ジャンル 現代社会と科学
早稲田校
気候変動と日本人と日本社会の変遷に関するゼミナール 縄文時代以降の16,500年間
川幡 穂高(早稲田大学客員教授、東京大学名誉教授)
| 曜日 | 金曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全12回
・10月24日 ~
02月27日 (日程詳細) 10/24, 11/07, 11/14, 11/21, 11/28, 01/09, 01/16, 01/30, 02/06, 02/13, 02/20, 02/27 |
| コード | 130790 |
| 定員 | 20名 |
| 単位数 | 2 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 47,520 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 54,648 |
目標
・日本人と日本社会の変化を、気候・環境変動との関わりの視点から理解を深める。
・受講者の興味あるテーマを、希望する受講者自らが学習し発表することで、講義の内容を拡大する。
・遺跡の特色などを文献調査よりまとめ、具体的事例から当時の社会の特徴を考える。
・全体を俯瞰した因子(例えば、食料、生産力など)を通じて、現代日本社会にも通じる普遍性を探究する。
講義概要
本ゼミでは、縄文・弥生・古墳・歴史時代における日本社会と気候・環境の関わり合いを扱います。『気候変動と日本人20万年史』(川幡穂高著)で扱えなかった個別テーマとともに、食料やその生産力など俯瞰したテーマも取り上げたいと思います。ゼミ形式の特徴を活かすため、希望する受講者の皆さんが個人的あるいはチームを作って自ら調べ、報告し、質疑応答を行うプロセスを通常講義と併用し、講義を進めます。受講者が希望する興味あるテーマを加えて、講義の内容の拡大ができるかもしれません。気候・環境変動を駆動する仕組みは、過去から現代・将来まで普遍性があるので、将来の気候変化の理解が深まるよう配慮します。
※秋・冬学期を通して学びます。日程にご注意下さい。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 10/24 | 全体を俯瞰した気候変動と日本人と日本社会 | 講座の進め方とテーマの抽出、そして報告チームの編成全体の趣旨と整合的なら、受講者の興味あるテーマを加えて、講義の内容を拡大した場合には、以下の日程と講座内容は改変されるかもしれません。 |
| 2 | 11/07 | 基本説明1(縄文時代) | 縄文時代の基本事項と北東北の縄文遺跡に関する具体的な解説。 |
| 3 | 11/14 | 基本説明2(弥生・古墳時代) | 弥生・古墳時代の基本事項とそれら遺跡に関する具体的な解説。 |
| 4 | 11/21 | 基本説明3(気候・環境変動の仕組み) | 気候・環境変動の基本事項に関する解説。 |
| 5 | 11/28 | 第1回発表 | 個人あるいはチームによる報告と質疑(1)、そして講義。 |
| 6 | 01/09 | 第2回発表 | 個人あるいはチームによる報告と質疑(2) 、そして講義。 |
| 7 | 01/16 | 第3回発表 | 個人あるいはチームによる報告と質疑(3) 、そして講義。 |
| 8 | 01/30 | 基本説明4(歴史時代) | 歴史時代の基本事項とそれら遺跡に関する具体的な解説。 |
| 9 | 02/06 | 基本説明5(俯瞰した因子から見た日本社会) | 俯瞰した因子から見た日本社会の変遷に関する具体的な解説。 |
| 10 | 02/13 | 第4回発表 | 個人あるいはチームによる報告と質疑(4) 、そして講義。 |
| 11 | 02/20 | 第5回発表 | 個人あるいはチームによる報告と質疑(5) 、そして講義。 |
| 12 | 02/27 | まとめ | 講師からの補足と解説、そして全体のまとめと振り返り。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は、2月27日(金)、3月6日(金)、3月13日(金)を予定しております。
◆テキストとはしませんが以下の書籍をベースに最後の章の内容を回に分けて深く理解します。任意ですが参考いただくと理解が進みます。
『気候変動と「日本人」20万年史』(川幡穂高著 岩波書店 ISBN:978-4000615303)
◆気候・環境について予備知識がなくても受講可能です。
◆講義は過去を対象としますが、現代および将来の気候・環境問題への示唆についても解説します。
◆個人あるいはチームによるテーマは、受講者自らが提案することもできますし、逆に希望される場合には、講師よりいくつかのテーマ候補案を提示することもいたします。これは、通常講座では扱われなかった希望されるテーマなどを受講者から聞くことで、テーマを拡大することが主な目的です。
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◆ゼミナール講座には、学びをより良いものにするための「グランドルール」があります。相互に円滑に学びあうコミュニティづくりにご協力ください。
・議論の際には、他者の意見を否定するのではなく、建設的な意見を述べて議論を深めるようにする。
・対等な立場で参加し、他者の意見や背景を理解する努力をする。
・ゼミというコミュニティの中で、自分のできることを見出し、コミュニティへの貢献を意識して活動する。
・ゼミに参加する全員で、ゼミ全体の「思考の質」、「成果の質」をあげることをめざす。
備考
1月23日(金)は休講となりました。補講は2月27日(金)に実施いたします。
講師紹介
- 川幡 穂高
- 早稲田大学客員教授、東京大学名誉教授
- 横横浜市生まれ。博士(理学、東京大学) 。専門分野は、現代の地球環境・気候学、古環境学・古気候学。日本地球化学会および日本地球惑星科学連合元会長およびフェロー、欧州・米国の地球化学連合フェロー、早稲田大学や東京大学等で地球惑星科学などの授業を担当。専門は、生物地球化学をベースとした現代と過去の物質循環研究、現代の炭素循環に関する知見を過去に応用して古気候・古環境学の解析を行う一方、これらを統合して過去から未来への環境変遷の解析を行う。古気候学、人類学、考古学、歴史学を駆使した「気候変動と日本人20万年史」(岩波書店)がある。




