ジャンル 日本の歴史と文化

オンデマンド

【オンデマンド】加耶(任那)と倭国の古代史―通史編

  • 秋講座

仁藤 敦史(国立歴史民俗博物館名誉教授)

コード 930205
定員 20名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 9,900
ビジター価格 受講料 ¥ 9,900

目標

・加耶(任那)諸国についての基礎知識を身につける。
・史料に基づく実証的な能力を得る。
・近代における加耶(任那)史評価の歴史を学ぶ。

講義概要

日本史の教科書では、朝鮮半島への侵略の拠点として「任那日本府」が存在したこと、その前提として神功皇后による三韓征伐・加羅七国平定記事が長らく史実として扱われてきた。近年の記紀批判の深化や考古学的知見の増加により、こうした見方は否定されつつある。しかし、具体的な歴史像の形成には至っていないのも事実である。本講座では、日・中・韓それそれぞれに残されてた史料群に対して、冷静に批判を加えながら読むことで、任那の歴史を通史的に検討したいと思います。

各回の講義予定

講座内容
1 『日本書紀』編纂史料としての「百済三書」 『日本書紀』神功紀・継体紀・欽明紀の主要な対外関係記事の原史料である「百済三書」について考える
2 加羅七国平定と任那の官家 神功皇后紀には、加羅七国平定記事が記載されるが、史料批判により史実に迫る。
3 紀生磐の叛乱記事と任那の範囲 『日本書紀』顕宗天皇紀に見える紀生磐の叛乱伝承から、五世紀後半の加耶と百済の対立の起源および加耶諸国の範囲を考える。
4 「任那日本府」と「任那復興会議」 六世紀における百済の加耶諸国侵略に対抗した倭系加耶人が「任那日本府」と称されたことを指摘する。
5 任那の復興と調 任那(滅亡)後もなぜ、倭国は任那の復興や貢ぎ物の貢納にこだわったのかを考える。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2025/8/26)から学期終了翌月末(2026/01/31)までになります。一般申込開始(2025/08/26)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は2025年度 春期「加耶(任那)と倭国の古代史―通史編」(04/03〜05/08 木曜日、全5回)で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

講師紹介

仁藤 敦史
国立歴史民俗博物館名誉教授
博士(文学 早稲田大学)。専門は日本古代史(王権論、都城制成立過程の研究)。主な著書に、『藤原仲麻呂』・『加耶/任那』(中公新書)、『古代王権と支配構造』(吉川弘文館)など。NHKの歴史番組『さかのぼり日本史』出演。集英社版「マンガ日本の歴史」監修担当。

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