肪組織がクッションのように体を守り、エネルギーを蓄える役割を持つことを説明します。
さらに、皮膚が持つ大切な働きとして、体を外界から守るバリア機能、体を守る免疫機能、触覚や痛み、温度を感じる感覚機能などを整理します。
この回を通して、皮膚の仕組みを理解し、皮膚が私たちの健康を守る重要な臓器であることを説明できるようになることを目標とします。
2 07/10 加齢に伴う皮膚の変化 第2回では、年齢を重ねることで皮膚にどのような変化が起こるのかを、見た目の変化だけでなく、その仕組みも含めてわかりやすく解説します。
まず、加齢によって皮膚の一番外側にある表皮が薄くなり、新しい皮膚へ生まれ変わるスピード(ターンオーバー)が遅くなることを学びます。その結果、皮膚のバリア機能が弱まり、乾燥や刺激を受けやすくなります。
また、真皮ではコラーゲンやエラスチンといった皮膚の弾力を保つ成分が減るため、しわやたるみが生じやすくなります。さらに、皮脂や汗の分泌が減ること、傷の治りが遅くなることなども、加齢による重要な変化です。
こうした変化の背景には、紫外線によるダメージや活性酸素の増加、細胞の老化など、さまざまな要因が関わっています。また、自然な老化に加えて、長年の紫外線の影響による「光老化」も皮膚の老化に大きく関係しています。
この回では、皮膚の老化を理解し、加齢と環境の影響がどのように皮膚に現れるのかを説明できるようになることを目標とします。
3 07/17 代表的な皮膚の病気のしくみ 第3回では、代表的な皮膚の病気がどのような仕組みで起こるのかを、免疫の働きとともにわかりやすく学びます。
まず、アトピー性皮膚炎では、皮膚を守るバリア機能が弱くなることと、免疫の働きが過剰になることが重なり、かゆみや湿疹が続くことを説明します。皮膚の構造に関わる遺伝子や、炎症を引き起こす物質(サイトカイン)が関与していることも紹介します。
次に、乾癬では、免疫の異常な反応によって皮膚の細胞が通常より速く増えてしまい、赤みや厚い皮膚の変化が起こることを学びます。免疫と皮膚細胞の相互作用が病気の原因となることを理解します。
さらに、水疱症(天疱瘡や水疱性類天疱瘡)では、自分の体の成分を誤って攻撃してしまう自己免疫の働きによって、皮膚に水ぶくれができる仕組みを解説します。
この回では、それぞれの病気の特徴を比較しながら、皮膚の病気が免疫の異常とどのように関係しているのかを理解することを目標とします。
4 07/24 皮膚と全身の病気の関係 第4回では、皮膚が「全身の健康状態を映す鏡」ともいわれる理由を学び、皮膚と全身の病気、そして免疫との関係について理解します。
皮膚は単に体を覆っているだけの組織ではなく、体を守る免疫の働きにおいて重要な役割を担っています。皮膚にはさまざまな免疫細胞が存在し、外から侵入してくる細菌やウイルスから体を守っています。
また、全身の病気が皮膚の症状として現れることも少なくありません。例えば、膠原病では特徴的な皮膚の発疹が見られたり、糖尿病やホルモンの異常が皮膚の変化として現れることがあります。さらに、がんに伴って皮膚に特徴的な症状が出ることもあります。
一方で、皮膚の病気が全身の健康に影響を及ぼすこともあります。例えば、乾癬のような慢性的な炎症を伴う病気では、心臓や血管の病気との関連が指摘されています。
この回では、皮膚と全身の健康が互いに深く関わり合っていることを理解し、皮膚の症状から体全体の状態を考える視点を身につけることを目標とします。
5 07/31 皮膚医療の未来 第5回では、皮膚科学の最新の研究を紹介しながら、これからの医療がどのように変わっていくのかを考えます。
まず、幹細胞やiPS細胞などの研究をもとに進んでいる皮膚の再生医療について学びます。重い熱傷(やけど)や治りにくい傷、遺伝性の皮膚の病気などに対して、皮膚を再生させる新しい治療法の可能性が広がっています。また、3Dプリンターの技術を応用して人工皮膚を作る研究や、遺伝子の働きを調整して治療する新しい医療についても紹介します。
次に、AI(人工知能)を活用した診断について取り上げます。皮膚は目で観察できる臓器であるため、AIによる画像解析を利用して皮膚がんなどの診断を助ける技術が発展しています。遠隔医療と組み合わせることで、より多くの人が専門的な医療を受けられる可能性もあります。
さらに、ウェアラブル機器やデジタル技術を使って、日常生活の中で皮膚の状態を継続的に確認できる未来も考えられています。
この回では、最新の科学と技術が皮膚医療をどのように変えていくのかを理解し、医療と社会の未来について考えることを目標とします。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆6/5(金) 11:00より本講座の無料体験講座を実施します。
◆無料体験講座お申込みはこちらから。「無料体験講座」をクリックし、「絞り込み」をクリックしてください。

◆休講が発生した場合の補講日は8月21日(金)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)
◆以下の書籍を事前にお読みいただきますと、理解が深まります。※購入は任意です。
-『人体最強の臓器皮膚のふしぎ』椛島 健治著(講談社)
-『皮膚科レジデントマニュアル第二版』鶴田 大輔著(医学書院)
-『病気がみえる14 皮膚科』(メディックメディア)

講師紹介

鶴田 大輔
大阪公立大学大学院教授
大阪生まれ。博士(医学、大阪市立大学)。専門分野は皮膚科学。皮膚科学の中では特に、自己免疫性水疱症を専門としている。著書としては、「皮膚科レジデントマニュアル第二版(医学書院)」がある。臨床医として日常診療に励んでいる。講演経験も豊富。
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