ジャンル 人間の探求

中野校

仏教思想特講

  • 夏講座

岩田 孝(早稲田大学名誉教授)

曜日 火曜日
時間 10:40~12:40
日程 全3回 ・06月30日 ~ 07月14日
(日程詳細)
06/30, 07/07, 07/14
コード 320508
定員 15名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 15,840
ビジター価格 受講料 ¥ 18,216

目標

・日常的に用いられている仏教用語の本来の意味を理解する。
・仏教語辞典などを用いてテキストに出てくる未知の用語の大方の意味を把握できるようにする。将来的には、自分で書物を調べ、思考し、まとめるという作業が可能となることをめざす。

講義概要

仏教は大方の場合、日常生活の中で自然に受け入れられてきた。そのためか、具体的に仏教思想はどのような考え方からなるのかについては意識されていないように思われる。講義では、基本的な考え方を知るために、まず仏教の世界観について論じてみたい。私たちの住む世界はどのような構造から成り立っているのか、「私たち」と暗黙のうちに前提している自己の在り方はどのようなものなのか、という問題意識のもとに、世界観に関する教理の考察を行う予定である。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 06/30 この世界を分析する方法として導入された有漏・無漏および有為・無為の概念についての復習。 『倶舎論』では、この世界の在り方を分類する方法として、二組の概念「有漏・無漏」が導入されている。これまでの講義では有漏と無漏の概念について詳しく説明した。これらは、既に知られている二組の概念「有為・無為」とどのように関係するのか。これらの概念の相互の関係を図式に示して説明する。
2 07/07 有為法とは何か。有為法とは、諸条件によって作られたものごとである。この有為法の定義を吟味する。 『倶舎論』では、有漏の概念を説明するために有為の概念が用いられている。それでは有為法とは何か。有為法とは、「衆縁の聚集して共に作す所」と定義される。つまり、諸条件が集まり一緒になって、それら諸条件によって作られたものごと、それが有為法である。この定義の意味を考察する。
3 07/14 有為法とは具体的には五蘊である。有為法の同義語としては、言葉の対象などが挙げられる。 有為法とは、具体的には、五蘊(五つの集まり)と規定されるが、その有為法には同義語が複数ある。それらは、世路(時間上を移動する道)、言依(言葉の対象)などである。これらの同義語を考察することにより、有為法の意味をより具体的に把握する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座は「仏教思想入門」を受講された方におすすめですが、初めての方も歓迎いたします。
◆少人数による演習に近い形式で講義を行います。
◆休講が発生した場合の補講日は7月21日(火)を予定しております。

備考

※2026年度夏学期講座パンフレットの「テキスト一覧」に、本講座の指定テキストの掲載がもれておりますが、指定テキストを使用します。開講が確定してからご購入くださいますようお願い申し上げます。

テキスト

テキスト
『ブッダの真理のことば 感興のことば』(岩波文庫)(ISBN:978-4003330210)

講師紹介

岩田 孝
早稲田大学名誉教授
1944年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科東洋哲学専攻単位取得満期退学。哲学博士取得(ハンブルク大学)。印度の六派哲学学派やジャイナ教と仏教との思想上での討論という視点から、仏教における認識論、存在論、論理学を取り扱う。著書に『Prasanga und prasangaviparyaya bei Dharmakirti und seinen Kommentatoren』(Universität Wien 1993年)。

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