ジャンル 芸術の世界

早稲田校

江戸絵画の多彩な表現世界

  • 春講座

金子 信久(府中市美術館学芸員、日本美術史学者)

曜日 土曜日
時間 10:40~12:10
日程 全5回 ・04月18日 ~ 06月20日
(日程詳細)
04/18, 05/09, 05/23, 06/06, 06/20
コード 110414
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・江戸時代絵画の表現手法のさまざまを知る
・江戸時代の画家たちが表現した多彩で深い作品世界を味わう
・日本の美術史の中で江戸時代絵画がどのように重要な創作活動であるかを理解する

講義概要

いま、江戸時代の絵画の人気が高まっています。浮世絵や伊藤若冲らの突出した人気もさることながら、著名な画家からそうではない画家まで、さまざまな画家たちが個性あふれる作品を描いていることも大きな要因でしょう。たとえ決まり切った山水や花鳥であっても、むしろ題材が決まっているだけに構図や色づかいの工夫を凝らした多彩な作品が見られます。また、いわゆる上手な絵だけではなく、その反対の、いわば現代のヘタウマに通じるような作品が数多く描かれたことも、江戸時代の絵画の特色であり、大きな魅力です。西洋から強い影響を受けた近代の美術にはない、江戸時代の人々の自由な創作の様子を眺めます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/18 日本絵画史の中の江戸絵画 古代から続く日本の絵画の大きな流れの中で、江戸時代の絵画はどのような特色と魅力を持つのでしょうか。まずは日本絵画史の全体像を眺めながら、江戸時代の絵画の特色や時代的背景を考えてみます。
2 05/09 表現手法の多彩さ 激しい筆づかいやダイナミックな構図、あるいは繊細で柔らかい線を使った典雅な描写など、江戸時代の絵画には近代の絵画には見られない幅広い表現手法が見られます。作品の高精細な画像を見ながら、ひとつひとつの作品の造形手法に迫ります。
3 05/23 絵画は夢物語も見せてくれる さまざまな映像技術もある現代とは異なり、江戸時代の人にとってただ一つ「イメージ」を見せてくれるのが、絵画でした。この世にあるものもないものも、見たことがあるものもないいものも、あるいは頭の中の想像の世界をも一枚の平面に具現化できることが、江戸時代の画家たちの豊かな創作力を引き出しています。
4 06/06 山水に遊ぶ 風景画は実在の景色を描いたもの。そんな固定観念を忘れさせてくれるのが、江戸時代の作品です。たとえ実際にある有名な場所であっても、画家たちは面白みや格好良さを追求して景観を自由に変形させたり、その場所に伝わる伝説や物語と重ね合わせたりと、現代人が思う風景画とは異なる世界を描いた作品が数多くあります。
5 06/20 愛おしいもの 江戸時代に高まった絵画の表現の中で、近年特に注目されているのが、子どもや動物などのかわいい題材を描いた作品です。従来、重厚な山水画や雅びな花鳥画の陰で見過ごされてきたそれらの作品には、実は、「かわいいものをかわいらしく描く」ための画家たちの工夫と心が注ぎ込まれています。

備考

※4月4日は休講となります。補講は6月20日に行います。

講師紹介

金子 信久
府中市美術館学芸員、日本美術史学者
1962年、東京都生まれ。1985年、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。福島県立博物館学芸員を経て、府中市美術館学芸員。専門分野は江戸時代絵画史。「かわいい江戸絵画」(2013年)、「リアル 最大の奇抜」(2018年)、「へそまがり日本美術」(2019年)、「与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家」(2021年)、「ほとけの国の美術」(2024年)などの展覧会を企画。著書は『ねこと国芳』(パイインターナショナル)、『鳥獣戯画の国』(講談社)、『日本美術全集14 若冲・応挙、みやこの奇想』(共著、小学館)、『もっと知りたい長沢蘆雪』『もっと知りたい司馬江漢と亜欧堂田善』(東京美術)ほか。
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