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日本統治下の台湾史 開発における植民地性と台湾人の主体性
平井 健介(甲南大学教授)
| 曜日 | 土曜日 |
|---|---|
| 時間 | 13:00~16:30 ※途中休憩をはさみます。 |
| 日程 |
全4回
・07月04日 ~
07月25日 (日程詳細) 07/04, 07/11, 07/18, 07/25 |
| コード | 720304 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・様々な媒体で発信されている植民地に関する情報を鵜呑みせず、批判的に読むための知識・能力を身につけます。
講義概要
本講座では、日本による植民地の統治・開発のあり様を、台湾を事例に学びます。「植民地」に関する情報は書籍・テレビ・インターネットなどで頻繁に取り上げられますが、そこでは「日本は植民地に良いこともした」という主張が散見されます。しかし、これは「学説」(学術研究の成果)に基づかない「俗説」です。本講座では、前半2回では学説に基づいて台湾史を概説し、後半2回では俗説を紹介しながら、それがどのように正確ではないかを資料を用いて確認していきます。単純に台湾や植民地について知りたいビギナーから、「日本は植民地に良いこともしたのか?」について考えたいエキスパートまで、幅広い受講者を歓迎します。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 07/04 | 〔通史編①〕日本統治下の台湾—19世紀後半〜1910年代前半— | 通史編の前半です(日本史の明治期に相当します)。まず、日本がなぜ台湾を領有したのかについて、台湾出兵から日清戦争へ至る経緯を解説します。次に、日本が台湾の統治・開発を始めるにあたって、どのような課題に直面したのか、課題をどのように克服しようとしたのかを解説します。 |
| 2 | 07/11 | 〔通史編②〕日本統治下の台湾—1910年代後半〜1945年— | 通史編の後半です(日本史の大正期〜昭和戦前期に相当します)。1910年代半ばに台湾を取り巻く政治・経済的環境は大きく変化していきましたが、それによって台湾統治・開発がどのように変わったのかを解説します。また、日中戦争〜アジア太平洋戦争期に行われた「皇民化政策」や戦争動員についても解説します。 |
| 3 | 07/18 | 第3回〔テーマ編①〕植民地の開発は「台湾人のため」だったのか? | テーマ編の前半です。「日本は植民地に良いこともした」という俗説を支えるものとして、日本による社会資本の整備(鉄道・港湾・水道といった交通・都市インフラや教育・衛生など)があります。たしかに、日本は社会資本の整備を積極的に進めましたが、それは台湾人にとって「良いこと」であったのでしょうか。どういう意味で「良いこと」なのでしょうか、あるいは「悪いこと」はなかったのでしょうか。こうした問いを持ちながら、資料を用いて、社会資本の整備の動機が何であったのか、整備の結果どうなったのかといったことを考えていきます。 |
| 4 | 07/25 | 〔テーマ編②〕植民地の経済成長は「日本のおかげ」なのか? | テーマ編の後半です。「日本は植民地に良いこともした」という俗説を支えるものとして、日本による産業化の推進(農業の近代化や工業化など)があります。磯永吉・末永仁の「蓬莱米」や八田與一の「嘉南大圳」を知っている人もいるでしょう。確かに、日本統治時代に産業化は進みましたが、それは総督府の政策や日本人技師のおかげなのでしょうか。政策や技術には何の問題もなかったのでしょうか。こうした問いを持ちながら、資料を用いて、経済政策や技術導入がどのような動機に基づいていたのか、どのような問題(副作用)をもたらしたのか、その問題はどのようにして解消されたのかといったことを考えていきます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は、8月29日(土)を予定しております。
◆Zoomミーティングを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インタ
ーネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)
講師紹介
- 平井 健介
- 甲南大学教授
- 兵庫県生まれ。博士(経済学、慶應義塾大学)。専門分野は、日本植民地経済史・近代アジア経済史。日本植民地の経済成長の要因を、総督府の政策、現地住民の活動、アジアとの関係から解明する研究を進めている。日本植民地について一般読者向けに書いた文章として、『日本統治下の台湾』(第37回和辻哲郎文化賞一般部門受賞)、「日本植民地の経済―台湾と朝鮮」(永原陽子・吉澤誠一郎責任編集『二つの大戦と帝国主義Ⅱ』に所収)がある。経歴・業績・社会貢献について、詳しくはResearchmap(https://researchmap.jp/kensuke-hirai)を参照してください。




