ジャンル 芸術の世界

早稲田校

AI時代に問われる絵画の意義

  • 夏講座

永井 龍之介(永井画廊代表取締役、画商)

曜日 月曜日
時間 19:00~20:30
日程 全6回 ・06月29日 ~ 08月17日
(日程詳細)
06/29, 07/06, 07/13, 07/27, 08/03, 08/17
コード 120431
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・AI時代における絵画の意義を理解する
・絵画とは何か。その本質を探る
・人間が人間たる所以の最後の砦を考える

講義概要

AIが進化し、私たちの生活に大きく資しています。一方、「AI絵画」がアメリカの絵画コンテストで大賞受賞など、“アートに作者は不要か”などと大きな話題になっています。私は「AI絵画」の登場で、人間が描く絵画の意義がますます高まると思います。何故、いかに、何を、その中で最も大事なことは何故描くのかという根源的な問いです。実はそこに人間が人間たると所似の根拠があります。AIに問いはありません。恋愛もできない、友情も生じない、何の葛藤もない、既成概念しかないAIに本物の絵画を描けるはずもありません。AI時代を迎え、改めて絵画の意義が問われています。
巨匠たちのエピソードを通して、絵画の本質に迫ります。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 06/29 クリムトとムンク −名画誕生の裏に“女あり”— 「神話時代、ひとりの乙女が戦地に赴く恋人との辛い別れを経験した。その際せめて相手の姿を留めておこうと、相手の影の輪郭を壁に写し取った。ここから絵画が始まった。」 という伝説があります。いわば絵画は愛から生まれた。事実、恋愛が芸術家にとって創作の大きなモチベーションになっています。それを象徴するクリムトとムンクの人生を追います。
2 07/06 モネとセザンヌ −既成概念をぶち壊せ− ルネサンス以来の西欧アカデミズムの既成概念を壊し、価値の大転換を起こしたことで、美術史のみならず人類史に大きな足跡を残したモネとセザンヌでしたが、当初は全く評価されていませんでした。それが後に何故彼らが“現代絵画の父”と評され、美術市場において“世界の美術界を征服した”と言われるまでになったのか。その秘密を探ります。
3 07/13 ゴッホとゴーギャン −男同士の友情なくして名画は生まれなかった− ゴッホとゴーギャンほどその人間像、人生まで深く掘り下げられている画家は他に知りません。個性豊かな二人が1888年晩秋フランスアルルで過ごした共同生活は、ゴッホの“耳切り”で終了しましたが、その2ヶ月強の時間が歴史を変えました。二人の友情なくして名画が生まれなかった“人間ドラマ”をお話します。
4 07/27 日本近代絵画 −近代の葛藤を乗り越えて− 明治以後、近代化=西欧化の潮流の中、多くの日本人画家たちが日本と西欧の狭間で大きな葛藤を抱えながら、それぞれ自らの画業の方向性を模索していました。最初の本格的油絵画家高橋由一、日本近代洋画の父黒田清輝、「麗子像」で知られる岸田劉生、夭折の天才画家村山槐多らの画業を通して、日本人の油絵の意義を顕彰します。
5 08/03 ルソーとピカソ −偉大なる素人画家− 10代で写実を極め、91才で亡くなるまで古今あらゆる絵画を自らのものとされ、20世紀最大の画家と評されるピカソが最も敬意を表していたのがアンリ・ルソーです。ルソーは独学、生涯子供心を持ち続け純真無垢な絵画で人気を博し、特にプロの画家が憧れる伝説的画家です。二人の芸術を通して“独学”“子供心”に注目し、絵画の本質に迫ります。
6 08/17 ウォーホル・バンクシー・草間彌生 −ゲームチェンジャー− 美術史での評価は、新しい価値観を提示し、時代に先駆けたか否かです。ルネサンス、印象派の画家たちは、前時代の価値観を一変し、新時代をリードしたことで歴史に名を残しました。いまウォーホル、バンクシー、草間彌生らが新時代の扉を開く“ゲームチェンジャー”として評価されています。彼らには深い問いがあるのです。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は8/24(月)を予定しています。
◆ノート、筆記用具をお持ちください。
◆参考図書(すべて講師永井龍之介著)
「名画の中の恋人たち」(池田書店 ISBN978-4262145082)
「世界でいちばん素敵な西洋美術の教室 印象派編」(三才ブックス ISBN978-4866734286)
「知識ゼロからの名画入門」(幻冬舎 ISBN978-4344903074)
※参考図書の購入は任意です。

講師紹介

永井 龍之介
永井画廊代表取締役、画商
1956年生まれ、東京都出身。79年立教大学経済学部卒業、永井画廊代表取締役。
展覧会を多数開催。国立西洋美術館をはじめ全国各公立美術館への納品多数。「軽井沢千住博美術館」企画段階から関わる。テレビ東京系列「開運!なんでも鑑定団」のレギュラー鑑定士を長年務めたほかテレビ出演多数。12年からは「公募-日本の絵画-」を主催。美術品査定評価業務や講演会でも活躍。監修に「知識ゼロからの名画入門」(幻冬舎)「名画の中の恋人たち」(池田書店)「世界で一番素敵な西洋美術の教室 印象派編」「世界でいちばん素敵なゴッホの教室」(三才ブックス)などがある。
https://www.nagai-garou.com
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