ジャンル 世界を知る
中野校
【対面+オンラインのハイブリッド】中国史を作った5人の女性―悪女か傑物か
加藤 徹(明治大学教授)
| 曜日 | 金曜日 |
|---|---|
| 時間 | 13:10~14:40 |
| 日程 |
全5回
・07月03日 ~
08月21日 (日程詳細) 07/03, 07/10, 07/17, 07/24, 08/21 |
| コード | 320312 |
| 定員 | 36名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 14,850 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 17,077 |
目標
・歴史の真実を知る面白さを学ぶ。
・現代の問題を歴史をヒントに考える。
・中国社会の特徴を理解することで、日本社会への教訓を得る。
講義概要
男尊女卑の中国社会で、雄々しく生きた5人の女性の生涯を、豊富な図版を使いながらわかりやすく解説します。男性優位の視点や、儒教的な観点からは「悪女」と単純化されがちな5人の女傑の生涯を掘り起こすことで、男性の英雄豪傑たちの歴史からはわからない別の側面がいろいろと見えてきます。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 07/03 | 夏姫(前600年前後) 衰えぬ美貌で多くの君臣と関係した美魔女 | 夏姫は前7世紀後半から前6世紀前半にかけて波乱の人生を送った女性です。春秋時代は、日本の戦国時代に似た乱世でした。彼女は、小国ながら中原の先進国である鄭の穆公(ぼくこう)の娘として生まれました。その美貌と血筋ゆえ、乱世の中、次々と男性と結婚ないし親密な関係を結びました。彼女と関係をもった男たちは破滅し、それぞれの国は傾いたと伝えられます。古代中国の伝説の美魔女について、わかりやすく解説します。 |
| 2 | 07/10 | 呂后(前241年−前180年)夫と息子のために鬼になった残虐な皇后 | 呂后は、中国史の「三大悪女」に数えられる、史上初の皇后です。金持ちの令嬢として生まれましたが、性格は男まさりでした。父親の命令で、農民出身の田舎の顔役である劉邦に嫁ぎました。その後は、いわば「劉邦組」のあねごとして、夫の天下取りを助けました。夫が前漢の初代皇帝となると、彼女は皇后となり、功臣の謀殺や粛清に辣腕をふるいました。夫の死後は、息子の恵帝を支え、最高権力者として天下に君臨しました。夫が生前に愛した戚姫の息子を殺し、戚姫の手足を切断して生きたままトイレに落とすなど、残酷な所業も伝わります。後世、残虐な悪女という批判と、同情論の両方に分かれる人物です。 |
| 3 | 07/17 | 馮太后(442年‐490年)中華帝国をデザインした事実上の女帝 | 南北朝時代は、異民族系の北の王朝と、漢民族系の南の王朝が天下統一をかけてしのぎをけずった乱世でした。北魏の馮太后は、胡太后もしくは文明太后とも呼ばれます。彼女は戦乱の時代に、事実上の女帝として中国の北半分を統治しました。もともとは、鮮卑族の王朝である北魏の第4代文成帝の皇后でした。夫の死後、自殺未遂を図りますが、助けられました。その後は独裁政治を敷き、強力な帝国を作りました。第5代皇帝を毒殺し、寵臣と淫らな関係を結ぶなど醜聞もありましたが、人材を登用し、均田制や租庸調など律令国家の制度を作るなど、後の唐王朝や日本にも多大の影響を残しました。 |
| 4 | 07/24 | 武則天(624年-705年)東アジアの「女帝の世紀」の到来と終焉 | 武則天は、中国史上唯一の女帝となりました。2人の皇帝(太宗と高宗の父子)の妻となり、3人の皇帝(義宗、中宗、睿宗)を生んだのは、歴史上、彼女だけです。最初は、唐の第2代皇帝・太宗の側室の一人でした。太宗の死後、第3代高宗の皇后となり、4男2女を生みました。武則天は高宗の死後、皇族や功臣らを滅ぼし、身内を重用し、自ら皇帝となり、唐を滅ぼして周王朝(武周)を打ち立てました。血なまぐさい政治闘争を行う一方、新興の科挙官僚を積極的に登用するなどすぐれた政治も行い、唐の最盛期を準備しました。また武則天と日本には、意外な関係もありました。 |
| 5 | 08/21 | 西太后(1835年-1908年)想定外の連鎖が生んだ絶対権力者 | 西太后は、本来なら無名のまま生涯を終えていたはずでした。北京の中堅官僚の娘として普通の家庭に生まれた彼女は、父親の地方への赴任という偶然によって、咸豊帝の後宮に入りました。さらに偶然にも、咸豊帝の唯一の男子を産んだおかげで、咸豊帝の死後、幼帝(同治帝)の生母として実権を握りました。同治帝が子を作らぬまま若死にすると、西太后は自分の甥(光緒帝)を養子として、強引な手段で政権を握り続けました。西太后は、清の衰退と滅亡を決定づけた悪女なのか、それとも嫁として家と国を守ろうとした傑物か。21世紀の今も評価は定まっていません。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆予備知識のない初心者のかたも大歓迎です。
◆テキストはありません。教材はネット上に公開します。教室での対面受講者にはプリントを配付します。
◆休講が発生した場合の補講日は、8月21日(金)を予定しております。
◆本講座は対面でもオンラインでも受講できるハイブリッド講座です。対面・オンラインのご都合のよい形式でご受講いただけます。
◆オンラインは、Zoomのウェビナー形式を使用しています。
◆講師は中野校の教室で講義し、その講義がオンラインで同時配信されます。
◆対面でご受講するときは、「受講証兼教室案内」に記載された教室へお越しください。「受講証兼教室案内」は開講が確定してから送付されます。
◆オンラインで受講するときは、マイページからご受講ください。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)
備考
・7月31日は休講となりました。補講は8月21日に行います。
講師紹介
- 加藤 徹
- 明治大学教授
- 1963年、東京生まれ。東京大学中文科を卒業後、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。文学修士。専門は京劇(中国の伝統演劇)。著書に『京劇』(ちくま学芸文庫)、『西太后』(中公新書、2005年)、『貝と羊の中国人』(新潮新書、2006年)、『漢文で知る中国』(NHK出版、2021年)、『後宮』(角川新書、2025年)その他がある。NHKテレビ「中国語!ナビ」に出演中。




