ジャンル 文学の心

中野校

『蜻蛉日記』を読み解く

  • 春講座

池田 節子(元駒沢女子大学教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・04月11日 ~ 04月18日
(日程詳細)
04/11, 04/18
コード 310103
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・平安文化に対する理解を深める。
・平安時代の一夫多妻制下の女性の立場、心情を知る。
・和歌の約束事を学び、贈答歌によるコミュニケーションの機微を味わう。

講義概要

『蜻蛉日記』の上巻を取り上げ、一字一句丁寧に、作者藤原道綱母の心情を読み解く。『蜻蛉日記』は女性による最初の日記文学であり、『源氏物語』にも影響を与えた。作者は、藤原道長の父、藤原兼家と結婚した。玉の輿だったが、夫の派手な女性関係に苦しみ、その経験を赤裸々に吐露する。作者は我の強い女性ではあるが、兼家を熱愛しており、その心情は切ない。兼家との丁々発止の歌の贈答、ライバル女性に対する罵倒、兼家との夫婦げんかなどが生き生きと綴られている。結婚制度が全く異なるにもかかわらず、現代の夫婦関係に通じるところもあり、興味深い。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/11 結婚の幸福と夫の裏切り 物語は絵空事だった、自分の人生の真実を書くと宣言する冒頭文を読む。それに続く、結婚に至る兼家との贈答歌を読み、平安時代における結婚成立の過程を解説する。結婚1年後に、道綱を出産するが、兼家は「町の小路の女」を熱愛するようになる。その女も出産を経て愛を失い、子どもまで亡くなる。作者は、「今ぞ胸はあきたる」と暴言を吐く。夫の裏切りに対する怒り、悲しみ、諦めを読み解く。
2 04/18 母の死と兼家の病気 母を亡くした作者の痛切な悲しみを読み解く。夫婦関係が不安定な場合、親への依存が強まることは現代にも見られることである。続いて、兼家が作者の家で発病した箇所を読む。兼家は、道長たちの母親が住む本邸に帰るが、作者は兼家に懇願されて本邸を訪問する。それははしたない行為であり、作者にとっては冒険であった。作者と兼家は困難が生じると仲良くなる傾向がある。兼家の大げさな冗談口には、人柄がにじみ出ており、興味深い。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、4月25日(土)を予定しております。

講師紹介

池田 節子
元駒沢女子大学教授
東京都生まれ。博士(文学、東京大学)。2020年まで駒沢女子大学教授。専門分野は『源氏物語』を中心とする平安文学。茅ヶ崎市において、市民講座を長年担当。著書に、『源氏物語表現論』(風間書房)、『紫式部日記を読み解く』(臨川書店)、『源氏物語の表現と儀礼』(翰林書房)。

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