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社会人のための必修教養講座 世界史を旅する 近代史編

  • 春講座

津野田 興一(都立立川高等学校教諭)

曜日 木曜日
時間 19:00~20:30
日程 全5回 ・04月09日 ~ 06月04日
(日程詳細)
04/09, 04/23, 05/07, 05/21, 06/04
コード 710301
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・世界の歴史に対する理解を深める。
・それぞれの時代や社会の特徴をつかむ。
・最新の歴史学の成果を学ぶ。
・過去の人物の生き様を通じて現在とつなげる。
・歴史史料や画像の読み解きから時代をつかむ。

講義概要

今回は近代世界の始まりとその特徴について考えます。①アメリカ合衆国の独立と発展、②フランス革命とナポレオン、③パクス=ブリタニカの時代、④ムハンマド=アリーの苦闘、⑤二つのアヘン戦争と太平天国をとりあげます。その際、最新の歴史学研究の成果をもとに、代表的な人物の事績を紹介しながら、近代世界の特徴をわかりやすく解説します。特に近年、共通テストや高校の授業でも注目されている歴史史料や画像の読み解きを盛り込みながら、時代の本質に迫ろうと考えています。予習などは特に必要ありません。高校時代の世界史を忘れてしまった人でも大丈夫。現代世界に対する問題意識を持ちながら、いっしょに世界史を旅してみませんか。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/09 アメリカ合衆国の独立と発展 18世紀後半に独立したアメリカ合衆国には、それ以前の200年近い前史があります。本講義では先住民の視点を忘れないようにしながら,アメリカ独立宣言の歴史的な意義を考えてみようと思います。その際、独立戦争やその後の国家建設において初代大統領となるワシントンが果たした役割や、史上初の大規模な共和政国家の特徴と試行錯誤の歴史について、図像や文字史料をもとに解説します。第3代大統領トマス=ジェファソン時代に領土が倍増したことや、第5代のモンロー時代に孤立主義外交が提唱され、第7代のジャクソン時代に現在のアメリカ合衆国の原型が完成したことなど、この時期の歴史はその後の合衆国を理解する際の鍵となることでしょう。
2 04/23 フランス革命とナポレオン ヨーロッパの大国であったフランスでなぜ革命が始まったのでしょうか? 本講義ではフランス社会内部の諸問題だけでなく、全地球的な環境変化の観点からも考察してゆこうと思います。そして、革命の展開を簡潔にまとめながら、国王のいない政治形態である共和政をどのように実現するのか? という試行錯誤の歴史を、人権宣言、憲法の制定、革命戦争、ルイ16世の処刑、ロベスピエールらによる恐怖政治などをポイントとしてまとめます。人類の理想である自由と平等は両立するのでしょうか? そしてヨーロッパ全体を俯瞰する中から、ナポレオンが果たした意義について考察しましょう。その際、簡単ではありますが、カリブ海のハイチの動向にも触れようと考えています。
3 05/07 パクス=ブリタニカの時代 18世紀後半より産業革命を進めたイギリスは、「世界の工場」として大きな生産能力を持つようになります。ただ、その背景と展開を理解するには、イギリス一国だけでなく、アメリカ・アフリカ・アジアの三大陸を視野におさめる必要があるでしょう。そして、19世紀にイギリスは、自由貿易に適合する国内の変革を進めます。東インド会社の変質、選挙法の改正、穀物法や航海法の廃止など、政治や社会生活にまでおよぶ改革がおこなわれました。ロンドンで開催された万国博覧会は、パクス=ブリタニカ(「イギリスの平和」)を象徴するような出来事であったといえるでしょう。もちろん、そこには貧困や差別そして格差の問題など「闇の側面」があったことはいうまでもありません。
4 05/21 ムハンマド=アリーの苦闘 19世紀に入ると、オスマン帝国支配下のエジプトが自立を求める動きをみせますが、その背景には、フランス革命とナポレオン戦争があることに注目する必要があります。ナポレオンのエジプト遠征に対応するなかでエジプト総督となったムハンマド=アリーは、諸制度の近代化を進めることで富国強兵を目指しました。しかし、イギリスやフランスなどの介入によってバイアスが加えられた結果、エジプトは財政破綻を起こしてしまいます。日本の明治維新より50年も早い変革が挫折した理由と、その歴史的な意義について、ヨーロッパ諸国・アメリカ合衆国・オスマン帝国・アジア地域といった、世界との関係の中から考察してみましょう。
5 06/04 二つのアヘン戦争と太平天国 19世紀に入ると清朝の統治体制にひずみが生じてきました。中国南西部における経済的な格差の広がりは白蓮教徒の乱を引き起こし、北京の中央政府によるコントロールが効かなくなってきたのです。そのような中、二つのアヘン戦争によって欧米諸国との外交関係を結ぶことになり、沿海部と内陸部では異なった対応をせざるを得なくなりました。一方、洪秀全がはじめた新興宗教にもとづく太平天国は巨大な軍事勢力となり、清朝に対抗する国家建設に向かいます。人口が激減するほどの衝撃を与えたこのような動きは、中国社会と清朝をどのように変えていったのでしょうか? 本講義では具体的なデータや資料をもとに考えてみたいと思います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆高校時代に使用した教科書や参考書などがあればご用意ください(無くてもまったく問題ないです)。
◆世界の歴史に対する知的好奇心や興味関心を持って参加してくださるようお願いします。
◆休講が発生した場合の補講は、6月11日(木)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

講師紹介

津野田 興一
都立立川高等学校教諭
東京都生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科史学専攻修了。都立高校で世界史教育を担当。著書に『世界史読書案内』(岩波ジュニア新書)、『やりなおし高校世界史 考えるための入試問題8問』(ちくま新書)、『わかる・身につく 歴史学の学び方』(大月書店、共編著)、『「なぜ!?」からはじめる世界史』(山川出版社)、『大人の学参 まるわかり世界史』(文春新書)、『大人の学参 まるわかり近現代史』(文春新書)『山川世界史ナビ』(山川出版社)のほか、高校世界史・歴史総合教科書、世界史参考書多数。
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