ジャンル 文学の心
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フランス文学に親しむ―『ボヴァリー夫人』考察 作中人物から読み解く『ボヴァリー夫人』の小説世界
中野 茂(早稲田大学高等学院教諭、早稲田大学・明治大学講師)
| 曜日 | 水曜日 |
|---|---|
| 時間 | 13:00~14:30 |
| 日程 |
全6回
・01月14日 ~
02月25日 (日程詳細) 01/14, 01/21, 01/28, 02/04, 02/18, 02/25 |
| コード | 740105 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・小説を読み解く様々なアプローチを学ぶ。
・登場人物の分析を通じ当時の社会のありようを理解する。
・近代小説の意義を考察する力を培う。
講義概要
この講座では、近代小説を完成させたとされる19世紀フランスの作家フロベールの作品を通じて、小説への多様なアプローチを学びます。
今回取り上げるのは、代表作の一つであり、約6年の歳月をかけて推敲を重ね、1857年に刊行された『ボヴァリー夫人』です。フロベールはこの作品において、フランスの地方社会の現実を克明に描き出そうとしました。本講義では、とくに4人の主要作中人物の分析を通じて、作家が示そうとした社会の姿に迫ります。
また、『ボヴァリー夫人』は日本語訳の文庫本が広く流通しており、受講者が手に取って読みやすい作品です。講義では実際にテキストを参照しながら、その魅力と文学的価値を共に確認していきます。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 01/14 | 作品紹介:フランス地方社会の主要構成員と物語紹介 | |
| 2 | 01/21 | ボヴァリー夫人とはいったい誰なのか? | ボヴァリズムの源泉としてのエマ・ボヴァリー |
| 3 | 01/28 | 田舎の保険医シャルル・ボヴァリー | 愚鈍さと純真さのはざまで |
| 4 | 02/04 | 薬剤師オメー | 村の知識人の可能性と限界 |
| 5 | 02/18 | 司祭ブールニジャン | 寛容から狂信へ |
| 6 | 02/25 | これらの作中人物が織りなす社会とは? | |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は3月11日(水)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)
◆11/28(金) 11:00より本講座の無料体験講座を実施します。
◆無料体験講座お申込みはこちらから。
https://www1.ex-waseda.jp/online/ 「無料体験講座」をクリックし、「絞り込み」をクリックしてください。
講師紹介
- 中野 茂
- 早稲田大学高等学院教諭、早稲田大学・明治大学講師
- 早稲田大学文学研究科博士後期課程満期退学。パリ第Ⅷ大学大学院文学研究科博士課程修了(1996〜2001年仏政府給費留学生)。文学博士。専門は19世紀フランス文学およびフランス語教育。主要著書に『近代フランス小説の誕生』(水声社・共著)、『フローベール文学と「現代性」の行方』(水声社・分担執筆)、『ヴォルテールを学ぶ人のために』(世界思想社・分担執筆)、『「人間」の系譜学 : 近代的人間像の現在と未来』(東海大学出版会・分担執筆)、『フランス語文法のスキーム レベル1』(アシェット・ジャポン/フゥヴェール出版 ・共著)、『フランス語表現とことんトレーニング』(白水社)




