ジャンル 日本の歴史と文化

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古代人の生活空間と権力 山・川・海の利用形態

  • 秋講座

古市 晃(神戸大学大学院教授)

曜日 月曜日
時間 13:00~14:30
日程 全6回 ・10月27日 ~ 12月15日
(日程詳細)
10/27, 11/10, 11/17, 12/01, 12/08, 12/15
コード 730263
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・『古事記』や『日本書紀』を中心とする日本古代の文献史料を読解する力を身につける。
・古代の人々の生活空間と権力の関係を理解する。

講義概要

古代の人々が周囲の山や川、海といった自然環境とどのように関わり合いながら暮らしていたのかという基本的な問題を押さえつつ、そうした生活空間を中央・地方の支配権力がどのように支配しようとしたのか、またその支配の仕方が5世紀と6世紀でどのように変化していったのかを考えてゆきます。具体的な素材として、大阪湾西部の重要な港が存在した猪名川・武庫川流域と播磨の明石郡(いずれも現在の兵庫県東南部)を取り上げます。さらに、古代の信仰と生活に重要な位置を占めていた白鳥の問題を手がかりに、自然と生活、支配の問題を考えます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/27 住吉大社神代記にみる明石郡の神領1 平安時代に作成された住吉大社の縁起、『住吉大社神代記』には、住吉社側が主張する播磨国明石郡の広大な神領が記されています。その主張がどのように作られてきたものなのかを読み解きながら、そこに記された山や海、港がどのような意味を持つものであったのかを明らかにします。
2 11/10 住吉大社神代記にみる明石郡の神領2  
3 11/17 国家形成期における猪名と武庫1 古代の大阪湾は外交の窓口として重要な役割をはたしていましたが、その出入り口にあたる猪名川・武庫川流域(現在の兵庫県東南部を中心とする地域)には、武庫水門と称される、外交使節にも利用される港津を擁する重要な地域でした。猪名川・武庫川流域と大阪湾の具体的な景観を復元しつつ、この地域になぜ国家的な港津が作られたのか、また5世紀〜6世紀にかけて、どのような勢力がこの地域を支配することになったのかを考えます。
4 12/01 国家形成期における猪名と武庫2  
5 12/08 古代における白鳥の貢進1 白鳥は、現在では冬を告げる渡り鳥としてもっぱら保護と鑑賞の対象となっていますが、古代の日本では、死者の霊魂を運ぶ鳥として、また豊かな実りや生命力をあらわす豊穣のシンボルとしても重視されていました。さらに、各地から白鳥を捕獲して朝廷に貢進する制度が存在したと考えられます。こうした白鳥をめぐる古代の人々の認識や利用形態を明らかにすることで、古代における人間と自然の関係を明らかにします。
6 12/15 古代における白鳥の貢進2  

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は12月22日(月)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

◆8/30(土) 16:00より本講座の無料体験講座を実施します。

◆無料体験講座お申込みはこちらから。 >https://www1.ex-waseda.jp/online/ 「無料体験講座」をクリックし、「絞り込み」をクリックしてください。

講師紹介

古市 晃
神戸大学大学院教授
岡山県生まれ。博士(文学、大阪市立大学)。大阪歴史博物館、花園大学を経て現職。日本古代史を専攻。国家形成史や地域社会史に関心を持つ。著書に、『倭国 古代国家への道』(講談社現代新書)、『国家形成期の王宮と地域社会』(塙書房)などがある。

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