ジャンル 現代社会と科学

中野校

なぜコメが消えたのか―その本当の答えは日本の外にある その原因も処方箋も、100年前のヨーロッパがすでに示している

  • 春講座

竹下 正哲(拓殖大学教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~14:40
日程 全4回 ・05月23日 ~ 06月13日
(日程詳細)
05/23, 05/30, 06/06, 06/13
コード 310717
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

講義概要

今回のコメ騒動は偶然でも一時的でもありません。日本農業の“根本的な病”が、ついに症状として表に出た結果です。ニュースでは、価格や生産調整ばかりが議論されますが、それでは解決できません。まるでスキンクリームを塗って癌を治そうとするようなもので、病状は悪化していきます。実は百年前、ヨーロッパも同じ道を歩み、同じ対症療法で失敗しました。その反省を踏まえ、今のヨーロッパ農業は強く進化し、環境や動物福祉を守りつつ、国際競争力と高い食品安全性を実現するまでになっています。この講座では、コメ騒動の本質とヨーロッパが示す未来への処方箋を共に考えます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/23 なぜ“コメが消える”のか──本質を見る スーパーからコメが消えたのは偶然ではありません。ニュースで騒がれる価格や生産調整では根本解決にならず、日本農業の“見えない病”がついに症状として表れた結果です。表面的な議論に惑わされず、本質を見抜く視点を身につけます。
2 05/30 世界から見る日本──1986年GATTと世界農業の分岐 世界を俯瞰すると、日本の課題がはっきり見えてきます。なぜGATT農業交渉は、1986年に始まったのか。実はそこが、時代を分ける分岐点だったからです。日本が知らない世界農業の大きな潮目を学びます。
3 06/06 分かれた道──日本と欧米の選択の差 同じ問題に直面した日本とヨーロッパは、まったく違う選択をしました。その結果、今の日本農業とヨーロッパの農業は、まったく違う形に進化しています。政策選択が未来をどう変えたのか、実例を通じて考えます。
4 06/13 本当の解決策──欧州モデルから学ぶ根治療法 欧州は対症療法での失敗を乗り越え、強い農業、しかも安全で安価、かつ環境や動物福祉にも配慮した農業を築き上げました。その成功の秘密から、日本の農業がとるべき根本的解決策を探ります。未来の農業モデルを描くヒントを得る回です。

講師紹介

竹下 正哲
拓殖大学教授
北海道大学農学部、同大学院農学研究科修了。博士(農学)。大学院在学中に小説で第15回太宰治賞受賞。民間シンクタンク、環境防災NPO、日本福祉大学などを経て、拓殖大学国際学部へ。世界の最先端農業が専門。かつて青年海外協力隊でアフリカに行ったことをきっかけに、世界中のフィールドを回り、海外農業に精通。2015年に初めてイスラエルを訪問し、衝撃を受ける。2021年9月より1年間、イスラエル国立農業研究所(ARO)の特別研究員としてイスラエルに滞在。世界最先端農業技術の共同研究に参画する。主なフィールドはイスラエルとネパール。主な著書に『日本を救う未来の農業──イスラエルに学ぶICT農法』(ちくま新書)がある。

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