ジャンル 芸術の世界

早稲田校

表装からみる日本美術

  • 秋講座

濱村 繭衣子(京都芸術大学・大学院講師、早稲田大学講師)

曜日 月曜日
時間 15:05~16:35
日程 全10回 ・09月22日 ~ 12月15日
(日程詳細)
09/22, 09/29, 10/06, 10/20, 10/27, 11/10, 11/17, 12/01, 12/08, 12/15
コード 130423
定員 30名
単位数 2
会員価格 受講料 ¥ 29,700
ビジター価格 受講料 ¥ 34,155

目標

・異なる視点から日本美術を捉え、日本文化への理解を深める。
・室町時代から近代に至る日本美術の歴史を流れとして理解する。
・作品をより深く鑑賞し、味わう力を身につける。
・所蔵者、コレクターという存在への理解を深める。

講義概要

本講義は日本美術における名脇役である掛軸の表装(表具)から日本美術を考えるものです。表装は不思議な存在です。私たちがある作品について考える時、表装も含めて考えることはあまりありません。ですが、実際に作品をみる時、表装は必ず目に入り私たちは表装も含めて作品を鑑賞します。作品は表装をもって完成し、作品の印象を左右する重要な存在なのです。そして表装は、作品が生まれてから今に至る歴史の証人であり、そこからはさまざまな情報を読み取ることができます。本講義では主役である絵画とともに作品を味わいながら、表装からしかみえない「日本美術史」に迫ってみたいと思います。皆さんに日本美術をみる新たな視点を提供します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 09/22 イントロダクションー表装から日本美術を考えるということ  
2 09/29 表装の古典―「東山表装」という権威・茶人たちと表装  
3 10/06 江戸絵画と表装①  
4 10/20 江戸絵画と表装②  
5 10/27 表装が語る作品の価値  
6 11/10 コレクターと美術―益田孝(鈍翁)の場合  
7 11/17 コレクターと美術―小林一三(逸翁)の場合  
8 12/01 佐竹本三十六歌仙絵とその切断  
9 12/08 佐竹本三十六歌仙絵と表装  
10 12/15 今日の表装―柳宗悦・上村松園の表装を中心に  

講師紹介

濱村 繭衣子
京都芸術大学・大学院講師、早稲田大学講師
東京都生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。専門分野は日本近世絵画史。現在日本における表装文化について関心を持ち、研究を進めている。主著に『表装ものがたり 書画を彩る名脇役を知る』(淡交社、2023)。
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