ジャンル 芸術の世界

オンデマンド

【オンデマンド】東京国立博物館(トーハク)で学ぶ日本彫刻史

  • 秋講座

児島 大輔(東京国立博物館保存修復室長)

コード 930402
定員 25名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 9,900
ビジター価格 受講料 ¥ 9,900

目標

・東京国立博物館に展示される彫刻作品に対する理解を深めることで、仏像を中心とした日本の彫刻の歴史的展開を学ぶ。
・彫刻作品を通して、発願者の感性や制作者の技術に対する理解を深める。
・日本彫刻史上の最高傑作とうたわれる運慶作品を通して、仏像の見方を身につける。

講義概要

仏像をはじめ彫刻作品を多く所蔵する東京国立博物館のコレクションを教材として、楽しく日本の彫刻史を学ぶことを目的とします。飛鳥・奈良時代から平安・鎌倉時代を経て近代に至る日本彫刻史を通史的に理解することが目標です。造形や素材、技法の違いのほか、制作の背景にも注目することで、初心者からマニアの方まで楽しめる講座を目指します。2025年の秋には日本の彫刻史が生み出した最高傑作のひとつである興福寺北円堂諸像が東博にやってきました。本講座では、仏師運慶一門による北円堂諸像の魅力に迫ります。講義のあと、展覧会や寺院で仏像を見る目がきっと変わるはずです。ご一緒にトーハクで彫刻史を学びましょう。

各回の講義予定

講座内容
1 鎌倉時代の彫刻:日本彫刻の到達点 治承四年(1180)平重衡らによるいわゆる南都焼き討ちは東大寺・興福寺の復興事業を必要とし、巨大かつ多数の仏像の再興が求められました。結果、天平の古典彫刻を基調としながらもリアルで力強い新たな造形が生み出されることになったのです。さらに、リアルさを求めるだけでなく、さまざまな機能を視覚的に表現するような工夫を凝らすことも行われました。これが鎌倉彫刻を日本彫刻の到達点と呼ぶ所以です。
2 特別展予告「運慶 祈りの空間 興福寺北円堂」 2025年9月9日から11月30日にかけて、特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」が東京国立博物館で開催されます。本展は興福寺北円堂に安置される国宝・弥勒如来坐像、国宝・無著・世親菩薩立像とともに現在興福寺中金堂に安置される国宝・四天王立像をあわせて展示することで、鎌倉再興期の北円堂内陣の空間を再現しようと試みる企画です。本講では、運慶一門が生み出した日本彫刻史上の最高傑作とうたわれる興福寺北円堂再興像の魅力に迫ります。
3 古代の仏教彫刻:仏教伝来から古典の形成へ 仏教伝来によって花開いた飛鳥〜奈良時代の古代文化の結晶である仏教美術作品を、東博所蔵品を中心に概観します。法隆寺宝物館で公開されている法隆寺献納宝物は、いつすべてが国宝に指定されてもおかしくない、貴重な文化財の一群です。さらに、日本の彫刻史の古典となる奈良・天平時代の作品を知ることで、みなさんの仏像を見る目は一段と磨かれることになるはずです。
4 平安時代の彫刻:密教・浄土・大量生産 平安時代、密教の伝来により仏像のレパートリーは格段に増えました。また、平安時代の工期には末法思想と裏表の関係にある浄土信仰と優雅な貴族文化が結びつき、大量に仏像が生産されるようになりました。仏師・定朝による和様彫刻の完成を見たこの時代の彫刻史の展開を、昨年東博で開催した「神護寺展」「中尊寺金色堂展」の成果などを踏まえてご紹介することで学びます。
5 近世・近代の彫刻:彫刻と工芸のはざまで 鎌倉時代以降、一般庶民にまで浸透した仏教に対する信仰は大量の仏像を生み出しました。しかし、残念ながらそこに芸術性を見出すことは難しいのが実情です。その中で、正系の七条仏師による近世の端正な仏像には見るべきものがあります。最終回は人形や根付といった工芸作品とも対比しながら、近世から近代の彫刻の歴史を概観します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2025/8/26)から学期終了翌月末(2026/01/31)までになります。一般申込開始(2025/08/26)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は2025年度 春期 「東京国立博物館(トーハク)で学ぶ日本彫刻史」 (04/05〜05/31 土曜日、全5回)で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。
◆講座で紹介されている作品すべてが東京国立博物館で現在ご覧頂けるものでないことを予めご了承ください。

講師紹介

児島 大輔
東京国立博物館保存修復室長
早稲田大学大学院博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員、奈良文化財研究所アソシエイトフェロー、大阪市立美術館学芸員、東京国立博物館主任研究員を経て現職。専門は仏教美術、彫刻史。担当した展覧会に「木×仏像」「天平礼賛」「中尊寺金色堂」など。論文に「福寿寺から大養徳国金光明寺へ―東大寺前身寺院に関する二三の問題―」(『てら ゆき めぐれ 大橋一章博士古稀記念美術史論集』中央公論美術出版、2013年)、「白銀の転生―銀仏の造像と銀器の転用―」(『東大寺の新研究3 東大寺の思想と文化』法蔵館、2018年)、「仏教美術史から宗教遺産学へ―研究史から見た課題と展望」(『宗教遺産テクスト学の創成』勉誠出版、2022年)など。
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