ジャンル 現代社会と科学

オンデマンド

【オンデマンド】ブラックホールと重力波 見えてきたアインシュタインの世界

  • 秋講座

前田 恵一(早稲田大学名誉教授、京都大学基礎物理学研究所特任教授)

コード 930701
定員 20名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 11,880

目標

・アインシュタインが考えた時間と空間の世界について学ぶ
・アインシュタインの世界を象徴するブラックホールや重力波の性質を正しく理解し、それらの存在が最新観測により確認されていることを知る
・重力波天文学やブラックホール観測が宇宙の謎解明につながることを学ぶ

講義概要

20世紀初頭、アインシュタインは時間と空間に関するこれまでの常識を覆す相対性理論を提唱した。時間は絶対的なものではなく、重力は時空のゆがみにより表される。その相対性理論が予言したブラックホールや重力波は近年の精密宇宙観測によりその存在が明らかになり、宇宙物理学の進展に大きく貢献してきている。本講座ではアインシュタインの相対性理論の世界の象徴であるブラックホールと重力波について詳しく解説し、それらの最新の観測成果について紹介する。また、ブラックホールと重力波にまつわる様々な話題も提供する。

各回の講義予定

講座内容
1 アインシュタインの世界1:時間の遅れ 時間とは・光速度不変の原理と時間の遅れ・重力の不思議・等価原理と時間の遅れ
2 アインシュタインの世界2:時空のゆがみと重力波 回転円盤の謎・重力とゆがんだ空間・一般相対性理論の世界・伝播する時空のゆがみ
3 一般相対性理論の寵児:ブラックホール 予言されていた暗黒星・シュヴァルツシルト時空とマジックサークル・アインシュタインvsオッペンハイマー・ブラックホールの特異な性質
4 見えてきたブラックホール 星の進化とブラックホール形成・ブラックホールが見つかった・銀河中心の超巨大ブラックホール・原始ブラックホール
5 重力レンズ効果とブラックホールの影 重力で曲がる光・重力レンズ現象・ダークマター分布・ブラックホールシャドウ
6 重力波天文学と宇宙の謎 重力波の発見・ブラックホール連星の合体・PTA(パルサータイミングアレイ)と背景重力波・重力波天文学への期待

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2025/8/26)から学期終了翌月末(2026/01/31)までになります。一般申込開始(2025/08/26)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は2025年度 春期 「【対面+オンラインのハイブリッド】ブラックホールと重力波」(04/04〜05/16 金曜日、全6回)で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

講師紹介

前田 恵一
早稲田大学名誉教授、京都大学基礎物理学研究所特任教授
1950年大阪生まれ。理学博士(京都大学)。1987年1月-1989年3月 東京大学理学部物理学科助手、1989年4月-2021年3月 早稲田大学物理学科教授。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ(2006年)およびクレアホール(2012年)客員教授。京都大学基礎物理学研究所 特任教授(2022年4月-2026年3月)。専門分野は、理論宇宙物理学および重力理論。著書に『演習で学ぶ特殊相対性理論』(サイエンス社)、『演習で学ぶ一般相対性理論』(サイエンス社)、『重力理論講義』(サイエンス社)、『アインシュタインの時間』(ニュートンプレス)などがある。

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