ジャンル 世界を知る
早稲田校
世界の文化遺産を歩く
田畑 幸嗣(早稲田大学教授)
安倍 雅史(東京文化財研究所研究員)
竹野内 世理愛(早稲田大学講師(テニュアトラック))
| 曜日 | 土曜日 |
|---|---|
| 時間 | 13:10~14:40 |
| 日程 |
全8回
・04月11日 ~
06月06日 (日程詳細) 04/11, 04/18, 04/25, 05/09, 05/16, 05/23, 05/30, 06/06 |
| コード | 110305 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・世界各地の文化遺産・遺跡に対する理解を深める。
・最新の遺跡調査法やその成果を理解する。
・世界各地の歴史・文化にふれる。
講義概要
世界各地の古代文明が残した文化遺産は、考古学の手法により研究が進んでいます。考古学は、文献や机上だけの学問ではありません。フィールドワークを通じて、当時の人々の生活を復元していく魅力的な学問です。本講座では、世界各地の文化遺産における最新の研究事例を取りあげながら、考古学の面白さを理解していただくことを目指します。今回は、東南アジア・中東・エジプトなど各地の文化遺産のの最新の調査とその成果を紹介しながら、世界各地の文化に対する理解を深めます。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 04/11 | 東南アジアの古代国家 | 東南アジアで最初に国家が⽣まれるのは、⽇本での国家誕⽣とほぼ同じ頃ですが、中国だけでなく、インド世界からも⼤きな影響を受けて国家への道のりをたどり始めました。この回では、ベトナムチャキュウ、オケオ、カンボジアのアンコール・ボレイ、サンボール・プレイ・クック、ミャンマーのシュリークシェトラなどの代表的な古代国家の遺跡を紹介しながら、東南アジアでは国家がどのように誕⽣し、それにはどのような特徴がみられるのかを紹介します。(田畑) |
| 2 | 04/18 | アンコール朝の宇宙観 | 東南アジアにおける古典国家の代表であるアンコール朝をとりあげます。初期の都ハリハラーラヤから最後の都である⽔利=神聖都市アンコール・トムにいたるまでのアンコール朝の歴史をふりかえりながら、プノン・バケン、アンコール・ワット、バイヨンといった寺院群のもつ宇宙論意義や最新の調査成果から明らかになった都市の構造などについて迫ります。(田畑) |
| 3 | 04/25 | メソポタミア⽂明の誕⽣ | 紀元前4千年紀、メソポタミア南部、現在のイラク南部に世界最古の都市⽂明、メソポタミア⽂明が誕⽣しました。この回では、講義担当者がイラン東部で発掘しているカレ・クブ遺跡などの成果も紹介しながら、メソポタミア⽂明誕⽣の謎に迫りたいと思います。(安倍) |
| 4 | 05/09 | メソポタミア⽂明を⽀えた海洋の王国ディルムン | 2019年、バハレーンの古墳群が世界⽂化遺産に登録されました。バハレーンには今から4000年前、南メソポタミアとオマーン半島、そしてインダス地域を結ぶ海上交易を独占して繁栄をきわめた海洋の王国・ディルムンの⼈々が、約7万5000基もの古墳を築いたことが知られています。資源に乏しいメソポタミア⽂明を物流の⾯から⽀え、この⽂明の⽣命線を握っていたのが、ディルムンでした。講義担当者が⾏っている発掘調査成果なども紹介しながら、この王国の興亡の歴史に迫ります。(安倍) |
| 5 | 05/16 | シリア内戦下の遺跡 | 東のシリアでは2011年より内戦が続いてきました。内戦下では⼈的被害のみならず、メソポタミア⽂明などの貴重な遺跡にも⼤きな被害が⽣じています。本講義では、シリア内戦下での遺跡の被災状況を紹介し、内戦中に遺跡を保護する意味、内戦終了後に遺跡を復興する意義に関して考えたいと思います。(安倍) |
| 6 | 05/23 | エジプトの遺跡概観 | エジプトには、神殿やピラミッド、墓地、町などさまざまな遺跡が存在します。これらは、エジプトのどこに存在するのでしょうか。まずは古代エジプトの地理や環境を踏まえ、遺跡の⽴地について論じます。そして、具体的な遺跡を紹介しながらエジプトの遺跡全体を概観します。(竹野内) |
| 7 | 05/30 | 中部エジプトの遺跡からみた中王国時代社会 | 中王国時代には、中部エジプトのベニ・ハサンやデイル・エル=ベルシャなどに巨大な州侯墓が造営されました。中央集権化が漸次的に進むなかで、中部エジプトの州侯たちはどのような位置づけにあったのでしょうか。中部エジプトにおける墓地形成の過程や景観といった視点から、社会構造の変化とその背景を考察します。(竹野内) |
| 8 | 06/06 | サッカラのトゥーム・チャペルからみた新王国時代の葬送文化 | サッカラの新王国時代に属するトゥーム・チャペル(神殿型貴族墓)について、構造・出土遺物・壁画に描かれた場面などを紹介します。これらを通じて、新王国時代の葬送文化や来世観を取り上げます。また、壁画に描かれた葬送儀礼についても解説し、その理解を深めます。(竹野内) |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆本講座は2024年度春学期の「世界の遺跡を歩く」と一部重複部分があります。
◆補講が発生した場合の補講は6月13日(土)に行う予定です。
備考
連絡簿は教卓,資料は事前設置,PC(ブラック使用,ネット接続),BD【資料:A4片ホチ】
講師紹介
- 田畑 幸嗣
- 早稲田大学教授
- 1972年長野県生まれ。国際基督教大学卒、上智大学大学院満期退学。博士(地域研究)。専攻分野はカンボジア考古学、文化遺産研究。主な著訳書は『クメール陶器の研究』(雄山閣)など。
- 安倍 雅史
- 東京文化財研究所研究員
- 1976年東京都生まれ。英国リヴァプール大学博士課程修了。Ph D。1997年よりシリア、ヨルダン、イラン、バハレーン、キルギス、アフガニスタンなどで考古学調査に従事している。著書に『イスラームと文化財』(共編著、新泉社)などがある。
- 竹野内 世理愛
- 早稲田大学講師(テニュアトラック)
- 1992年東京都生まれ。早稲田大学卒。博士(文学)。専門はエジプト学、エジプト考古学。特に古代エジプトの装身具や葬送儀礼の研究を進める。エジプト現地での発掘調査にも多数参加。早稲田大学助手、茨城キリスト教大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員(PD)を経て現職。





