ジャンル 日本の歴史と文化
早稲田校
旧石器時代の考古学
長﨑 潤一(早稲田大学教授)
| 曜日 | 火曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全9回
・04月07日 ~
06月16日 (日程詳細) 04/07, 04/14, 04/21, 05/12, 05/19, 05/26, 06/02, 06/09, 06/16 |
| コード | 110208 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 26,730 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 30,739 |
目標
・現代社会に生きる我々は、自分たちの祖先のことをどれくらい知っているのだろうか。縄文時代の前に2万年以上にわたり居住していた旧石器人の文化と生活を解説する。
・ホモ・サピエンスがアフリカから世界へと拡散し、やがて列島へも到来する。こうしたサピエンスの拡散について解説する。
・黒曜石などの打製石器を教室で手に取って観察する。石器の製作技法を理解して石器の見方を習得する。博物館で展示されている旧石器を自分で理解できる力を育成する。
講義概要
氷河時代の寒冷で激変する気候環境の下で、旧石器時代の人類は生き抜いてきました。この講座では、アフリカで誕生した現生人類(ホモ・サピエンス)が世界各地へどのように拡散したか、また日本列島に到達した人類が列島の環境に適応して、どのような遺跡・石器を残したか、豊富な写真や図を示して、解説します。毎年新たに発掘される旧石器遺跡があるので、最新の研究についても紹介します。また実際に石器を手にして、打製石器の観察法を学び、博物館で展示されている旧石器を自ら理解できるような力をつけることを目指します。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 04/07 | 氷河期とはどんな時代か | 旧石器人が生きた氷河期とはどんな時代だったのでしょう。現在とは全く異なる氷河期の環境を、我々の祖先は生き抜いたのです。氷河期の激変する気候環境について、古環境学の成果を紹介し、動物・植物相、陸橋の形成についても 解説します。 |
| 2 | 04/14 | ホモ・サピエンスの世界への拡散 | 化石人骨のDNA分析は急速に進展しています。DNA分析からホモ・サピエンスはネアンデルタール人と混血していたことが分かっています。ホモ・サピエンスはアフリカから出て、ユーラシア大陸全域に拡散していきますが、DNA分析の成果と考古学的な遺跡からの成果を併せて紹介します。 |
| 3 | 04/21 | 石器の観察法を学ぶ | 旧石器の大半は打製石器です。打製石器の観察法について、体験的に学習します。受講者全員に黒曜石製の石器を配布しますので、手に取って石器を観察しましょう。研究者は石器の何を観察しているのか、観察方法について解説します。 |
| 4 | 05/12 | 日本列島の中期旧石器〜後期旧石器初頭の石器群 | 2000年の前期・中期旧石器捏造事件によって、4万年以前の中期旧石器研究は白紙に戻りました。しかし2025年、広島県で4万年を超える年代の遺跡が報告されました。日本の中期旧石器研究は再始動しました。また同年後期旧石器時代最初期とされる長野県香坂山遺跡が国指定史跡となりました。これら最新の研究について解説します。 |
| 5 | 05/19 | 日本列島の後期旧石器前半期の石器群 | 後期旧石器時代前半期の石器群は、大陸の同時期の旧石器とは少し異なっています。列島独自の石器群なのです。環状ブロック群や陥し穴など、他の時期にはない特徴について解説し、石材から見た旧石器人の遊動領域や狩猟採集活動についても説明します。 |
| 6 | 05/26 | 日本列島の後期旧石器後半期の石器群 | 後期旧石器時代後半期は列島各地で異なった石器群が展開します。各地の地域生態に適応した石器群が発生します。こうした後半期の石器群の変遷と地域性について解説します。 |
| 7 | 06/02 | 日本列島の後期旧石器終末期の石器群 | 後期旧石器終末期から縄文草創期にかけて、石器群は目まぐるしく変化します。温暖化と一時的な寒冷化、そして再びの温暖化、といった変化は石器群にも影響します。この時期の石器群について解説し、各地の遺跡についても紹介したいと思います。 |
| 8 | 06/09 | 前期・中期旧石器捏造事件とその後の旧石器学会 | 2000年11月にスクープされた前期・旧石器捏造事件。この報道とその後数年の検証によって、日本列島の前期・中期旧石器研究は大きく後退しました。事件の背景と事件の推移、その後の検証、またその後に日本の旧石器学会に起きた変化について解説します。 |
| 9 | 06/16 | 北海道の旧石器時代 | 旧石器時代を通して、北海道は大陸とは陸続きでした。大陸から直接歩いて旧石器人が往来していたのです。本州の旧石器とは異なる北海道の旧石器時代について解説します。講師は北海道蘭越町立川1遺跡で発掘調査を継続中なので、その最新情報についても説明します。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆2025年度の同名講座とは構成を新たにして、最新研究の成果を盛り込んで展開します。初めて受講しても十分に理解出来る講義を行います。
◆3/6(金) 10:00より本講座の無料体験講座を早稲田校で実施します。
◆無料体験講座お申し込みはこちらから。 https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/68366/
講師紹介
- 長﨑 潤一
- 早稲田大学教授
- 1961年岡山県生まれ。早稲田大学大学院出身。専攻分野は旧石器考古学。主な著書は『大論争 日本人の起源』(宝島社新書)、「白滝第30地点遺跡の1957年調査資料について」菊池徹夫編『比較考古学の新地平』(同成社)、「長野県日向林B遺跡の石斧について」『史観』(第164冊)(早稲田大学史学会)、「北海道蘭越町立川1遺跡第4次・5次調査概報」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』70。




