ジャンル 芸術の世界
早稲田校
美術作品の解読法入門
諸川 春樹(多摩美術大学名誉教授)
| 曜日 | 火曜日 |
|---|---|
| 時間 | 13:10~14:40 |
| 日程 |
全10回
・04月07日 ~
06月16日 (日程詳細) 04/07, 04/14, 04/21, 04/28, 05/12, 05/19, 05/26, 06/02, 06/09, 06/16 |
| コード | 110432 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 2 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 29,700 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 34,155 |
目標
・美術作品の意味解読のための図像学、および図像解釈学について理解する
・各作品の意味内容とその時代背景について理解する
・意味を解釈することで一味違った鑑賞法を身につける
講義概要
美術作品を美しい贈り物とする考え方があります。誰でもプレゼントをいただくとうれしいものですが、美術作品もそれに似てまず目に美しく、そして重要なメッセージを伝えるものなのだ、というわけです。今回は聖書やギリシャ・ローマ神話の知識を中心に、それを活用して作品をどうやって解釈するのかという方法論(図像学と図像解釈学)をご紹介します。美術を語るのであれば「きれい」とか「感動した」だけでは物足りないでしょう。やはり作品がその時代を映した鏡だとすれば、その役割とかメッセージに触れる方が鑑賞の質をぐっと高めるにちがいありません。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 04/07 | 受胎告知とその意味−図像学入門 1 | キリスト教美術の中でもよく知られた「受胎告知」の意味をご紹介し、14世紀から19世紀までの作品を鑑賞しながら表現の変遷を理解します。 |
| 2 | 04/14 | 都市生活の中の図像学−善徳と悪徳:図像学入門2 | 古代ギリシャ時代から社会の中で立派に生きるための徳目が制定されていました。それはキリスト教が支配的となった中世のヨーロッパにも姿を変えて受け継がれ、絵画や彫刻に表現されたのです。その具体例を鑑賞しつつ図像学的に読み解きます。 |
| 3 | 04/21 | 死生観と芸術−墓碑の図像学:図像学入門3 | 美術の本質はお墓にあるという考え方があります。墓は生前に企図され、権力者の権威の称揚にも用いられました。ここでは教会内の墓碑を中心に壁画や絵画に表現された死のイメージを読み解きます。 |
| 4 | 04/28 | 鏡を見るのが怖くなる?図像学入門4 | 日常的に使用する鏡は美術においては無くてはならないものでした。鏡は現実をそのまま映し出すものと思いがちですが、絵画の中に表現された鏡には恐怖を与える表現もあり、その特殊な意味を読み解きます。 |
| 5 | 05/12 | ヴィーナスと三美神−イコノロジー(図像解釈学)入門1 | ギリシャ・ローマ神話はルネサンス期に入って息を吹き返し、ボッティチェッリの有名な作品「春」の中では神々が生き生きとメッセージを伝えてくれます。イコノロジーの典型的な方法論によるこれまでの定説をご紹介するとともに、別角度から見た解釈もお伝えいたします。 |
| 6 | 05/19 | 何と!ヴィーナスは二人いた :イコノロジー入門2 | ルネサンス期には美術と哲学が急接近し、ひとりだったはずの美神ヴィーナスが二人いたという説から新しい表現が生み出されます。なぜなのか、それをイコノロジーの手法で読み解きます。 |
| 7 | 05/26 | メランコリーの流行:イコノロジー入門3 | ルネサンスの一時期ですが、芸術家が天才になるためにはメランコリーが重要である、という考えが流行します。病気ともされるメランコリーがなぜ脚光を浴びたのか。その背景を探ります。 |
| 8 | 06/02 | 猥褻か芸術か―ルネサンス美術における裸とヌード:イコノロジー入門4 | 神話主題の台頭とともに裸体像が主題に登場します。もちろん寓意表現ですが、それが図像学だけでは読み解けない複雑な内容の場合、イコノロジーならどのように対応できるのか、その妙をお伝えします。 |
| 9 | 06/09 | 芸術家と検閲-ミケランジェロとヴェロネーゼ :社会と美術 | 社会の中で美術がいっそう重要視されるようになった16世紀は、宗教改革によるプロテスタントの登場と旧来のカトリックの緊張関係がピークを迎えた時代でもありました。そこで検閲制度が生まれ、才能のある芸術家がどのように翻弄されたのかを二人の巨匠を例に考えます。 |
| 10 | 06/16 | 広告塔としてのシニョリーア広場の彫刻:社会と美術:イコノロジーの観点から | 芸術の都フィレンツェのシニョリーア広場には15世紀から16世紀までの多くの彫刻が設置されて、さしずめ屋外美術館の観を呈しています。それぞれに各時代の意向が反映しており、その一つ一つを読み解きながらパブリックアートが持つ広告塔的な性格を理解します。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆3/6(金) 11:30より本講座の無料体験講座を早稲田校で実施します。
◆無料体験講座お申し込みはこちらから。 https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/68351/
講師紹介
- 諸川 春樹
- 多摩美術大学名誉教授
- 東京大学人文科学研究科博士後期課程満期修了。著書『西洋美術の主題物語』(美術出版社)『西洋美術館』(小学館)『アート・ギャラリー神話と物語』(集英社)訳書:レーヴィン『ピエロ・デッラ・フランチェスカ』(岩波書店)バーク『時代の目撃者』(中央公論美術出版)クルシンスキー『モディリアニ』(岩波書店)他。




