ジャンル 日本の歴史と文化
中野校
明治維新と海軍
金澤 裕之(防衛大学校教授)
| 曜日 | 水曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全6回
・05月13日 ~
06月17日 (日程詳細) 05/13, 05/20, 05/27, 06/03, 06/10, 06/17 |
| コード | 310216 |
| 定員 | 24名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・明治維新を海軍という視点で概観する。
・政治、外交上の事件を軍事の側面から理解する。
・個別の事象を包括的な概念のなかで相対化する。
講義概要
幕末を舞台にした小説、ドラマなどには江戸幕府の海軍や勝海舟、榎本武揚ら海軍に関わった人々がよく登場し、2027年大河ドラマの主人公小栗忠順も、幕府の軍艦奉行や勘定奉行として海軍建設に関わっていたことが知られています。その一方で軍事組織としての幕末海軍の活動実態は意外と知られていません。本講座では幕末〜明治維新期における外交や国内政治上の事件で海軍がどのような役割を果たしていったかを見ていきます。また、歴史を単に昔の出来事としてのみ捉えるのではなく、今を生きる私達に示唆を与えるものとしてどう捉えるか、人生経験豊富な受講者の皆さんの御知見も伺いながら一緒に考えていければと思います。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 05/13 | 海軍とは | 明治維新と海軍という個別の問題について論じる前に、そもそも海軍とはどのような軍事力なのか整理しておく必要があります。この回では古代から現代に共通する海軍という軍種の概念、日本列島における海上軍事力の歴史、幕末期に近代海軍創設の必要性が認識された背景などを概観していきます。 |
| 2 | 05/20 | 幕末外交と海軍 | ペリー来航を契機に創設された幕末の海軍は、その後も外交上の事件と常に関わっていました。この回では日米修好通商条約批准に際してのアメリカ派遣艦や、対馬芋崎浦を占拠するロシア軍艦の退去交渉にあたる小栗忠順の乗艦に選ばれた咸臨丸の例などから、幕末外交と海軍の関係を見ていきます。 |
| 3 | 05/27 | 幕末政局と海軍 | 外交・通商関係の変動は国内政治の流動化をもたらし、建設途上の海軍は時に政治改革の焦点、時に内戦における主要な軍事力となりました。この回では文久の改革における海軍建設の成果と挫折、幕長戦争(長州征討)における海軍作戦などから、幕末政局と海軍の関係を見ていきます。 |
| 4 | 06/03 | 明治維新 | 将軍徳川慶喜の下で幕府は統治システムの近代化を進めますが、時代の変化はそれを上回るスピードで進み、幕府の終焉と新政府の成立に至ります。この回では鳥羽・伏見の戦いにおける海戦の様相や小栗忠順の新政府軍迎撃構想などから、慶応の改革〜王政復古で海軍が果たした役割について見ていきます。 |
| 5 | 06/10 | 幕末海軍の終焉 -榎本が夢見た箱館政権- | 新政府と旧幕府勢力の内戦は江戸無血開城後も続き、旧幕府海軍を率いる榎本武揚は蝦夷地で最後の抵抗を試みます。この回ではこの箱館戦争を今まで語られることの少なかった海軍史的な観点で分析し、併せて講師が江差町の委員として携わっている箱館戦争戦跡の調査事業についても紹介します。 |
| 6 | 06/17 | 明治への遺産 -小栗のまなざしと横須賀製鉄所- | 日本の近代化は明治維新を起点にゼロから始まったわけではありません。幕末期に始まった事業の多くが新政府に継承されました。この回では小栗忠順が建設に取り組んだ横須賀製鉄所(のちの横須賀海軍工廠)などを例に、幕末の海軍が明治に残した遺産について見ていきます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆参考図書:金澤裕之『幕府海軍』(中公新書、2023年)をお読みいただくとより理解が深まります。
講師紹介
- 金澤 裕之
- 防衛大学校教授
- 1977年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。防衛大学校総合安全保障研究科後期課程修了。博士(安全保障学)。防衛省防衛研究所戦史研究センター所員、同省海上幕僚監部基地対策班員などを経て現職。専門分野は明治維新史。著書に『幕府海軍の興亡』(慶應義塾大学出版会、2017年。猪木正道賞受賞)、『幕府海軍』(中公新書、2023年)など。慶應義塾福澤研究センター客員所員。江差町教育委員会開陽丸遺跡・引揚遺物保存活用検討委員。




