ジャンル 文学の心
中野校
フランス現代文学を読む
塚本 昌則(東京大学名誉教授)
| 曜日 | 水曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全8回
・04月08日 ~
06月10日 (日程詳細) 04/08, 04/15, 04/22, 05/13, 05/20, 05/27, 06/03, 06/10 |
| コード | 310126 |
| 定員 | 24名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・フランス現代文学の多様な作品に触れる。
・文学作品を解釈する力を身につける。
・文学を通して歴史を学ぶ。
講義概要
二十世紀文学に焦点をあて、フランス文学において人間がどのように描かれてきたのかを探っていきます。シュルレアリスム、実存主義、ヌーヴォー・ロマン、自伝的作品への回帰など、この時代には多様な文学運動が起こりました。その根底には、人間に対するどのような見方があるのでしょうか。本講座では、この疑問を、具体的な作品読解を通して考察していきます。毎回ひとつの作品を取りあげ、どのような特徴があるのかを、最初に講義形式で解説、その後、参加者とディスカッションしながら、テクストへの理解を深めてゆくことを目指します。資料は毎回プリントで配付します。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 04/08 | ミラン・クンデラ『存在の耐えがたい軽さ』を読む | 現代小説の特徴は、理想的な人間を描くのではなく、ある特別な状況のなかで葛藤し、変わっていく人間を描くところにあります。「プラハの春」とワルシャワ条約機構の戦車による弾圧(1968年)を背景とするこの小説を読むことで、その特徴がどのように現れているのかを考察します。 |
| 2 | 04/15 | プルースト『失われた時を求めて』を読む | とても有名な小説ですが、読破することが難しい小説としても知られています。「失われた時」とはいったい何なのでしょうか。どのページからも、幸福への熱烈な思いがあふれていることがわかれば、小説は格段に読みやすくなるはずです。 |
| 3 | 04/22 | ヴァレリー「テスト氏との一夜」を読む | 1830年代から1880年代まで、フランス文学ではバルザック、スタンダール、フロベール、ゾラなど、ロマン主義や自然主義の小説が花盛りでした。ところが、1890年代から「小説の危機」が叫ばれるようになり、1920年代、シュルレアリスムが登場するまで、さまざま文学の実験が行われるようになります。その危機を象徴する「テスト氏との一夜」という短い小説を取りあげ、この時代に何が起こったのかを考えます。 |
| 4 | 05/13 | ブルトン『ナジャ』を読む | 1924年、ブルトンは『シュルレアリスム宣言』を発表し、第一次世界大戦後の世界に新しい声を響かせました。その代表作の読解を通して、シュルレアリスムについて考察します。 |
| 5 | 05/20 | カミュ『異邦人』を読む | この小説ほど、「わたし」という言葉にどれほどの可能性が秘められているのかを感じさせる小説はありません。当時フランスの植民地だったアルジェリアという土地を考えながら、この小説を読んでみましょう。 |
| 6 | 05/27 | マルグリット・デュラス『愛人』を読む | 第二次世界大戦前、仏領インドシナで少女時代を過ごしたデュラスは、言葉にしがたい経験を、一枚の写真に託す形で語りました。文学とイメージの関係について、作品を読みながら考察します。 |
| 7 | 06/03 | サルトル『嘔吐』を読む | 見慣れたはずの世界が、まったく見知らぬものに変貌してゆく瞬間──そのような瞬間の描写において、この小説は際立っています。そのような瞬間を描いた他の作品と比較しながら、この小説を読んでみましょう。 |
| 8 | 06/10 | セリーヌ『夜の果てへの旅』を読む | 第一次世界大戦後、「経験の貧困」が叫ばれるようになりました。戦場から帰還した兵士たちが、自分たちの経験を言葉にできなかったためです。戦場での出来事は言語を絶する経験だった──しかし、セリーヌは、それをからかい、笑いとばす言語を発明しました。いったいどのような言語だったのでしょうか。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆3/6(金)11:30より本講座の無料体験講座を早稲田校で実施します。
◆無料体験講座お申し込みはこちらから。 https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/68387/
講師紹介
- 塚本 昌則
- 東京大学名誉教授
- 文学博士(パリ第12大学)。専門分野はフランスの近現代文学。早稲田大学、青山学院大学等で、フランス文学の講師を担当。著書に『目覚めたまま見る夢──20世紀フランス文学序説』(岩波書店)、『写真文学論──見えるものと見えないもの』(東京大学出版会)等がある。




