ジャンル 日本の歴史と文化

早稲田校

日本城館史概説

  • 夏講座

齋藤 慎一(東京都江戸東京博物館分館江戸東京たてもの園 学芸員)

曜日 土曜日
時間 13:10~14:40
日程 全4回 ・07月18日 ~ 09月12日
(日程詳細)
07/18, 08/22, 09/05, 09/12
コード 120231
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・戦国時代以前の城のイメージを正しく理解する。
・中世城館の見方を身につける。
・城館の構造や変遷から、日本中近世史の理解を深める。

講義概要

日本国内には30,000ヵ所にも及ぶ古城址があると言われます。そのほとんどで建築物は残っていません。当時の面影を残す城館といえども、当時の土木工事の痕跡をとどめるのみです。しかしそのような城館址であっても、歴史を雄弁に語っています。
本講座は【城の日本史】と【城跡をめぐる】の二つのテーマが交互になるように組みました。講座を通して、中近世の城館の見方を身につけ、探索に訪れた城館址でその痕跡から歴史を理解し、かつ楽しめるようになることを目指します。
とかく娯楽の対象として語られる城館ですが、過去に身近であった戦争を意識しつつ、地域や日本列島の歴史を考えてみたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/18 【城跡をめぐる】遠江国戦国時代初頭の山城 静岡県西部にある横地氏・勝間田氏の本城を紹介します。両氏とも室町幕府の奉公衆として足利将軍に近侍する立場の領主でしたが、15世紀中ごろには名字の地へ下向し、応仁の乱のさなかに城を構えました。ともに今川氏の攻撃を受けて落城し、滅亡に至ります。現状の遺構は戦国時代前半を示しており、16世紀中頃・後半の戦国城館が多いなかで年代的にも貴重な城館です。
2 08/22 【城の日本史】東アジアのなかの中世城館 アジアの東端にある日本列島。古くから大陸の影響を強く受けていました。たとえば平城京や平安京。とするならば、中世城館は中国の影響は受けていなかったのでしょうか。中国と日本の城の関係について考えます。
3 09/05 【城跡をめぐる】安芸小早川氏の本拠 著名な戦国武将として小早川隆景をご存じの方は多いでしょう。小早川氏は鎌倉御家人として関東から安芸国に西遷しました。その地で一族を分出しますが、惣領家は室町幕府奉公衆として活躍するなど、南北朝期以降に本城を構えます。戦国時代には毛利家家臣、その後は豊臣秀吉にも重用される小早川家です。その本城から西日本の武家本拠の様相を垣間見ます。
4 09/12 【城の日本史】戦国城館の誕生 いよいよ戦国城館を考えます。平野が広い関東地方ではどのように城館は変化し、戦国時代を迎えたのでしょうか。小田原北条氏が活躍する以前、山内上杉氏・扇谷上杉氏の城館を事例に戦国大名の本拠の誕生について素描します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆夏学期は、見学会はありません。

備考

7月4日は休講となります。補講は9月12日に行います。

講師紹介

齋藤 慎一
東京都江戸東京博物館分館江戸東京たてもの園 学芸員
明治大学大学院文学研究科博士後期課程(中退)、史学博士。吉川弘文館『中世東国の領域と城館』・歴史文化ライブラリー『中世武士の城』・『日本城郭史』、東京大学出版会『中世東国の道と城館』、講談社現代新書『中世を道から考える』、高志書院『歴史家の城歩き』、中公新書『江戸-平安時代から家康の建設へ』など、中世東国社会をさまざま事象から考える。

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