ジャンル 現代社会と科学

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「希望格差社会―それから」を読み解く 格差社会進行の中で、幸せに衰退する日本に未来はあるのか?

  • 春講座

山田 昌弘(中央大学教授)

曜日 木曜日
時間 15:30~17:00
日程 全4回 ・05月07日 ~ 06月04日
(日程詳細)
05/07, 05/14, 05/28, 06/04
コード 710708
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・現代日本社会、特に若者における格差の状況を理解する。
・格差の状況やその対処法が、時代や社会にとって異なることを理解する。
・「推し活」などバーチャルな関係性が広がった原因を理解する。

講義概要

講師が『希望格差社会』(2004年)を上梓し、格差社会が流行語になって20年経った。その間、日本経済の低迷は続き、少子高齢化が深刻化している。しかし、経済格差が拡大、固定化し、豊かさが実感できない中で、犯罪率は低下し、デモやストはほとんど起こらず、幸福度は低下せず、安全安心な社会が保たれている。その秘密は、日本人、特に若者が、仕事で活躍できなくてもゲームの世界に浸る、結婚や恋愛をしなくても「推し活」やペットで愛情関係に満足するなど、リアルな世界ではなく、バーチャルな世界で格差を産めることを実践していることにある。その現状を説明しながら、日本社会の未来を展望する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/07 1.平成時代に日本社会に生じた4つのトレンド、2.格差をどのように捉えるか? 平成時代(1989−20019)に日本社会に起きた四つのマイナスのトレンド(①経済停滞 ②少子高齢化 ③女性活躍の停滞 ④格差社会の進行)とプラスのトレンド(凶悪犯罪の低下など)を解説する。そして、格差が社会の中でもつ意味を解説する。
2 05/14 3.戦後日本の格差の変遷 4.バーチャルが格差を産める時代に 「格差」という観点から戦後日本社会の特徴と変遷を概観する(①戦後-昭和 格差が縮小した時代 ②平成 格差拡大の時代 ③令和 格差固定化の時代)。そして、令和に入ると、リアルで格差が埋められない人が、「バーチャル世界」で格差を埋めようとする状況を解説する。(仕事よりゲームに熱中。恋人や配偶者がいない、不満を持つ人は「推し活」や「ペット」「キャバクラ」などにはまる)
3 05/28 5.江戸時代化する日本 6.幸福に衰退する日本 日本で人口が減少したのは、平安時代後期、江戸時代後期である。江戸時代後期と平成以降の日本社会の類似点を探る。そして、格差をバーチャルで埋めようとする日本の将来を展望する。
4 06/04 人生案内(読売新聞)の変化から、家族、結婚や性の変化を読み解く。 担当者が長年回答者を続けている読売新聞の人生案内の内容から、近年生じた日本社会の家族や性の変化を読み解く。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合、補講日は6月11日(木)を予定しています。
◆参考図書として、『希望格差社会、それから -幸福に衰退する日本』(東洋経済新報社出版、ISBN:978-4492224267)をお読みいただくと理解が深まります。(購入は必須ではありません)
◆Zoomミーティングを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け) 【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

講師紹介

山田 昌弘
中央大学教授
中央大学文学部教授。
1957年東京生まれ、東京大学大学院終了。東京学芸大学教授を経て中央大文学部教授。現在、内閣府・男女共同参画会議民間議員、東京都社会福祉審議会委員、日本家族社会学会会長等などを歴任。読売新聞「人生案内」回答者を18年続けている。
専門は家族社会学。愛情やお金を切り口として、親子・夫婦・恋人などの人間関係を社会学的に読み解く試みを行っている。「パラサイト・シングルの時代」は話題を呼んだ。1990年代後半から日本社会が変質し、多くの若者から希望が失われていく状況を『希望格差社会』(ちくま文庫)と名づけ、格差社会論の先鞭をつけた。結婚活動、略して「婚活」の造語者でもある。近著『希望格差社会、それから―幸せに衰退する日本』(東洋経済新報社)では、経済格差が広がり、結婚できない人が増える中で、いわゆる「推し活」などのバーチャルな関係性が若者の間に広がることで、平和で安全な日本が保たれていることを強調した。最新刊『単身リスク』(朝日新聞出版)では、独身者が増える現在、人生100年時代に合わせた人生戦略が必要であることを説いている。
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