ジャンル 世界を知る

中野校

食文化入門 文化としての食とはなにか?

  • 夏講座

森枝 卓士(食文化研究家、ライター、フォトジャーナリスト)

曜日 火曜日
時間 13:10~14:40
日程 全5回 ・06月30日 ~ 07月28日
(日程詳細)
06/30, 07/07, 07/14, 07/21, 07/28
コード 320322
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・食についての新しい視点を得る。
・文化についての新しい視点を得る。
・歴史、比較文という視点から理解を深める。

講義概要

食は文化である。生物学的に同じ種であり、「食べることが出来る」ものは基本的に同じであるはずなのに、ある者はブタをウシを、クジラを食べ、ある者は食べない。タブーであったりする。文化である所以である。食の文化は不変ではない。インドの食であったカレーが、日本の国民食となったように、あるいは生魚を食べる発想などなかった多くの国で、寿司が受け入れられたように変わるものでもある。具体的な事例を通して、そのような食の文化について考えたい。2025年度夏講座を受講いただいた方々にも、また来ていただけるように、新たなテーマを加えての話にするつもりです。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 06/30 手で食べる?口に食べものを運ぶ方法の文化 『手で食べる?』(福音館書店刊)という拙著(写真絵本)を通して、本講義の目的、食文化とは何かの概論、アウトラインを説明する。この絵本は子どもに、「口に食べ物を運ぶ方法」という些細といえば些細な事例から、文化の違いとそれに対する認識を述べたものである。 そのような具体的なことからはじめて、これからの食の文化についての講義の全体像を示す。
2 07/07 はじめちょろちょろ中ぱっぱ お米を炊く。あまりにも当たり前のことゆえ、料理書で説明されることも少ないが、実は世界には様々な炊き方が。そして、その変容も。「米を炊く」ということ、主食という有り様から食文化を比較して考える。
3 07/14 焼きそばパンのふしぎ パンと麺という同じ小麦粉食品を組み合わせるって、ふしぎじゃない?ところが、18世紀のイギリスの料理書にはトーストのサンドイッチがあったりして……。そんなことから、小麦の食文化、(米食の粒食と比べての)粉食の文化を考える。何故、かように多様なのか?
4 07/21 どうしてお酒のむの? 子どもたちに聞いたら、大人の飲食で一番のふしぎがお酒。思えばお酒ってなんだろう?なくてもいいものなのに?その酒の文化の広がりと、たとえばワインという存在の政治経済的意味等々、普段とは違う視点からの酒の文化論を。
5 07/28 ところで、料理とはなにか?消化器科の外部化? 料理すること。料理とは消化器官の外部化ではないか。他の動物が食べるものに合わせて進化していったことに比べて、人は料理をすることによって食域を拡げ、食べられないものを食べられるようにしたのではないか。それ故、住む場所環境によって、様々な料理、食文化が発達したのではないか。そんな料理の文化を、改めて考える。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は8月4日(火)を予定しています。
◆参考図書:森枝卓士著『手で食べる?』『食べもの記』(福音館書店刊)、『カレーライスと日本人』(講談社学術文庫)などなど、拙著、図書館ででも探していただけたら。もちろん、買っていただけたら、なおうれしいですけれど。

講師紹介

森枝 卓士
食文化研究家、ライター、フォトジャーナリスト
1955年、熊本県水俣市生まれ。高校生の頃、水俣病の取材に訪れたアメリカの著名な写真家、ユージン・スミスと出会い、フォトジャーナリストを志す。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。文化人類学専攻。大学卒業後、東南アジアで内戦等取材中に、難民の飢餓状態等々をみて、食の重要性を意識し、以来、アジアを中心に世界中で飲食文化に関わる取材をする。新聞雑誌等に寄稿する。監修したマンガから写真をメインにした絵本執筆まで、食に関わるものを中心に編著書多数。早稲田大学、大正大学等で教鞭を執り、現在は京都芸術大学客員教授などを務める。
  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店