ジャンル ビジネス・資格

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これからの行動経済学―ビジネスや実社会に役立てるために

  • 秋講座

川越 敏司(公立はこだて未来大学教授)

曜日 水曜日
時間 19:00~20:30
日程 全5回 ・10月08日 ~ 11月05日
(日程詳細)
10/08, 10/15, 10/22, 10/29, 11/05
コード 730810
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 19,800
ビジター価格 受講料 ¥ 22,770

目標

・行動経済学の基礎を理解する。
・行動経済学に関する再現性の検証結果を知る。
・ビジネスや実社会での利用における注意点を把握する。

講義概要

心理学の知見を経済学の研究に取り入れた行動経済学は、研究やビジネスにおいてますます重要なものになってきています。一方で、その成果に関して再現性がないといった批判も聞かれるようになってきました。本講義では、行動経済学の基礎となる諸理論とその典型的な応用例を紹介しつつ、近年の再現性検証結果についても触れ、ビジネスや実社会での利用においてどのようなことに注意すればよいのかを解説していきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/08 リスク下の意思決定:期待効用理論 確率的に損益が発生しうるリスクのある状況での意思決定では、伝統的に期待効用理論が利用されてきました。しかし、現実の人々は期待効用理論に従っていないとする様々なパラドックスが示されています。第1回の講義では、期待効用理論にどのような問題があり、行動経済学の理論が必要になってきたのか、その理由について解説します。
2 10/15 リスク下の意思決定:プロスペクト理論 期待効用理論のパラドックスを乗り越えるために、心理学者のカーネマンとトヴェルスキーが生み出したのがプロスペクト理論です。第2回の講義では、プロスペクト理論がどのようにして期待効用理論のパラドックスを乗り越えることができたのか、その理由を説明します。
3 10/22 タイミングの選択:時間選好の理論 退職後にすぐ年金受給をはじめるべきか、それとも受給開始を遅らせて割増の年金額を受け取るべきか。このように損益を受け取るタイミングの選択では、将来受け取る損益の価値をどのように評価するかが重要になります。第3回の講義では、こうしたタイミングの選択にかかわる時間選好の理論を紹介します。
4 10/29 他者との配分の選択:社会的選好の理論 利益や損失を他者とどう分け合うか、そうした配分の選択では、あくまで利己的に自分の利益だけを優先するのか、それとも他者の取り分にも目を配るべきか、人の社会的選好が関係します。第4回の講義では、こうした他者との配分の選択にかかわる社会的選好の理論を紹介します。
5 11/05 再現性危機と行動経済学 最近、これまでの行動経済学の成果に関して再現性がないといった批判が見られます。どのような理論に再現性がないのか、その検証結果を紹介しつつ、これまでの行動経済学の研究にどのような問題があったのか、これからのビジネスや実社会で行動経済学を利用する際にはどのようなことに注意すればよいのかについて説明します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆8/29(金) 19:00より本講座の無料体験講座を実施します。
◆無料体験講座お申込みはこちらから。https://www1.ex-waseda.jp/online/ 「無料体験講座」をクリックし、「絞り込み」をクリックしてください。
◆休講が発生した場合の補講日は11月12日(水)を予定しております。
◆Zoomミーティングを使用したオンライン講座です。
◆講師の著書『「意思決定」の科学』『行動経済学の真実』『行動経済学の死 再現性危機と経済学のゆくえ』を事前・事後にお読みいただくとより理解が深まります(購入は必須ではありません)。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

講師紹介

川越 敏司
公立はこだて未来大学教授
博士(経済学)。専門分野は実験経済学、ゲーム理論。近著に、『行動経済学の真実』(集英社新書)、『行動経済学の死 再現性危機と経済学のゆくえ』(ハヤカワ新書)などがある。
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