ジャンル 日本の歴史と文化

オンデマンド

【オンデマンド】正保城絵図を読む_関東・中部地方編

  • 秋講座

小和田 泰経(日本城郭協会理事、静岡英和学院大学講師)

コード 930202
定員 20名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 19,800
ビジター価格 受講料 ¥ 19,800

目標

・城の歴史がわかるようになる
・城の縄張・堀・石垣・土塁・建物などに詳しくなる
・城跡を訪れたときに建物がなくても楽しめるようになる

講義概要

正保城絵図は、正保元年(1644)に江戸幕府が諸藩に命じて作成させた城絵図で、江戸時代には江戸城内で保管され、現在は国立公文書館に収められています。城内の建造物はもちろん、石垣の高さ、堀の幅や水深などが細かく記すなど一級の歴史的資料であるだけでなく、プロの絵師によって描かれているため美術的にも高く評価されており、国の重要文化財に指定されています。この講座では、これら正保城絵図を読み解き、どのような天守・櫓・塀・門などが建てられていたか、石垣・土塁や堀にはどのような防御が施されていたのかなどを、絵図はもちろん古写真や現状写真で紹介します。

各回の講義予定

講座内容
1 古河城 戦国時代に関東の中心だった城です。古河公方の歴史から、近代の河川改修による遺構の消滅までをたどります。
2 関宿城 戦国時代には古河公方の筆頭家老簗田氏の居城だったところです。かつての威容を絵図から探り、現状の地形と比較します。
3 沼田城 北関東の要衝に位置し、上杉謙信や真田昌幸などの名将が関係しました。江戸時代に建てられていた天守の謎にも迫ります。
4 高遠城 織田信長による甲州攻めに際し、徹底抗戦した城としても知られています。徹底抗戦が可能だった理由を、縄張りからも探ります。
5 丸岡城 現存12天守のひとつとしても知られています。この天守がいつ建てられたものなのか、近年の調査結果とも合わせて考えます。
6 新発田城 戦国時代には新発田氏の本城で、新発田重家の乱の舞台にもなりました。櫓の再建に関わる逸話なども紹介します。
7 上田城 徳川家康や徳川秀忠による攻撃をはねのけた難攻不落の堅城です。難攻不落の要因を、地形や絵図の縄張りから探っていきます。
8 水戸城 戦国時代は大掾氏・江戸氏の本城で、佐竹氏により改修されています。現在は市街地化されていますが、絵図からかつての威容を再現していきます。
9 小田原城 戦国時代の小田原城は、日本でも最大の規模を誇っていました。江戸時代だけでなく、戦国時代の小田原城にも迫ります。
10 長岡城 現在は遺構が完全に消滅してしまっていますが、絵図からかつての城をしのぶことができます。幕末の北越戦争までを取り上げます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2025/8/26)から学期終了翌月末(2026/01/31)までになります。一般申込開始(2025/08/26)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は 2025年度 春期 「【対面+オンラインのハイブリッド】正保城絵図を読む_関東・中部地方編」 (04/03〜06/12 木曜日、全10回) で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

講師紹介

小和田 泰経
日本城郭協会理事、静岡英和学院大学講師
1972年東京都生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期退学。専門分野は日本中世史。現在、静岡英和学院大学講師・日本城郭協会理事。著書に『戦国合戦史事典』(新紀元社)、『天空の城を行く』(平凡社)など多数。近著に荻生徂徠の『鈐録』をとりあげた『武士目線で語られる日本の城』、『ポケット城図鑑』。2023年NHK大河ドラマ『どうする家康』に資料提供として参加した。
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