ジャンル 世界を知る

早稲田校

世界遺産を未来に―認定から保全まで、最前線からの報告

  • 春講座

稲葉 信子(静岡県富士山世界遺産センター館長、筑波大学名誉教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全3回 ・04月04日 ~ 04月25日
(日程詳細)
04/04, 04/11, 04/25
コード 110304
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・世界遺産条約の成立から審査方法、保全の実際までその全体を知る。
・世界遺産の審査で重要なのは文化と自然の多様性。世界で唯一を求めているだけではないことを学ぶ。
・世界遺産条約が抱えている現在の課題と今後の方向性について、世界遺産委員会で何が話し合われているかを理解する。

講義概要

世界遺産って何だろう。世界遺産の数が1,200を超えて、世界遺産に対する人の思いも様々に広がっています。人類の未来のためというけど、実態はどうなっているのでしょうか。ユネスコ世界遺産委員会では、世界遺産の保全を通して、持続可能な社会への貢献から、国や地域間の格差の解消まで、さまざまなことが話し合われています。世界遺産について審査方法から現場での保存活動の実務まで、具体的な事例の紹介も交えながら、これまで30年以上の講師の経験をもとに最前線の議論をお話ししようと思います。講座はディスカッション形式で行い、世界遺産についてみなさんと考える時間にできたら良いと考えています。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/04 世界遺産はどのように審査されているのか 世界遺産条約はどのようにして生まれてきたか。1972年の成立時点において世界遺産条約は何を目指していたのか。それから50年余り、世界遺産条約はどのように変化、あるいは進化してきたか。条約が定める世界遺産の「顕著で普遍的な価値」とは何か。審査は具体的にどのように行われているのかなど、まずは世界遺産条約の仕組みにかかる基本的な事項について、現在世界遺産が抱えている問題、最前線の議論を交えてお話しします。
2 04/11 世界遺産は何を目指しているのか 世界遺産条約の特徴は、自然遺産と文化遺産の両方を一つの条約で扱っているところにあります。多くの国では、この二つの領域は異なる省庁に分かれて、いわば縦割り行政です。世界遺産を通して、人の営みを自然との関係で考えるきっかけを作ることが可能になる。ユネスコ世界遺産センターでは、自然と文化を連携するさまざまな活動を通して、人が自然の恩恵を受けて生きていることを考え、持続可能な未来づくりに役立ててもらおうとしています。そのような活動について、実例をもとにお話しします。
3 04/25 世界遺産を保全していくためにはどうすればいいか 世界遺産は、文化と自然、そしてその両方を横断するさまざまな形の遺産を守るための、世界各地の様々な努力のモデルとなる役割を果たしています。世界遺産に認定されて終わりではなく、それを保全していくことが世界遺産を持つ国には求められています。そのためにユネスコはどのようなお手伝いができるか。ユネスコが上から保全条約の審査をして、批判だけすることは避けなくてはならない。それぞれの現場の力をつけるためにはどうしたらいいか。そのために世界遺産委員会が何をしてきたか、しているかについてお話しします。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は5月9日(土)を予定しています。

講師紹介

稲葉 信子
静岡県富士山世界遺産センター館長、筑波大学名誉教授
工学博士(東京工業大学)。専門分野は、遺産保護にかかる理念・政策研究及び建築・町並み等の保存実務。文化庁、東京文化財研究所、筑波大学を経て現職。1992年日本が世界遺産条約に加盟して以降現在に至るまで、遺産保護の国際専門家として、条約の政策決定に関わる様々な議論に参加、また国内外の世界遺産の保存管理を手伝うなど、幅広い活動を国際的に行っている。
  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店