ジャンル 日本の歴史と文化
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日本酒学入門(人文社会科学編) 伝統と革新の視点から学ぶ日本の酒造り文化
岸 保行(新潟大学教授、日本酒学センター長)
| 曜日 | 水曜日 |
|---|---|
| 時間 | 15:30~17:00 |
| 日程 |
全8回
・01月07日 ~
03月04日 (日程詳細) 01/07, 01/14, 01/21, 01/28, 02/04, 02/18, 02/25, 03/04 |
| コード | 740206 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・日本酒を通じて日本文化を理解する。
・地域性と酒造りの結びつきを学ぶ。
・国際比較から文化的多様性を考える。
講義概要
本講義では、日本酒を切り口に日本文化を多角的に理解することを目指します。酒造りの歴史や地域ごとの特色を手がかりに、自然環境や社会制度との関係を考察します。また、国際的に「Sake」として広がりを見せる現状にも触れ、伝統と革新、地域文化とグローバルな展開との相互作用を学びます。文化的資源としての日本酒を通じて、地域振興や国際比較の視点を養うことを目的とします。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 01/07 | 日本酒学(Sakeology)とは何か?〜学際的アプローチによる新しい酒学〜 | 「日本酒学」の定義と特徴を解説し、人文社会科学の視点から酒造り文化を学ぶ意義を提示。自然科学・社会科学・人文学を横断する学問構造を理解する。 |
| 2 | 01/14 | 日本酒の歴史〜神事・民俗・技術の交差点〜 | 古代神話から祭礼・年中行事、寺院酒や都市酒造の発展を通じて、日本酒がどのように社会や文化と結びついてきたかを学びます。 |
| 3 | 01/21 | 日本酒の製造工程と発酵文化〜微生物との協働〜 | 米と水を原料に、麹・酵母・乳酸菌が織りなす並行複発酵の仕組みを理解し、科学と職人技が融合した日本酒醸造の特徴を探ります。 |
| 4 | 01/28 | 日本酒と地域文化〜風土と多様性が生む地酒の世界〜 | 米・水・気候といった自然条件や地域の歴史・物語に注目し、地酒がどのように地域文化を映し出してきたかを学び、多様な酒質とその背景を理解します。 |
| 5 | 02/04 | ユネスコ無形文化遺産としての酒造り〜伝統と手仕事、地域と共生する技術文化〜 | 2024年の登録を手がかりに、清酒を中心に、その醸造技術や文化的背景を整理します。併せて、焼酎・泡盛との比較にも触れつつ、無形文化遺産としての価値と継承課題について学びます。 |
| 6 | 02/18 | Sakeのグローバル展開〜食文化としての輸出と逆輸入〜 | 海外市場における日本酒の受容過程を事例から学び、文化的製品としての国際普及の課題と可能性を考えます。 |
| 7 | 02/25 | 日本酒と社会の変化〜消費者・ライフスタイル・マーケティングの現在地〜 | 日本酒と社会の変化を背景に、低アルコール酒やスパークリング日本酒、クラフトサケなど新しい商品開発の動向を取り上げます。消費者の嗜好やライフスタイルの変化を手がかりに、伝統を基盤とした革新の意義と可能性を考察します。 |
| 8 | 03/04 | 日本酒の未来を考える〜伝統産業のイノベーションと継承〜 | 日本酒の未来を展望し、酒蔵減少や後継者問題といった課題、新規参入や異業種連携などの革新事例を考察します。制度改革やサステナビリティの動向にも触れ、伝統産業としての日本酒がどのように次世代へ継承されうるかを検討します。あわせて、日本酒学が地域と世界をつなぐ学問として果たす可能性についても展望します。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は3/11(水)を予定しています。
◆参考図書としまして,『日本酒学講義』日本酒学センター編 (ミネルヴァ書房)(ISBN:978-4623093182),『「地場」化する酒類の未来(2024 Summer),(『李刊 農業と経済』) 』中村 貴子 (著, 編集), 秋津 元輝 (著, 編集), 北川 太一 (著, 編集) (英明企画編集株会社)(ISBN:978-4909151629),『vesta(日本酒の魅力)』第138号(2025春)の公益財団法人 味の素食の文化センター編の関連個所を参照していただくとより理解が深まります。
◆Zoomミーテイングを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)
◆11/28(金) 16:00より本講座の無料体験講座を実施します。
◆無料体験講座お申込みはこちらから。
>https://www1.ex-waseda.jp/online/ 「無料体験講座」をクリックし、「絞り込み」をクリックしてください。
講師紹介
- 岸 保行
- 新潟大学教授、日本酒学センター長
- 東京都生まれ。博士(学術,早稲田大学)。産官学連携による総合科学「日本酒学(Sakeology)」を提唱し、新潟大学日本酒学センター設立を主導。酒蔵組織論や伝統産業の海外展開を専門とし、新潟大学発の日本酒学を世界的学問として確立するため研究・教育に尽力している。




