ジャンル 世界を知る
早稲田校
五胡十六国から隋唐へ―4〜7世紀中国再編の歴史
石見 清裕(早稲田大学名誉教授)
| 曜日 | 火曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全8回
・04月14日 ~
06月09日 (日程詳細) 04/14, 04/21, 04/28, 05/12, 05/19, 05/26, 06/02, 06/09 |
| コード | 110333 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・中国の北朝がどのような歴史展開を示すのかを理解する。
・唐の時代に、どうして国際色豊かな社会と国際帝国的な国ができるのかを理解する。
講義概要
我が国の東洋史学界では、漢代までを中国史の古代、三国時代から唐代までを中世とみる史観が主流である。しかし、後漢と三国・西晋との間に大きな文化的差異があるとも思えない。それよりも、五胡十六国から新しい時代が展開されるとみるほうが良いのではないか。そこで、五胡・北朝から唐が確立するまでの歴史を再検討してみたい。必要な史料は教場で配付する。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 04/14 | 五胡十六国という時代 | 五胡といわれる匈奴・鮮卑・羯・羌・氐の一部は、後漢・三国時代には中国に移住していたが、匈奴系の劉淵が西晋に反乱を起こした時点で五胡十六国時代が幕をあける。その後、五胡諸国はどのような展開を見せるのかを分析する。 |
| 2 | 04/21 | 北魏の華北統一と部族解散 | 五胡十六国は、鮮卑・拓跋氏が建てた北魏によって統一された。従来は、五胡諸国の中で北魏が安定した理由として、北魏が実行した部族解散政策が注目されてきた。遊牧民の部族を解散したというのであるが、遊牧民がそのようなことを行うかについては疑問も提出されている。それならば、部族解散とはどのような政策だったのか。 |
| 3 | 04/28 | 六鎮の乱と北魏の東西分裂 | 北魏が、都を平城(大同市)から洛陽に遷すと、それまで北方を防衛していた六鎮の役割が薄れ、六鎮の兵士たちは反乱を起こした。これによって北魏は東西に分裂し、ここから隋唐へとつながる動きが出始める。その歴史的展開を検討する。 |
| 4 | 05/12 | 柔然の滅亡と突厥の台頭 | 北魏の東西分裂期に、北方のモンゴリアでは、それまで勢力を振るっていた遊牧民族の柔然が滅亡し、代わってトルコ系の突厥が台頭した。突厥は、その後の中国華北の歴史を理解するのに、避けては通れない勢力となる。この柔然・突厥交替をながめてみる。 |
| 5 | 05/19 | 隋の中国統一と大興城 | 北魏分裂後の西魏・北周を立てた宇文氏、隋を立てた楊氏、唐を建てた李氏は、いずれも六鎮の一つの武川鎮の出身である。北周から皇帝の位を奪って隋を建国した楊堅は、自分に対する反発の目をそらすために、それまでの長安城ではなく、新しい都城の大興城を建設した。これが後に大都市に発展する長安城である。 |
| 6 | 05/26 | 唐の建国と匈奴の残党 | 隋は、隋末の乱と呼ばれる混乱によって滅亡し、中国は群雄割拠の状況となった。群雄の一人で、太原にいた李淵が、長安に入城して唐を建国し、中国を統一した。ところで、その唐の建国の裏では、五胡の一種の匈奴の一種族が動いていた可能性がある。それを分析してみる。 |
| 7 | 06/02 | 玄武門の変 | 唐を建てた李淵(高祖)の武徳9年に、のちの第2代皇帝となる李世民(太宗)が、兄の皇太子と弟を討ち、父から位を奪うという事件が起きた。玄武門の変といわれるこの事件は、いったいどのような背景から起きたものなのか。 |
| 8 | 06/09 | 突厥の滅亡と唐の突厥遺民対策 | 太宗の貞観4年に、唐は宿敵突厥を滅ぼすことに成功した。その結果、混乱を逃れた多くの突厥の遺民が、中国華北に移住してきた。唐は、それに対してどのような統治策を行ったのか。これが、後の唐の国際帝国的な性格へとつながる。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は6月16日(火)を予定しております。
講師紹介
- 石見 清裕
- 早稲田大学名誉教授
- 1951年、東京生まれ。早稲田大学商学部・第二文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程退学。早稲田大学名誉教授。博士(文学)。専門は中国隋唐時代の政治・社会・国際関係史。著書に、『唐の北方問題と国際秩序』(汲古書院、1998年)、『ソグド人墓誌研究』(同、2016年)、『唐代の国際関係』(山川出版社、世界史リブレット、2009年)、『貞観政要全訳注』(講談社学術文庫、2021年)などがある。




