ジャンル 現代社会と科学
中野校
ひとごとではない「えん罪」を考える えん罪学入門
指宿 信(成城大学教授)
| 曜日 | 木曜日 |
|---|---|
| 時間 | 13:10~14:40 |
| 日程 |
全6回
・04月16日 ~
06月11日 (日程詳細) 04/16, 04/23, 05/14, 05/21, 06/04, 06/11 |
| コード | 310715 |
| 定員 | 24名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・知っているようで知らない「えん罪(冤罪)」の世界を学ぶ。
・死刑囚の再審事件のような大事件だけでない、身近なえん罪の発生メカニズムを知る。
・えん罪からどうやって救われるか、えん罪をどのように防ぐかを考える。
講義概要
えん罪と呼ばれる「現象」を類型化して理解します。実際には起きていない事件について犯人とされる「でっち上げ型」。誰にも責任がないのに「責任を負わされるタイプのえん罪」。他人の罪を着せられる「濡れ衣」。このように、えん罪を類型化することで、その原因を理解しやすくなります。その次に、そうした原因の解明に取り組んでいる先行研究を踏まえて、えん罪のメカニズムを学びます。メカニズムがわからなければ、対策や対応もできません。そして、刑事裁判でえん罪で有罪になってしまった場合の救済方法について学びます。最後に、えん罪に対する対策として具体的にどんなことが必要なのかを検討します。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 04/16 | えん罪を学ぶ(1)えん罪のタイプを知る | えん罪には三つのタイプがあります。事実誤認型=実際には事件は起きていないケースで罪を問われるタイプ、責任誤認型=事実は起きているが、責任はないタイプ、犯人誤認型=真犯人と間違われるタイプ、の三つです。身近な例を出発点として、深刻な刑事裁判におけるえん罪事件だけでない「日常に起きる」えん罪について学びます。 |
| 2 | 04/23 | えん罪を学ぶ(2)具体的な事例から | 前回の類型ごとに、内外のえん罪事件を学び、その特徴を掴みます。一般に報道されたりしていない事情や背景を深掘りし、自分ごととして学びます。 |
| 3 | 05/14 | えん罪を学ぶ(3)えん罪の原因を知る その1 | 犯罪にも原因があるように、えん罪はどの類型でもいろいろな原因でえん罪が起きていることを学びます。不正や質の低い行動、人の心理(偏見やバイアス)、組織の病理、システムの誤作動や環境、社会の偏見や差別感情、科学的知見の間違いなどいろいろな原因がどう作用するのか、メカニズムを学びます。その上で、具体的な原因論を事例を参照しながら深掘りしていきます。その前半は、「捜査の不正行為」「虚偽自白」です。 |
| 4 | 05/21 | えん罪を学ぶ(4)えん罪の原因を知る その2 | えん罪原因論の後半です。具体的な原因論として、「誤った目撃証言」「不十分な弁護」「えん罪を見抜けない裁判官」「信頼できない科学」を取り上げます。いずれも内外の事例の両方から掘り下げていきます。 |
| 5 | 06/04 | えん罪を学ぶ(5)えん罪からの救済 | 日本では裁判のやり直し「再審」制度があります。ちょうどこの講義を準備している最中に法務省法制審議会でその見直しが議論されていますが、一方で国会議員の中に再審の手続を改革する議連ができて、法案が国会に提出されています。そうした動きを参考に、世界で取り組まれている様々な救済制度のあり方を学び、どのような制度が望ましいのかを考えます。 |
| 6 | 06/11 | えん罪を学ぶ(6)えん罪の対策 | どのような仕組みを作っておくことがえん罪対策になるのかについて、先行事例である海外の取り組みや制度を参考に学びます。どのような仕組みがあれば、間違って逮捕起訴したり、裁判で誤って有罪にしないようにできるのか。海外との比較をしながら考えてみます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆3/6(金) 11:30より本講座の無料体験講座を早稲田校で実施します。
◆無料体験講座お申し込みはこちらから。 https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/68364/
講師紹介
- 指宿 信
- 成城大学教授
- 誤判えん罪のメカニズム等多様なテーマを研究。6冊の単著を含む20冊以上の監修・編著・翻訳・監訳書を刊行。これまで30以上の法律鑑定意見書を裁判所に提出、2件の最高裁判例に関与する。近著として「えん罪原因を調査せよ[増補版]」(勁草書房, 2025)




