ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

ジャーナリズムの過去・現在・未来 日本という国は、どこへ向かおうとしているのか

  • 春講座

金平 茂紀(ジャーナリスト)

曜日 月曜日
時間 15:05~16:35
日程 全10回 ・04月06日 ~ 06月15日
(日程詳細)
04/06, 04/13, 04/20, 04/27, 05/11, 05/18, 05/25, 06/01, 06/08, 06/15
コード 110705
定員 70名
単位数 2
会員価格 受講料 ¥ 29,700
ビジター価格 受講料 ¥ 34,155

目標

・ジャーナリズムの現状を冷徹に分析してみよう。
・既存のジャーナリズム論を越えることを試みる。
・SNSの地殻変動的台頭を視野に入れ、既成メディア(放送・新聞・出版)の役割を考える。

講義概要

高市早苗政権の登場で、政治の風景が一変しました。日本の憲政史上初の女性首相の誕生で、何がどのように変わったのか。また変わろうとしているのか。そうした変化の中で、ジャーナリズムの役割とは何なのかを、受講者の皆さんとともに考えたいと思います。具体的な政治や外交、社会の動きに即して、何がどう考えるべきなのかを一緒に考えましょう。具体的には、排外主義の動向、日中関係の緊張、日米同盟の変容、沖縄政策、歴史認識と教育現場への政治の介入、スパイ防止法をめぐる動き、ガザ、ウクライナをめぐる動きなどをとりあげることになろうかと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/06 オリエンテーション  空気が変わった!初の女性首相政権で。 2025年10月21日の高市早苗政権の誕生で、この国の政治の風景が変わりました。高市政権のありのままの姿を冷徹に分析して、この国がどこへ向かおうとしているのか。それを考える糸口を探ります。この日は入門編です。
2 04/13 初の女性首相誕生とジェンダー平等、フェミニズム論の関係 高市早苗首相の誕生を、国内のフェミニズム運動、女性解放論者たちはどのようにみているのでしょうか。具体的な例に即して皆さんと一緒に考えたいと思います。英サッチャー元首相や、独メルケル元首相のケースと比較しながら考えてみましょう。
3 04/20 高市政権の外国人政策 高市政権が最重要政策として掲げている「外国人政策」の実体を検証します。一歩間違えれば「排外主義」の陥穽に陥るおそれのある外国人排除の思想の系譜を考えます。日中関係の急速な緊張の高まりの背景を考えます。
4 04/27 戦後80年を機に中国で制作公開された「反日」映画を視聴する。 2025年に中国で制作・公開された映画「南京写真館」「731」などの内容を紹介し、これらの作品の持つ意味を検証する試み。入手が難しい場合は「南京、南京」をみることも考慮しています。
5 05/11 戦争報道の現在地・その1 ウクライナ戦争 26年5月時点で、ウクライナ戦争が一体どのような状態にあるのか、予断を許しませんが、なるべく現地で起きている現象=事実に即して、分析・検証を行いたいと考えています。トランプ大統領が提案した停戦案がこの時点でどうなっているのか、予断を許しませんが、現状に即しての講義になると思います。
6 05/18 戦争報道の現在地・その2 パレスチナ・ガザでのジェノサイド 26年5月時点で、パレスチナ、とりわけガザでのイスラエル軍による軍事行動がどのような状況にあるのか、予断を許しませんが、なるべく現地で起きている現象=事実に即して、分析・検証を行いたいと考えています。アメリカ主導の停戦案がどの程度奏功しているのか予断を許しませんが、日本政府の対応や日本企業の復興関与についても考えたいと思います。
7 05/25 戦争報道の現在地・その3 アジアでの戦争 ミャンマー 台湾海峡 戦争はウクライナやガザだけの現象ではありません。アジアの各地でも、民衆の立場から見た場合、多くの殺戮や強権支配が起きています。アジアの一員である日本からそれらの国、地域で起きている戦争・紛争を考えてみます。また戦争中の日本の加害の過去への検証はいつも顧みられることが少ないです。これらのことを考えてみたいと思います。
8 06/01 原子力をめぐる報道を考える 広島・長崎への原爆投下から80年。日本の現代史は、原子力の歴史からみることができます。原爆投下。第五福竜丸事件。原水爆禁止運動。原子力の平和利用としての国策=原発の推進、数々の事故。東日本大震災にともなう東京電力福島第一原発の炉心溶融事故。その後に岸田前政権のもとで進められた原発回帰政策。これらの事象を原子力をめぐる報道の歴史という観点から考えてみたいと思います。
9 06/08 沖縄報道を考える   本土と沖縄  本島と南西諸島  分断と無関心 本土復帰から54年の沖縄。米軍基地を一方的に押し付けられている現実は変わっていません。それどころか南西諸島は、軍事基地化が強引に進められています。県民の願いと、国策としての安全保障政策との間には、決定的な齟齬・矛盾があるように思えます。日本の、そして沖縄のメディアは、ジャーナリストたちは、このテーマにどのように取り組んできたのかを考えてみたいと思います。
10 06/15 まとめ 10回目は今期の講義を総括する会です。自由闊達に話し合い、それらを形にしていきましょう。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆そのときの旬の話題を理解するために、講義予定と内容が変わることがあることをご了承ください。

講師紹介

金平 茂紀
ジャーナリスト
ジャーナリスト。TBS「報道特集」キャスター(2010年〜2024年)、早稲田大学政治経済学術院客員教授(2013年〜2022年)、沖縄国際大学非常勤講師(2022年〜2023年)などを歴任。日本ペンクラブ常務理事(言論表現委員長)。1953年、北海道旭川市生まれ。1977年、TBS入社。以降、同局でモスクワ支局長、ワシントン支局長、「筑紫哲也NEWS23」編集長、報道局長などを歴任。2004年度、ボーン上田記念国際記者賞受賞。2022年度、外国特派員協会「報道の自由賞」受賞。著書に『ロシアより愛をこめて』『沖縄ワジワジー通信』『筑紫哲也NEWS23とその時代』など多数。翻訳書に『じじつは じじつ、ほんとうのことだよ』。最新刊は『流れにさからう』。自由で開かれた言論表現活動と、想像力を広げる魅力あるカレッジを共につくっていくことが目標です。
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