ジャンル 芸術の世界

早稲田校

ピアニストが解説スペイン音楽の旅 中世から現代まで

  • 夏講座

下山 静香(ピアニスト、桐朋学園大学講師)

曜日 金曜日
時間 15:05~16:35
日程 全8回 ・07月03日 ~ 09月04日
(日程詳細)
07/03, 07/10, 07/17, 07/24, 07/31, 08/21, 08/28, 09/04
コード 120457
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・スペイン音楽固有の特色を知る。
・それらの個性の背景をさぐり、理解を深める。
・スペインの音楽史を概観し、「スペイン」の新たな魅力を発見する。

講義概要

他のヨーロッパ音楽とは異なる個性をもつスペイン音楽。人を惹きつけるその魅力の奥には何があるのだろうか。本講座では、中世から20世紀までのスペイン音楽を、その歩みと不可分な歴史も参照しながら概観する。スペイン式オペレッタであるサルスエラ、国民的な楽器ギターの世界、今や世界的なエンターテインメントとなっているフラメンコなど、スペインならではのトピックにもふれ、音楽の視点から「スペイン」の本質に近づいていきたい。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/03 スペイン音楽の特色 「スペイン」をひとくくりにはできないように、「スペイン音楽」もまた多様である。地方ごとに異なる特色を、歴史、民族、風土などとからめて紹介する。
2 07/10 中世の豊かな音楽世界 中世スペインは、東洋と西洋が出会う交差点であった。イスラム、ユダヤ、カトリックという異なる宗教・民族が共存した社会で生まれた固有の音楽は、後世の音楽家たちにとって大事なルーツのひとつであり、豊かな源泉となっている。
3 07/17 黄金世紀の華 「黄金世紀」と呼ばれる16世紀から17世紀にかけて、他のヨーロッパ諸国に先駆けて器楽音楽が発展している。オルガンとビウエラは、特にスペイン的な個性を備えて興味深い。それらの楽器とも関連があるジャンルである宗教音楽、世俗歌曲も紹介する。
4 07/24 「ゴヤの時代」と音楽 スペインの18世紀は、象徴的に「ゴヤの時代」と呼ばれることがある。ドイツ目線の西洋音楽史的にはバロックから古典派にあたる時代であるが、スペインの音楽界はどのような状況だったのだろうか。18世紀の幕開けとともにスペインハプスブルクが断絶し、フランスブルボン朝に移行したことで起きた社会現象と音楽の関係もみていく。
5 07/31 スペインならでは!サルスエラとギターの世界 前回登場したサルスエラを、具体的に紹介する。また、スペイン的な音楽言語として存在感を放つギターの世界を扱う。
6 08/21 国民楽派のめざめ 19世紀、他国の作曲家たちのスペイン趣味的傾向が、スペイン国民楽派の形成と発展を刺激した。スペイン随一の芸術都市となっていたバルセロナの状況を紹介しながら、アルベニスやグラナドスなどの活躍によりスペイン音楽が国際的に評価されていく時代を追っていく。
7 08/28 近・現代の音楽 今年生誕150年・没後80年というメモリアルイヤーを迎えているマヌエル・デ・ファリャは、スペイン近代音楽史において重要な存在である。彼の音楽の革新性と、後続の作曲家たちに与えた影響を紹介する。
スペイン内戦が音楽界に落とした影も避けて通れない。激動の時代に作曲家たちはどのように生き、「スペインの音楽」を創造していったのだろうか。
8 09/04 近・現代の音楽 アンダルシアとはまったく異なるバスクを代表するグリディ、カタルーニャが生んだ“孤高のピアノの詩人"モンポウ、カリブ海世界の魅力を音楽に生かしたモンサルバーチェ、《アランフェス協奏曲》で知られるロドリーゴなど、20世紀に活躍した個性豊かな作曲家たちと作品を紹介する。

講師紹介

下山 静香
ピアニスト、桐朋学園大学講師
桐朋学園大学卒。文化庁派遣芸術家在外研修員として渡西。スペインおよびイベロアメリカ音楽関連でTV、ラジオに出演。CD14枚、著書『まるごと1冊 スペイン音楽の本』他。演奏、執筆、翻訳、講演、朗読など幅広く活動。桐朋学園大学非常勤講師。日本スペインピアノ音楽学会会長。
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