ジャンル 文学の心

中野校

いま出会い直す『ロミオとジュリエット』

  • 秋講座

米谷 郁子(昭和女子大学教授)

曜日 火曜日
時間 13:10~14:40
日程 全8回 ・09月30日 ~ 11月18日
(日程詳細)
09/30, 10/07, 10/14, 10/21, 10/28, 11/04, 11/11, 11/18
コード 330125
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・『ロミオとジュリエット』を精読し、短めのセリフを原文で音読する。
・原文と翻訳文を読み解くことで、シェイクスピアの英語の魅力に触れる。
・『ロミオとジュリエット』を足がかりに、舞台芸術鑑賞力を磨く。

講義概要

シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』は、どんな人でも「ある程度なんとなく知っている」名作ですが、「ただ筋書きをなんとなく知っている」という浅瀬から漕ぎ出でて、「作品に対するより深い理解を得て芸術鑑賞眼を磨く」という深海で遊泳してみるために、作品の時代背景や言葉の歴史的背景を知り、原文の英語と日本語の翻訳文を並べて精読するという作業を一緒に行います。授業中には、短めのセリフを実際に音読する練習も行います。二次元のテクストが三次元の作品世界へ立ち上げられる際の作り手(演出)側の工夫にも触れながら、自分なりに舞台鑑賞を楽しむための技法を身につけることをめざします。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 09/30 シェイクスピアの世界 「シェイクスピアとは誰か?シェイクスピアの同時代のイングランドはどのような社会だったか?」という問いに取り組みます。
2 10/07 シェイクスピアの悲劇と喜劇 「シェイクスピアの作風とは?」という問いに取り組みながら、悲劇としての『ロミオとジュリエット』と喜劇としての『夏の夜の夢』の関係を把握します。まずはこの2作品のあらすじを理解するところから。
3 10/14 『ロミオとジュリエット』第1幕 いよいよ作品を読み始めます。まずはこの作品が提示する「問題」の本質を突きとめます。
4 10/21 『ロミオとジュリエット』第2幕 一番有名なバルコニーシーンと、ジュリエットのgirlhood(少女性)の持つ革命的な新しさを掘り下げます。
5 10/28 『ロミオとジュリエット』第3幕 作品の転換点・展開部に迫ります。
6 11/04 『ロミオとジュリエット』第4幕 親世代と子世代の対立を読み解きます。
7 11/11 『ロミオとジュリエット』第5幕 作品の結末がはらむ曖昧さと向き合います。
8 11/18 『ロミオとジュリエット』その後 本作品が後世にどのような形で受容され翻案されたかを追います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は、11月25日(火)を予定しています。

テキスト

テキスト
シェイクスピア[著], 岩崎宗治 編注『ロミオとジュリエット(大修館シェイクスピア双書)』(大修館)(ISBN:978-4469142600)

講師紹介

米谷 郁子
昭和女子大学教授
博士(英文学、英国バーミンガム大学大学院)。専門は英文学。書籍等著作物として『甦るシェイクスピア』(研究社、共著)、『愛の技法』『読むことのクィア』(以上、中央大学出版部、共著)、『今を生きるシェイクスピア―アダプテーションと文化理解からの入門』(研究社、編著)などがある。
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