ジャンル 文学の心
早稲田校
昭和モダニズムの文学 菊池寛、横光利一、川端康成、堀辰雄たちが描いた都市と身体感覚
掛野 剛史(武蔵野大学教授)
| 曜日 | 金曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全6回
・05月08日 ~
06月12日 (日程詳細) 05/08, 05/15, 05/22, 05/29, 06/05, 06/12 |
| コード | 110116 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・昭和モダニズム文学についての知識を得る。
・小説の読解力を身につけ、読む楽しみを知る。
講義概要
小説は一人で自由に読む楽しみがありますが、作品がどのように書かれ、どのように受け入れられてきたか、その背景や読み方を知ることで、より深く味わえるはずです。
1930年前後の華やかな都市風俗を背景に生まれた昭和モダニズム文学は、都市文化に生きる人々の光と影を描き出しました。そしてこの時代は特に多彩な方法で小説が書かれました。
約100年前に戻り、それらの作品を味わいながら、小説を読む楽しみを共有しましょう。
作品については、短篇作品の場合は授業時にプリントで配付します。長篇の場合は該当図書やURLをお知らせします。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 05/08 | 堀辰雄「水族館」を読む | 浅草六区「水族館」の「カジノフォーリー」で踊子や男装の麗人が織りなす恋と謎。語り手の「私」は踊子小松葉子にまつわる奇妙な話を聞き、不可解な出来事に巻き込まれる。 「水族館」は1930年に発表された小説です。作中に描かれた都市と身体をめぐる物語を読み解いていきます。 |
| 2 | 05/15 | 横光利一「七階の運動」を読む | 七階建てデパートで働くショップガール、上下運動を続けるエレベーター、飛び交う紙幣。デパートの道楽息子久慈は「永遠の女性」を創ろうと「運動」をする。 「七階の運動」は1927年に発表された小説です。作中に描かれた都市と身体をめぐる物語を読み解いていきます。 |
| 3 | 05/22 | 龍胆寺雄「放浪時代」を読む | ショーウィンドーの装飾で生計を立てる画家の「僕」。街頭で望遠鏡を使った天体観測や翻訳で収入を得る曾我とその妹魔子。三人が営む奇妙な共同生活の行方は。 「放浪時代」1928年に発表された小説です。作中に描かれた都市と身体をめぐる物語を読み解いていきます。 |
| 4 | 05/29 | 伊藤整「M百貨店」を読む | 華やかな消費社会を象徴するかのようなM百貨店。女優キリ子に淡い恋心を抱く文科大学生草野、キリ子の夫の劇作家鳴海、キリ子に未練を残す俳優鹿山などの思惑が交錯する。 「M百貨店」は1931年に発表された小説です。作中に描かれた都市と身体をめぐる物語を読み解いていきます。 |
| 5 | 06/05 | 川端康成「浅草紅団」を読む | 不良少年少女の集団「浅草紅団」に案内されながら、「私」は浅草の路地を探訪し、震災以後の浅草に生きる人々の姿をルポタージュ風に描き出す。 「浅草紅団」は1929〜1930年に『東京朝日新聞』『改造』に発表された長篇小説です。作中に描かれた都市と身体をめぐる物語を読み解いていきます。 |
| 6 | 06/12 | 菊池寛「東京行進曲」を読む | 大富豪の長男良樹と貧民街で育った少女道代は偶然のきっかけで知り合う。道代は生活に困窮し新橋の芸妓に。偶然宴席で出会った良樹と良樹の親友から求婚されるが、良樹と道代には過去の因縁が。 「東京行進曲」は1928〜1929年に『キング』に発表された長篇小説です。映画化され人気を博しました。作中に描かれた都市と身体をめぐる物語を読み解いていきます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆作品については、短篇作品の場合は授業時にプリントで配付します。長篇の場合は該当図書やURLをお知らせします。
◆事前に読んでおくとより理解が進むと思います。
◆3/6(金) 10:00より本講座の無料体験講座を早稲田校で実施します。
◆無料体験講座お申し込みはこちらから。 https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/68345/
講師紹介
- 掛野 剛史
- 武蔵野大学教授
- 1975年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。横光利一や近代文学とメディアの関係について研究をしている。
業績として『「文豪とアルケミスト」を本気で考えてみた』(ひつじ書房、2025年 共編著)、『水上勉の時代』(田畑書店、2019年 共編著)、『菊池寛現代通俗小説事典』(八木書店、2016年 共編著)などがある。




