ジャンル 世界を知る

中野校

メソポタミア考古学を知る

  • 春講座

小口 和美(国士舘大学教授、国士舘大学21世紀アジア学部附属イラク古代文化研究所所長)

曜日 水曜日
時間 13:10~14:40
日程 全8回 ・04月08日 ~ 06月10日
(日程詳細)
04/08, 04/15, 04/22, 05/13, 05/20, 05/27, 06/03, 06/10
コード 310313
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・メソポタミアへの理解を深める。
・古代メソポタミアの考古学の編年、歴史の流れの概要を身に付ける。
・考古学調査の意義の理解を深める。

講義概要

メソポタミアはチグリス川・ユーフラテス川の間に栄えた地であり、文明発祥の地とも呼ばれています。メソポタミアのある西アジアは、人類がどのように農耕牧畜を開始し、文明を築き、発展し、現代に至るかの証拠をすべて提示できる数少ない地域でもあります。文字の発明、法律の発明、数学や科学の進歩などもメソポタミア抜きには考えられません。メソポタミアは資源が乏しいのになぜ文明が築かれて発展したのでしょうか?多くの考古学的資料を紹介しながら、年代ごとの発展をわかりやすく追うのと同時に、考古学調査の面白さ、メソポタミアへの理解を深められればと考えています。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/08 メソポタミアとは、メソポタミア考古学への導入 メソポタミアを含む西アジアの地理的概観や環境を地図や写真を交えて理解します。さらに、西アジアに対する理解を深めるために、身近でだれでもが知っている事柄、ニュースなどを取りあげながら、民族、宗教、言語などの簡単な説明を行います。さまざまな事柄から西アジア、メソポタミアの全般への理解を深めます。
2 04/15 メソポタミアでの発掘 メソポタミアでの発掘の歴史を概観するのと同時に、日本の調査隊の発掘なども写真を交えて話を進めます。さらに、考古学の発掘とはどのような手順でおこなわれるのかなど、考古学の発展や発掘などについて理解を深めます。
3 04/22 メソポタミアでの生活 南メソポタミアと北メソポタミアの環境の差による建物や農耕の違い、生活の違いを理解します。また、現代の生活なども含めて、メソポタミアに対しての理解を深めます.
4 05/13 新石器時代までの遺跡と遺物 無土器新石器時代から新石器時代までの遺跡の状況を地図や写真、図面にて説明し、新石器時代の様相を理解します。北メソポタミアと南メソポタミアの変化の違いを遺跡の分布などで理解します。また、多くの出土遺物の例を取りあげながら、当時の様相を理解していきます。
5 05/20 都市の出現と文字の発明(ウルク期) 新石器時代につづくウルク時代には、さまざまな変化が現れます。都市と国家が出現した時期でもあり、南メソポタミアのウルクには都市が出現します。初期の文字が発明された他、封泥や円筒印章の発明、ロクロの使用開始など、技術と共に社会システムも著しく変化します。ウルク文化の拡大という現象も認められ、南のウルクで発見された特徴のある土器がアナトリア(トルコ)やイランなどでも確認されています。このような変化を地図や写真などで理解していきます。
6 05/27 拡大の収束と初期王朝時代 ウルク期につづくジャムデット・ナスル期は、ウルク期とは異なり、地域色が強くなる時代です。そしてその後に続くのが、初期王朝時代です。初期王朝時代の歴史は文字資料からは、まだその一部しかわかっていませんが、考古学の資料では、ウルの王墓をはじめとした豪奢な遺物が知られています。さまざまな遺物や遺構を取りあげて、ジェムデット・ナスル期と初期王朝時代を理解していきます。
7 06/03 アッカド時代とウル第3王朝時代 シュメール人が中心となっていた初期王朝時代とは異なり、アッカド時代に入るとセム語系統のアッカド人がメソポタミアで最初の帝国を築きます。しかしアッカド時代の考古学的な様相はあまりよくわかっていないのが事実で、首都でさえまだどこにあったのかがわからないという現状です。また、アッカド時代の建物も未だどの遺跡でも確定できていない状況です。アッカド時代とはいったいどのような時代だったのかを理解し、その次のウル第3王朝時代(新シュメール時代)との差を理解していきます。
8 06/10 古バビロニア時代から暗黒時代へ シュメール人が中心を担っていたウル第3王朝時代の終末になると、さまざまな地方でセム語系統の民族が都市国家を築きます。そして都市国家間の争いを経て最後に残ったのがハンムラビ王の率いるバビロンです。ハンムラビ法典なども作られ、バビロンは拡大しましたが、ハンムラビの死後は勢力がなくなり、ヒッタイトの侵入により滅亡し、暗黒時代に入ります。地図や写真などでこの時代の様相を理解していきます。また最後に全体の流れを確認します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、6月17日(水)を予定しております。
◆3/7(土)11:30より本講座の無料体験講座を早稲田校で実施します。
◆無料体験講座お申し込みはこちらから。https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/68390/

講師紹介

小口 和美
国士舘大学教授、国士舘大学21世紀アジア学部附属イラク古代文化研究所所長
神奈川県出身。博士(Ph. D, マンチェスター大学)。専門分野はメソポタミア考古学。学部時代は日本考古学を学んでいたが、メソポタミア考古学に転向。1978年から現在までメソポタミア各地での発掘調査および研究に従事してきた。大学院グローバルアジア研究科では、「メソポタミア考古学研究」などの講義や演習を担当。紀元前3千年紀から2千年紀前半までの初期および中期青銅器時代。現在はイラクでの発掘再開に向けて準備を進めている。『メソポタミアでの発見』国士舘大学イラク古代文化研究所(編)ほか、メソポタミアに関する円筒印章や土偶、土器についての論文をal-Rafidan などで発表している。

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