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社会人のための必修教養講座 世界史を旅する

  • 冬講座

津野田 興一(都立立川高等学校教諭)

曜日 木曜日
時間 19:00~20:30
日程 全4回 ・01月08日 ~ 02月19日
(日程詳細)
01/08, 01/22, 02/05, 02/19
コード 740301
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・世界の歴史に対する理解を深める。
・それぞれの時代や社会の特徴をつかむ。
・最新の歴史学の成果を学ぶ。
・過去の人物の生き様を通じて現在とつなげる。
・歴史史料や画像の読み解きから時代をつかむ。

講義概要

今回は近世アジアの諸帝国として、①明の繁栄と文化、②多民族帝国・清と宗教、③ムガル帝国とサファヴィー朝の繁栄、④完成されたイスラーム国家・オスマン帝国の歴史をとりあげます。その際、最新の歴史学研究の成果をもとに、代表的な人物の事績を紹介しながら、近世アジアの特徴をわかりやすく解説します。特に近年、共通テストや高校の授業でも注目されている歴史史料や画像の読み解きを盛り込みながら、時に大学入試問題にも触れつつ時代の本質に迫ろうと考えています。予習などは特に必要ありません。高校時代の世界史を忘れてしまった人でも大丈夫。現代世界に対する問題意識を持ちながら、いっしょに世界史を旅してみませんか。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/08 明の繁栄と文化 14世紀後半から17世紀半ばにかけて、中国を統治したのは明でした。明は前半と後半とで、その性格を大きく変化させるとても興味深い王朝です。初代の洪武帝は「信長と秀吉と家康を合わせたような人物」と評されることがあります。いったいどういうことでしょうか? 第3代の永楽帝はムスリムの宦官である鄭和に6度も南海遠征をおこなわせました。その目的は何だったのでしょう? そして王朝の後半になると、世界中から集まってきた銀によって、明と周辺世界が大きな変化をこうむります。実は明がわかると信長・秀吉・家康が歴史に登場する背景がわかるのです。さらに明代後半には、空前の出版ブームがおこり、文化が発展するのでした。魅力いっぱいの明代研究の最前線をお伝えできたらと思います。
2 01/22 多民族帝国・清と宗教 中国最後の王朝となった清は、満洲人の王朝でした。東北地方を地盤とする満洲人が中国全土を統治できたのはいったいなぜなのでしょうか? 初代のヌルハチから3代目の順治帝の時代を清朝の興隆期、4代目の康煕帝から6代目の乾隆帝時代を清朝の発展期と捉え、それぞれの時期の特徴を考えてみようと思います。その際、儒教・チベット仏教・イスラーム教・キリスト教という宗教に焦点を当てながら、多民族帝国に成長していった清朝を分析してみましょう。中国史という狭い枠組みを飛び越えて、モンゴルやチベットという遊牧世界、琉球や東南アジアという海域世界、アイヌや日本・朝鮮といった北方や東方世界、そしてロシアやスペイン・イタリアなどヨーロッパ諸国との関係にまで目を配りながら、清朝の本質を考えてみたいと思います。それは、中国とは何か? という問いを捉えなおすことにもつながることでしょう。
3 02/05 ムガル帝国とサファヴィー朝の繁栄 イスラーム教が重要な役割を果たすようになった地域において、トルコ人の活躍は欠かせぬ要素となっています。第3回目の講座では、インドとイランにおけるトルコ人の活躍について、2つの王朝を取り上げて考えてみましょう。モンゴル帝国の末裔と称するトルコ系のムガル帝国は、ヒンドゥー教世界に君臨した一神教であるイスラームの王朝です。第3代のアクバル帝ら歴代皇帝は、いったいどのように統治をおこなったのでしょうか? そして、タージ=マハルはなぜ生み出されたのでしょうか? 一方、イランにおいてトルコ系騎馬軍団を基盤として誕生したサファヴィー朝は、現在のイランにつながるシーア派王朝となります。そこでは、「世界の半分」と讃えられたイスファハーンを都に、アッバース1世の時代の繁栄がもたらされたのです。ヨーロッパの人々があこがれたイラン文化と経済力について説明したいと思います。
4 02/19 完成されたイスラーム国家・オスマン帝国 近年研究が急速に進みつつあるオスマン帝国の誕生から三大陸の覇者になるまでの歴史をたどってみましょう。イスラーム世界の「辺境」に誕生したトルコ系軍団は、やがてキリスト教世界を飲み込みながら、多民族・多文化・多宗教の帝国を建設します。ティムールとのアンカラでの決戦に敗れて滅亡に瀕した事もありました。しかし、軍事・行政制度を整えながら復活を果たし、キリスト教世界のリーダーであるローマ帝国や、イスラーム世界のこれまたリーダーであるマムルーク朝などを次々と撃破しながら、16世紀のスレイマン1世の時代に最盛期を迎えました。地中海世界の再統一を成し遂げたオスマン帝国は、西ヨーロッパ世界に巨大な影響をおよぼし続けます。その実態はどのようなものだったのでしょう? ルターの宗教改革とも関連させながら考えてみたいと思います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆高校時代に使用した教科書や参考書などがあればご用意ください(無くてもまったく問題ありません)。
◆世界の歴史に対する知的好奇心や興味関心を持って参加してくださるようお願いします。
◆休講が発生した場合の補講は、2月26日(木)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

津野田 興一
都立立川高等学校教諭
東京都生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科史学専攻修了。都立高校で世界史教育を担当。著書に『世界史読書案内』(岩波ジュニア新書)、『やりなおし高校世界史 考えるための入試問題8問』(ちくま新書)、『わかる・身につく 歴史学の学び方』(大月書店、共編著)、『「なぜ!?」からはじめる世界史』(山川出版社)、『大人の学参 まるわかり世界史』(文春新書)、『大人の学参 まるわかり近現代史』(文春新書)『山川世界史ナビ』(山川出版社)のほか、高校世界史・歴史総合教科書、世界史参考書多数。
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